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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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ヘンデル、ディッケンズ、レイトン(画家)、偉人の旧住居の博物館x3 

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<1st Feb Sun>

早くも2月ですが、寒いので週末は家でごろごろしちゃいました。1月は割とあちこち出掛けて頑張ったのですが、今月は仕事も忙しそうだし、どうかなあ? 1月に行った小さなミュージアムのうちいくつか紹介しますね。

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先月、National Art Passをというのを初めて買いました。


特典等の詳細は→こちら  をご覧下さいですが、マイナーな有料美術館博物館は無料、メジャーな所の特別展は半額になるというありがたい年間パスで、二人で年間90ポンド。


イギリス中で適用されますが、とりあえず先月60歳になったトーチャンも取得した無料オイスターが使えるロンドン周辺であちこち出かけてみるつもり。


リストの中には長年ロンドンに住んでる私たちですら知らない所も結構あるのですが、皆様のロンドン観光のために少しでもお役に立てればと思い、まずは1月にいくつか行ったうち3軒のミュージアムをご紹介しますね。 全て偉人の住居をミュージアムにしたものです。


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1レイトン・ハウス Leighton House Museum


アート

Open daily except Tuesday
10am - 5.30pm
12 Holland Park Road
London W14 8LZ
HP →こちら


ハイストリート・ケンジントン駅から徒歩10分の高級住宅街にあり、がま口財布入場料10ポンド(60歳以上は6ポンド)、アートパス保持者は半額。


写真の2軒の建物は内部で繋がってます。お庭もあるそうですが、冬は閉鎖。


フレデリック・レイトン卿はビクトリア朝時代の画家で、長年Royal Academy of Artsの会長だった人。裕福な家の出身であちこちのグランド・ツアーから持ち帰ったエキゾチックな調度品やタイルが展示され耽美的で、特に美しいのはアラブの部屋。


詳細はロンドンの人気日本語メディアであるジャーニーの特集をご覧下さいですが(→こちら )、私もこれで初めて存在を知ったのです。


私たちが1月16日に行った時にはVictorian Obsession(→こちら )という展示をやっていて平日午後でも大盛況。ラファエル前派絵画がたくさん、特に大好きなLawrence Alma-Tademaもいくつかあって嬉しかったです(3月29日まで)。


写真厳禁なので、以下の内部写真は借用ですが、この広いスタジオはレイトン卿の頃から社交に使われてて、今でも芝居やコンサートをやってるようです。


    



私たちは3ポンドで入れたのでお得感充分でしたが、無料で入れる偉大なギャラリーやミュージアムが溢れるロンドンでこの規模のレイトン・ハウスにがま口財布10ポンド払う価値があるかどうか微妙なところ。


ラファエル前派絵画好きな方には今ならお勧めですが、いつでも見られるであろうレイトン卿自身の絵が人物画はロマンチックで素敵だけど、風景画とか下手くそなのが残念。


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2ヘンデル・ハウス Handel House Museum


25 Brook Street, London W1K 4HB

HP →こちら


ドイツから金儲けでロンドンに来て大成功を収めイギリスに帰化したバロック音楽の大御所ヘンデルが死ぬまで30年以上も住んでた家で、一時はジミー・ヘンドリックスも住んでたことがあるのですが、数年前にヘンデル時代の内装にしてミュージアムとしてオープン(↓真ん中の茶色レンガの家)


    


ヘンデル好きにとっては、「ああ、この空間で偉大なヘンデル先生が生きて作曲して死んだんだわ~ドキドキ」、と感激でしょうから是非お勧めですが(私は3度目でしたが、毎回ジーンとします)、


クラシック音楽に興味ない人にとっては、「なんだ、ペンキ塗りたてで真新しくて昔の面影ゼロだし、ヘンデルゆかりの品があるわけでもなくて、ただ場所だけじゃんむっ」、と思われてしまうかもしれません。 ボンドストリート駅から近いので便利なんですが、えらく小さい割にはがま口財布入場料6.5ポンドもするしね(アートパス保持者は無料)。


うんと小さなスペースでコンサートもやってて、私も行ったことがありますが、ここでヘンデルの音楽を一流アーチストで聴けたら素敵でしょうね。 詳細はHPでご覧下さい(→こちら )。


← 写真撮れないのですが、これで雰囲気わかるでしょうか(クリックで拡大)


尚、地上階は洋服屋さんですが、ここもミュージアムの一部にする工事がすでに始まってますので、訪問はそれを待った方がいいでしょう。


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3 チャールズ・ディッケンズ・ミュージアム Charles Dickens Museum


本

48 Doughty Street,
London, WC1N 2LX

HP →こちら


    


文豪チャールズ・ディッケンズが家族と2年間だけ間借りしてた家で、90年前にオープンした時は内装もヘンデルハウスのように真新しかったのでしょうが、程よく古びて良い雰囲気になってます。1月23日、バービカンのコンサートの前に行きました。



    


    

所どころに実際にディッケンズが他の家で使ってた家具や演壇などが置いてあるのがこのミュージアムのメリットで、特にたくさんの作品を執筆した机と椅子は価値あり。 寝室のウォードローブも本物。

    


若い頃はハンサムだったのね。 入場料不要のフェもありますが、ここの難点は地下鉄の駅からちょっと遠いことで、一番近いラッセルスクエア駅から10分くらい、ホルボーン、チャンセリー・レイン、キングスクロス、ファリンドンからはもうちょっとかな。


がま口財布入場料は8ポンドで、アートパス所持者は無料。

文学好きにはお勧めで、資料や説明もなかなか良いので今まであまり知らなかったディッケンズのことを学べて面白かったですが、不便だし、私たちは無料でなかったら行かなかったでしょう。ここが一番入場者が少なくてガラガラでした。


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星番外として、大英博物館。 


先月は近くに行ったついでに大英博物館にも2度行きましたが、結局、常設展は無料のここが一番充実してるという当然のことがしみじみわかりました。 何度行っても凄いものと新しい発見があって飽きません。


    
美しいグレートコートは大好き。 古代ローマ皇帝の中で私が一番好きなハドリアヌス帝と若い恋人(男)の胸像が仲良く並んでるのも微笑ましいラブラブ




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