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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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二人着物でサイミール・ピルグ(テノール)のリサイタルへ @Wigmore Hall

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<19th Feb Fri>

仕事が忙しくてバテ気味ですが、明日は無理矢理休んで「魔笛」のリハーサルへ。夜はバービカンでヴィバルディのコンサート・オペラもあり、良い気分転換になりそうです。忙しい時こそ音楽の癒しが必要ですもんね。

今月は公私共にやけに詰まってて大変なんですが、すでに着物で3回お出掛け済み。忙しいってことは着物を着る機会も多いわけもんね。

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                                 カメラクリックで写真は拡大


2月10日はウィグモア・ホールへ。


ローゼンブラット歌リサイタル・シリーズで、アルメニア人テノールのサイミール・ピルグ


    

トーチャンととムスメがメロンパンを初めて焼いてくれた日です(→こちら )。実はトーチャンはその後もう一回作ってくれたんですが、慣れたので1時間短縮して3時間で出来たそうです。でも、今度焼くなら別のパンにしてね。


薄い藤色の木目柄の小紋は実家の母のお下がりですが、合わせる帯が案外難しくて、結局また同系色で、繻子地に刺繍の椿。

    


このリサイタル・シリーズを身銭を切って道楽でやってるローゼンブラット弁護士は、カマレナのコンサート(→こちら )同様、胡蝶蘭さんと私の着物姿にとても喜んで下さって、招待客(切符の売れ残りを弁護士事務所を通じてお客さんにプレゼントしてるんだと思います)のドリンクに誘って下さいましたカクテルグラス



    


胡蝶蘭さんの小紋もお母様のお下がりだそうで、今日は二人揃って親孝行ができました。先回はロイヤルオペラハウスで二人で若作りしてみましたが(→こちら )、今回は渋いウィグモア・ホールに合うように地味な色合いで。


    



最前列の真ん中だったので、ピルグもきっと気付いてくれたでしょうが、終了後は舞台裏のグリーンルームに突撃してダメ押しのツーショット。タキシードと着物って釣り合い取れて素敵でしょ?



音譜ついでにコンサートのことも書いてしまうと、



クリップ

Saimir Pirgu tenor

Simon Lepper Piano


Giovanni Bononcini (1670-1747) Per la gloria d'adorarvi from 'Griselda'

Christoph Willibald Gluck (1714-1787) Paride ed Elena wq.39 Aria: O del mio dolce ardor

Alessandro Scarlatti (1660-1725) L'honestà negli amori Già il sole dal Gange

Francesco Cilea (1866-1950) L'arlesiana/È la solita storia

Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791) Don Giovanni K527 Act 1 No. 18 Aria: Dalla sua pace/Idomeneo K366 Act 2 No. 6 Aria: Fuor del mar

Giuseppe Verdi (1813-1901) Questa o quella/Macbeth Act 4 Scene 1 Aria: Ah, la paterna mano

Charles Gounod (1818-1893) Roméo et Juliette Ah! lève toi soleil

Jules Massenet (1842-1912) Werther Act 3 Scene 1 Aria: Pourquoi me réveiller

Giuseppe Verdi La mia letizia infondere from 'I Lombardi'

(これはコンサート前のオンライン情報ですが、実際には少し違ってたので、→こちら をご参照。レビューは→こちら



このシリーズ、大抵は歌手の出身地の歌なんかを前半に軽く歌い、後半はオペラのアリアってことが多いのですが、ピルグは少しアルメニアの歌もやってくれましたが、ほとんどがオペラのアリアで、最初からフルボイス。狭いホールの上に私は彼から一番近い距離だったので、耳がどうかなりそうなくらい声のパンチを喰らい、やけに短いコンサートでしたが、充分だったかも。



オペラとは一味違う歌唱を聴けるのがリサイタルの醍醐味なのに、オペラと大差ない感じだったのはちょっと残念でしたが、正統派の歌唱力はさすが。


    

アルバニア人作曲家のディスダリ娘さんでバイオリニストのAlda Disdariがサプライズ・ゲストで出演。



    



ピルグを初めて聴いたのは、2010年のトラヴィアータで同じアルバニア人のヤホとの共演でしたが(→こちら )、当時まだ二十代なのに立派な歌唱力でその後あれよあれよという間に大出世したピルグはROHとバービカンでリゴレットの公爵を歌い、うぶな好青年から身のこなしも自信たっぷりの33歳の色男に変身恋の矢



ご自身も着物を持ってらっしゃるというローゼンブラット氏に「今度はいつ来てくれるの?」と聞かれましたが、すみません、あと2回ある歌手には食指が動かないのでパス(→こちら )。でも、このシリーズは代役で凄い歌手が登場することもあるので(シラグーサやカマレナ)要チェックなんですよね目





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