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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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カウンターテナー三昧 その4 再び Iestyn Davies

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<20th Dec Sat>

ガーンなんてお馬鹿な私・・。今夜のバレエ「ドンキホーテ」(オシポワとゴールディング)を楽しみにしてたのに、昨晩切符をよく見たら、間違えてマチネを買ってたことに気付き・・。 バレエは同じ日に2回やることがあるから嫌だわ。で、どうしようかと思ったけど、高田茜ちゃんが代役で主役だったから一応行きました。

でも、怪我の功名というか、今夜のBBCテレビのStrictly Come Dancing(セレブのダンス番組)のファイナルが観られたのは嬉しかった。ご贔屓の女性が優勝したしチョキ

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カウンターテナー目白押しだったロンドンでの一週間、我らがイエスティン君は2度歌ってくれました。

12月5日は小さな教会でリュート伴奏にお得意のパーセル等をしっとりと歌ってくれて震えるくらい感激しましたが(→こちら )、12月11日はもっと大きくて立派な教会で小編成オケとの共演。


      

     
             
どちらもSpitalfields Winter Festivalの主催でしたが、この界隈では一際目立つ白亜のクライスト・チャーチ教会Christ Church、実は私のオフィスの窓から見えてるくらい近くて身近な存在なのに一度も中に入ったことがなかったのです。イエスティン君のおかげで入る機会に恵まれたのですが(って、普通の教会なので誰でも毎日入れるんですけどね)、教会と言うよりは優雅な貴族のお屋敷の雰囲気。シャンデリアもきらめいてキラキラ、先週の壁がビロビロしてた聖レナート教会とは大違い。



イエスティン君も壮麗な建物にぴったりな燕尾服姿宝石ブルー。燕尾服だと男性チャーム度が3割アップすると思っている私には今日のイエスティン君は(童顔なのですごく似合うとは言い難いけど)更に輝いてみえました星


リターンで買ったこの席は(35ポンドと結構高かったけど)隅っこであっても前から2列目でイエスティン君からの距離はそんなになかったので教会独特の音の跳ね返りも気にならず、生の音と響きのバランスも、先週ほど理想的ではないものの、なかなか良い感じでしたチョキ


しかし、教会で声楽を聞く際は歌手からの距離がいかに大切であるかを思い知らされたのも事実で、イエスティン君は前半はハープシコードのこちら側、後半はあちら側で歌ったのですが、2メートル違うだけでも聴こえ方が違ったので、やはりなるべく近くで生の声も充分聴こえる位置を確保しないと駄目ね。これからは教会コンサートも視野に入れようと思っているのでこれは大事なポイント。




Iestyn Davies
countertenor
The English Concert

Harry Bickett conductor/harpsicord 


JS Bach ‘Bereite dich Zion’ from Christmas Oratorio BWV248
‘Schließe mein Herze’ from Christmas Oratorio
Wassenaer Concerto Armonico No.8 in E flat
Buxtehude Jubilate Domino
Locatelli Concerto grosso Op.1 No.8
JS Bach Cantata Vergnügte Ruh, beliebte Seelenlust BWV170



でも、横からでもそう悪くはなかったけど、でも、やっぱり正面から聴きたかった。コンサートについて知ったのが遅かったので隅っこしか買えなかったのが残念。スピタルフィールズは言わばご当地イベントなのに、大した人は滅多に出ないのでノーマークだったのが恨めしい限りむっ


でも、隅っこでもイエスティン君が舞台から私に気付いてくれた目ので良しとしましょう。先週会った時に来週も行くからねと言ってあったのにいつものかぶりつき席にいないのでどうしたんだろうと思ってくれたかどうかはわかりませんが、間奏の間に観客をいつもぐるっと見渡すイエスティン君、しっかり目が合った時に私が微笑んだらはっきり微笑み返してくれましたよ。幸せ~!ニコニコアップ

カーテンコールの時も写真を撮りやすいように(後で本人に送ってあげるし)、しばらくこっち向いててくれたのに、そうなると緊張して手が震えてしまいボケてしまったのは口惜しけど・・ガーン


そういうわけで、いつものように理想的な位置で聴けたわけではなかったけれど、絶好調のイエスティン君の歌唱は充分堪能できました。バッハのクリスマス・オラトリオ他をドイツ語とラテン語で、しかも正装で堂々と歌う正統版イエスティン君は実に素晴らしかったクラッカー


今回4人のカウンターテナーをコンサートで聞き比べたわけですが、やっぱりイエスティン君が一番好きだわと再確認(このブログのテーマ別ではイエスティン君コーナーまであるし)。


来年2月のサフロン・ホールのリサイタルはとっくにかぶりつきを買ってあるし(→こちら )、同じ時期にグローブ座併設のPlayhouseでは伝説のCTファリネリ役でお芝居にも出演するのも楽しみ(演技はせず歌うだけのようですが→こちら )。 


数えてみたら、今年イエスティン君を聴いたのは9回(うちオペラ3回)。切符が買えなくて行きそびれたのもあったけど(それもスピタルフィールズ・フェスティバルだ)、他の誰よりも多いに違いないです。




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