<29th July Tue>
ムスメが遊びに来てくれたので、親子3人で日本旅行の計画などを練ってのんびり過ごしました。やっぱり今回は九州はギブアップになりそうかな・・。
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7月24日、ウィグモア・ホールにカウンターテナーのクリストファー・エインズリーを聴きに行きました。
南アフリカ出身のクリス君、はっきりした年齢はわかりませんが、2005年からロンドンのロイヤル・カレッジ・ミュージックで学んだということなので、30歳前後でしょうか? 3月にENOのロデリンダで英国CTナンバーワンのイエスティン君と共演してとても素敵だったので(→こちら )、その時すでにかぶりつき切符が買ってあったこのこのコンサートを楽しみに待ってました。ロデリンダで評判は良かった筈なのに、知名度は低いですから、小さなウィグモア・ホールがかなりガラガラでしたけどね。
暑い日だったせいか、ウィグモア・ホールの渋い雰囲気には似合わないルバシカ風衣装のクリス君でしたが、黒いズボンとはミスマッチでは?
Christopher Ainslie countertenor
Matthew Wandsworth theoobo
Kate Haynes cello
Dowland
Lady if you so spite me/It was a time when silly bees could speak/Fortune my foe/I saw my lady weep/Flow my tears
Kapsberger
Toccata arpeggiata/Kapsberger canario/Passacaglia
Monteverdi
Sí dolce è’l tormento/Se i languidi miei sguardi
Purcell
If music be the food of love/Fly swift, ye hours/O solitude, my sweetest choice
Vivaldi
Cello Sonata in G minor RV42
Purcell
Music for a while/In the black, dismal dungeon of despair Z190/Sweeter than Roses
クリス君は期待通り素晴らしくて、特にモンテベルディにうっとり やっぱり英語よりイタリア語のほうが美しい響きだし、割と厚味のある個性的な声にぴったり。
でも、彼のリサイタルではないのが私にとっては残念で、歌無し曲の水増しが多過ぎた それも凄く上手であればまだしも、チェロのおねえさんは悪くはなかったけど、リュートとシオボー奏者でかなり全盲に近いマシュー・ウォンズワースというおっさんの演奏は技術的に問題ありでした。
しかも、一曲ごとに念入りな調弦をするだけでも気がそがれるのに、曲の間にべらべら喋るのは止めて欲しいです。それでも曲の説明はありがたいと言えなくはないけど、自分の活動についてしつこく宣伝するのはいかがなものか・・・
クリス君もこの人の伴奏では歌いにくそうだった曲もいくつかあり、やっぱり伴奏は大事だとあらあめて思ったことでした。イエスティン君とよく共演する若くて上手なThomas Dunfordとかに伴奏してもらえたら素晴らしいコンサートになるのにねえ。でも、あ、よかった、来年1月21日に又ウィグモア・ホールに出てくれるときはピアノ伴奏だ。それで更に実力を認めてもらえて、ちょっと前のイエスティン君みたいにウィグモアのレジデントアーチストにしてもらえますように・・・。そうなりゃ、こんなに上手でルックスも良いクリス君だもの、一気に人気が出る筈で、イギリスで学んだクリス君をここで応援しなくちゃね (だから、ホームページやFBをちゃんと更新しなくちゃ駄目よ)
終了後はいつものように裏のグリーンルームへ急いだら、2番乗りでした。
ステージで見るより小柄だったし(それでも充分な背丈はあり)、若い割にはすでに額が広くなってるのは心配だけど、整った容姿でロデリンダでも舞台映えしてたし、ホームページの写真だと凄く良いカラダしてるクリス君(→こちら )はチャーミングで、あれだけの歌唱力もあるし、間違いなく前途有望。
「ロデリンダも楽しんだよ」、と言ったら、嬉しいことに「ステージドアで会ったのを覚えてるよ」、ですって。 そりゃあ、「最前列の切符持ってて楽しみにしてるよ~、一緒に写真撮ってちょ」、なんて妙ないでたち(着物)の東洋人に言われたら、駆け出し君は覚えてるかもしれないわよね(→こちら )。
というわけで、また一人ご贔屓カウンターテナーが増えちゃいました。
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