<8th May Fri>
波乱の総選挙が終了。 投票システムの問題や敗退党首が軒並み討ち死にしたのは別として、過半数を獲得してキャメロン首相がやりやすくなったのは良かったです
今日はなんとしても終えなくては。ベルリンのローエングリン。でないと次のベルリン遠征が来てしまう。
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4月25日、ベルリンのドイチェオーパーでワーグナーのローエングリンを観ました。
ストーリー等は以前の記事をご覧下さいですが(→こちら )、「お役に立ちたいけど、私の素性は決して尋ねないように」、というところは「鶴の恩返し」みたいだし、魔法で白鳥に変えらちゃうのは白鳥の湖ね。でも、ワーグナーの中ではイタリアっぽくてわかりやすいし、一番好きかも。
いや、このオペラを観たかったから行ったわけじゃなくて、唯一の目的は愛しのクラウス・フロリアン・フォークトだったんですが、一泊のとんぼ返りでも飛行機代ホテル代も掛かって当然かなりの出費。でも、その甲斐があったとつくづく思った素晴らしいパフォーマンスでした
このプロダクション、2013年3月にも観てるのですが(→こちら )、その時はクラウス君以外はしょぼかったのに比べると今回はハルテロスとマイヤー共演という豪華メンバーで、今まで観たローエングリンの中でぶっちぎりベスト
Conductor | Donald Runnicles |
Director | Kasper Holten |
Stage design, Costume design | Steffen Aarfing |
Light design | Jesper Kongshaug |
Chorus Master | William Spaulding |
Heinrich | Günther Groissböck |
Lohengrin | Klaus Florian Vogt |
Elsa | Anja Harteros |
Telramund | John Lundgren |
Ortrud | Waltraud Meier |
King's Herald | Bastiaan Everink |
Chorus | Chor der Deutschen Oper Berlin |
Orchestra | Orchester der Deutschen Oper Berlin |
クラウス君の声、生じゃないとピュアだけど弱弱しいと思われかもしれないけど、スコーンとオケを突き抜けて飛んでくるんです 清らかで大好きな声だし、最初から最後まで聴き惚れてうっとりどころか体が震えっぱなしでしたわ
白鳥の翼を背負った騎士姿も神々しいくらい麗しくてね、もうメロメロ ROHでのホルテンの演出はなんかねえ・・と思うことが多いけど、クラウス君がこんなに素敵に見えるようにしてくれて、ありがとうホルテンさん。
このプロダクションは色調も衣装も全体の雰囲気も古めかしくて面白みには欠けるけど、やっぱりこういうまともなのがオペラの良さを伝えるのにはベストなのだとあらためて痛感。同じクラウス君で見たミュンヘンのローエングリン(→こちら )はTシャツ姿の大工さんで、恋人のエルサなんてつなぎのジーンズでしたもん、想像力を駆使しても中世のロマンチックな物語には無理があるってものです。
クラウス君聴きたさ見たさでベルリンまで行ったわけですが、ラッキーなことに終了後にツーショットも撮れたし(→こちら )、大成功のベルリン遠征でした。 そして来週また行くんです、愛しい人に会いに。ベルリオーズのファウストの劫罰ですが、これを生クラウス君を聴くのは初めてなので今からワクワク
だけど、驚いたことに、この日はブーイングが結構あって、それもクラウス君へのブーが大きかったような・・。 皆さん素晴らしいパフォーマンスだったのになぜだ!? いつもはもっと上手なのにってこと?
理由はなんであれ、クラウス君、もう貴方を評価してくれないベルリンは足蹴にして、ロンドンに来て下さいよ~! ワーグナーはいつでも大人気だし、ROHのローエングリンもクラシックで悪くないので、是非ヨハン・ボータのイメージを払拭して下さい!
キャンセルばかりしてるのでROHにはもう呼んでもらえないだろうアーニャ・ハルテロス嬢もさすがの歌唱力とすらっとエレガントな容姿でクラウス君とはぴったりの美男美女カップル。ぶりっこ風の身のこなしもチャーミングだし、高音と低音で微妙に声が変るのも、彼女に限っては惹かれる要素の一つ。
かつてはドイツものの女王様であったワルトラウト・マイヤー姐御、全盛期に比べると声量も声の張りもちょっと衰えたんですが、まだまだ健在で、立ってるだけで存在感あり、今回の悪魔女を表情豊かに演じて、パフォーマンスに深みを与えてくれました。いまでも綺麗だし。
3人も凄い歌手が出たら、それ以上望んではいけないんでしょうけど、テルラムントとハインリッヒ王の二人が影が薄かったのは残念
でも、幸い、意外なめっけものもあり、それは伝令役の長身のおにいさんで、低音男性歌手の中では彼が一番上手だった。
ドイツではカーテンコールがインターバルの度にあるし、最後も延々としつこいくらいやるので、「もう充分なんだけど・・」、と撮り続けた写真がなんと約500枚 もちろんほとんどがクラウス君
胸ドキドキだったせいかブレちゃったのが多かったし選ぶのに時間も掛かりましたが、ちょっとふっくらしてしまったとは言え声も姿もき爽やかで清らかなクラウス君、私と好みが同じ方は以下の写真をクリックで拡大して下さいね
席はオーケストラストール2列目の左から7番目で124ユーロ。ロンドンでは決して払わない金額だけど、クラウス君のためなら財布の紐がゆるむわ。しかし、ベルリンのオペラ切符は安い!
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