<7th Aug Fri.>
地下鉄ストライキは終わりましたが、今日も会社を休み、久し振りにハムステッド・ヒースを散策。都心から数キロの所にこんなワイルドな所があるのがロンドンらしい。散々歩いて疲れてるけど、毎日続けてるグラインドボーン記事、今夜も頑張りました
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8月1日(土)にグラインドボーンで観たヘンデルのサウルは、旧約聖書に出てくる二人のイスラエルお話で、老いたサウル王がのし上がって来てやがてダビデ王になる青年に嫉妬してあれこれ意地悪するという英語オラトリオですが、他の歌手たちについては別に書くことにして、今日はイエスティン君Iestyn Daviesだけに焦点を当てましょう。
他人様を煩わせてまで高い切符を買い、時間も掛けてグラインドボーンくんだりまで行ったのは、 ご贔屓カウンターテナーのイエスティン君を観たいがためでしたが、どうだったかと言うと、一言で言うと、色んな面で悲喜こもごもってとこでしょうか。
パフォーマンス
絶賛された新プロダクションで、イエスティン君は上半身裸で熱演してくれましたが、最初は普通に声が出てたのに、あらら、徐々にしょぼくなってしまい、「うーん、安定した実力を持つイエスティン君だけど今日はちょっと不調だわ、残念」。とご一緒したレイネさんとがっかり
後半は回復したけど、歌唱面では他の誰よりもレビューでは褒められた初日はこんなんじゃなくて、もっとうんと素晴らしかったに違いないので、ROHみたいに何度も行けないのが哀しいわ。
竪琴の名手で勇敢な戦士で立ってるだけで人を惹きつけるカリスマ性もあるダビデ役、童顔で隣のオニイチャンと感じのイエスティン君はキャラ的にぴったりじゃないのもナンなので、これなら秋のドサ回り公演のクリストファー・エインズリーの方がビジュアル的にはマッチベターでしょうに、と思わざるを得ませんでした。
カーテンコール
お気づきでしょうか、カーテンコール写真が一枚もこっち向いてないことに・・。
いつもは私が見つけにくい席にいても目ざとく見つけてくれて、ウィンクしてくれたり微笑んで写真のためにポーズ取ってくれるのに、今日は一度も視線をカメラに向けてくれませんでした
薄い色の着物で2列目のほぼ真ん中にいる私たちが見えない筈ないのに・・、と不思議だったんですが、後で本人に聞いたら「見えなかった」、と言ってました。この日が誕生日だった他の女性ファンはうんと後ろにいたのにちゃんと見つけて、舞台から「ハッピー・バースデー!」、ってゼスチャーしてあげたのにねえ・・。ガッカリ
それに、やっぱり会心の出来じゃなかったからでしょう、笑顔が少なかったし、最前列じゃないから前の人が邪魔になるし・・で、なんかイマイチのカーテンコール写真でした。
お馴染みのファンに「ハッピーバースデー!」、って伝えてるのに、遠い席の彼女は気付かなかったようです(私も気付かなかった)。
終演後の遭遇
去年の出待ちの経験から(→こちら )、受付のあるステージドア出入口からは出てこないだろうから、おそらくここだろうと思われるバーの近くでしばらく待ってたけど、シャトルバスに乗り遅れたら大変なので飽きらめたら、やっぱりそこからその後すぐに出てきたようで、まず残念なニアミス
だけど、去年同様、同じシャトルバスに乗ってきたイエスティン君、知り合いが数人いた席の横に一旦座ったけど、私たちに気付いて、斜め後ろに座ってくれました。でも、舞い上がってるバースデーガールが彼を独占してたので、走行中彼らの会話を聴いてただけ。3人写真を何枚か撮ってもらったけど、ちぇっ、ボケちゃいましたね
ルイス駅に着いたら「ちょっとお店に寄ってくから」、とどっか行っちゃったけど、ホームに立ってたらやって来たのでしばらく立ち話
同じ電車に乗るのに、「じゃあね、」と言って又逃げられたけど、疲れてるだろうから追いかけるわけにも行かず、「ま、運よく会えたし、写真も撮れたし、よかったよね」、と二人でそこそこの満足感。
だけど、一番ラッキーな機会が最後にやって来ました
電車から乗り換えたビクトリア駅の地下鉄プラットフォームでイエスティン君にバッタリ会い、方角も同じだったので、ジュビリーラインの中で3人並んで座って暫くお喋りできたんです
12時前後の深夜、なんか場違いというかシュールな出来事だったので、写真撮るのを忘れましたが、色々あった長い一日の終わりの嬉しいハプニングでした
私よりも多くあちこち追っ掛けてて、どこでも何故か凄いタイミングで彼に会える強運の持ち主であるレイネさんのおかげです。
というわけで、ねっ、嬉しいことと残念なことがあったでしょ。
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