<1st July Wed>
今日が猛暑のピーク。35度くらいまで上がって、レンガ作りの家は熱が篭ってほっかほか。寝苦しいだろうなあ。夜遅く始まる女子サッカーの日本対イングランド戦見てるうちに涼しくなるかしらん?
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目当てはソニア・ヨンチェバのみ。
最初の4回キャンセルした後6月3日に初登場した時は、声が上がり切らなかったりして、本調子でなかったですが(→こちら )、それから何度か歌って整えたのでしょう、この日は彼女の魅力であるコントロール抜群の引き締まった歌唱で実に素晴らしいヴィオレッタでした。歌だけでなく、控え目ながら丁寧で誠実な演技で、嫌という程観てる私ですら今更ながら感動してウルウルしちゃいました。
ミンコの指揮は今までなんかゆったりし過ぎて歌手が歌いにくそうと思ったこともあるけど、この日はヨンチェバとぴったり息が合ってしっとり聞えました。
しかし、私はヨンチェバだけが目当てであり、アルフレード父子はすでに聴いてるしどうでもいいのですが、初めて聴く人のためにはもっとレベルの高い人を共演させてあげられれば良かったかな、と。
アルフレード役のスペイン人イスマエリ・ジョルディは、一本調子の硬い歌唱ながら、私好みである個性的な声が気持ちよく突き抜けて、もう一人のポポフよりも良かったので満足なんですが、カウフマン、グリゴーロ、カレヤ等過去の層々たる顔ぶれのテノールと比べたらスケール小さくてヴォオレッタの影に隠れた脇役になっちゃいました。
ジェルモン・パパに至っては、フランコ・ヴァッサロはなんの魅力もなくて、ドミンゴ先生がキャンセルした結果、そんな人を3回も聴く羽目になって辛かったこと。誰が歌っても私には退屈な親父アリア、なるべく居眠りするようにしてるんですが、この日は立見席だったのでそれも出来ず、余程その時だけ床に座っちゃおうかと思ったくらい。かっこ悪いので我慢して立ってましたが・・・。
正面の立見の利点の一つは、視界に邪魔ものがないので良いカーテンコール写真が撮れることなんですが、この日はなんとスタンディング・オベーションする人が多くて、焦った私。 「ちょっと~、それだけは止めてよね! 写真撮れないじゃん」、と叫びたい気持ちでしたが、たしかにこの日の素晴らしいヴィオレッタにブラボーをしたくなる気持ちは理解できます。
とは言え、後で前から4列目に座ってた知り合いに聞いたところ、前の方にいた中国人がまず立ち上がったとのでその連鎖反応かもしれないということでした。いずれにしても写真撮るのに邪魔なので、オーケストラ・ストールの皆さん、座ったままで声援送って頂くようお願い申し上げます。
ということで、今回の椿姫16回のうち結局5回行きました(ヨンチェバ2回、レベカ3回)が、素敵なヴィオレッタ二人のお陰でなかなか良い公演になったのではないかしら。
で、困った時の椿姫頼みのドル箱プロダクション、うわっ、なんとまた来年早々に14回もやるんですが、顔ぶれがしょぼいので、果たして行くかどうか(→こちら )。 特にニコール・カベルとロランド・ヴィラゾンが(別々に)出る日は避けよっと
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