<25th February Sat>
こんな春らしい陽気の中、家に閉じこもっているのも勿体ないような気はしますが、ブログを書いたり他の片付け仕事が溜まってるから仕方ないわ。すでに3回行ったドン・ジョヴァンニは、もう一回来週行ってから感想を書きますが、昨夜の出待ちのことをまずアップしましょう。
----------------------------------------------
朝が早いサラリーマンの私にとってはステージドアでの出待ちはリタイア後にしかできない贅沢と諦めてるんですが、この日はご一緒して下さる出待ち常習犯の友人もいて、着物の上に何も羽織らなくても大丈夫なくらいの異常な暖かさだったし、今夜は数人のソロ歌手が出るから誰かは早く出てくるだろうから、まあちょっと様子を見に行きましょうということで、2月23日、木曜日の夜にドン・ジョヴァンニの後にステージドアに駆けつけたら、ほぼ一番乗りでした。(写真はクリックで拡大)
Conductor Constantinos Carydis
Don Giovanni Erwin Schrott
Leporello Alex Esposito
Donna Anna Carmela Remigio
Donna Elvira Ruxandra Donose
Don Ottavio Pavol Breslik
Zerlina Kate Lindsey
Masetto Matthew Rose
時間限定の私には幸いなことに、待つこと10~15分で次々と出てきてくれたのですが、いきなり目の前に現れるし、私たちは列の最先端なので、コーラスやオケの人もぞろぞろ出てくる中で、誰なのか一瞬で識別して声を掛けないと通り過ぎてしまいます
実際、最初に出て来た大男が騎士隊長だと気付いた時には後ろ姿でしたが、まあ彼はマイナー過ぎるのでどうでもいいや。
次に現れたのがツェルリーナ役のケイト・リンゼー。造作の大きいイユニークな美貌はすぐわかり、「ミス・リンザー! メトのホフマン物語の中継ですごく素敵だったので、生で聴けて嬉しいです。」、と言ったら「ありがとう、嬉しいわ。あれは楽しかった」と言って快くツーショットに応じてくれました。歌も上手だし凛々しくて素敵な彼女を次は是非ズボン役で観たいです。
次はいきなりドン・ジョヴァンニ。意外に背が高くてがっしりしたア-ウィン・シュロットのいでたちは、この前のトーク・イベントの時と似た感じのグレーのボロ・ファッション。きっとこういうファッション・センスなんでしょう。
私たちの後ろに知り合いでもいたのか、すぐにそっちに行ってしまったので、ツーショットは逃してしまって残念 狭くて混んでる場所なのでタイミングが難しいのよ。
で、食い下がって後ろから割り込もうかなと思っていたら、
あーっ! その後すぐに出て来たのがドン・オッタヴィオのパヴォル・ブレスリク君よ バリトンよりテノール好みの私にはこっちの方が大事なので、素早く彼を捕まえなきゃ。
「2年前のコジ・ファン・トゥッテの時にここで待ってたのに出てきてくれなくて失望したことあったのよ」と言ったら、「そうか、それは申し訳なかった」と。「今度いつロンドンに来るの?」(お目当ての歌手に対してはこれが一番大切な質問)、「来年のオネーギンだよ」。オネーギンやるなら、レンスキーは去年ENOで聴いたトビー君にやらせてあげたい気もするけど、ブレスリク君なら文句なしで、今から楽しみ
しかし、シュロットと雰囲気を合わせたようなこのファッションは、端正なハンサム君には似合わないし、金髪のブレスリク君が見たかったのにシュロットと同じく帽子被ってるのは寒さから身を守るため?今夜は暖かいから要らないのにぃ
「ウィルスにやられて不調なんですが、歌いますからご理解を」というアナウンスをされたのがレポレロ役のアレックス・エスポジートが登場。
オツムが薄いのは知ってたので彼だとすぐわかりましたが、それを知らなかったら、特徴のない彼は素通りさせちゃうかも。
体調悪い彼こそ帽子被るべきなのに坊主頭のエスポジット君、「たくさん観た中で貴方がベストなレポレロだと思う。前にもこの役で出たよね」、と言ったらとても喜んでくれました。お世辞じゃないし、病気でもこれだけエネルギッシュにやるプロ根性は凄くてファンになりました。
「具合はどう?」、「もう最悪、あちこちガタガタなんだよ~」。 「でも、はいスマイル・プリーズ」と無理矢理。
お目当てのブレスリクとエスポジットに逢えて一段落したので、折角だから出口近くまで進んでたシュロットを掴まえて、友人はサインを、私はツーショットをねだってみましょう。「アリガトー」って日本語で言ってくれたし、とりあえずドサクサに紛れてツーショットもできたので良しとしましょう ブログ用の写真が撮れれば満足だし、たくさん人が待ってる中で長々と話をするのはマナー違反だと思うんです(そういう人いるんですよね)。
帰ろうかと思ったら、あっ、ドンナ・エルヴィラ役のルクサンドラ・ドノセだ!
舞台では妙なカツラ被ってるし苦悩の表情が多いので老けた印象だけど、こんな風にナチュラル髪で微笑むととても魅力的じゃないですか。「去年の秋にRFHで中村恵理さんとトビー君と共演したのも聴きましたよ」、「あら、ありがとう」。
というわけで、慣れないので緊張しましたが、ドンナ・アナ役のカルメラ・レミージョ以外は写真撮れました。もしかしたら彼女も出て来たんだけど、舞台の濃い化粧落として素顔だとわからなくてオケの人たちに紛れて見つけらなかっただけかも。
で、こんなに早く出てきてくれるんなら、ちょくちょく行けるかもと思ったりもしました(←危険)。来週もう一度ドンジョバに行くのは最終日だからきっと終演後にドリンクとかして時間が掛かるだろうから私は無理ですけど。