<9th Aug Sun>
とても良いお天気の週末、今日は地下鉄のゾーン9まで行ってみました。都心から遠いのでもちろん地上を走ってるんですが、通勤時によく名前を聞くチェシャムって一体どんな所だろうと、無料オイスターカードも貰えたことだし、一度行ってみようと思ってたんです。
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毎日えらく張り切ってグラインドボーンのことを書いてて、一応終わったのですが、続きというか番外編として、ドサ回り公演についても書いておきます。結局またサウルを観に行くことにしたので。
グラインドボーンは夏のFestivalが終わると、そのいくつかをグラインドボーンを皮切りにイギリスのあちこちで地方公演touringをしてくれて、我が家もオペラ好きのオジ-チャン(トーチャンのトーチャン)が生きてた頃は毎年ノリッチで観たものです。歌手のレベルはなかなかで、かのロベルト・アラーニャもここで抜擢されたのが出世のきっかけになったと(イギリスでは)言ってくれてます。
今年のスケジュールはこちらをご覧下さいですが(→こちら )、ヘンデルのサウルも入っているので、先週グラインドボーンで見る前から行くことを考えてました。プロダクションは同じでも、当然歌手やオケは知名度が下がるのですが、キャストはこちら。
Saul Henry Waddington
David Christopher Ainslie
Merab Sarah Tynan
Michal Anna Devin
Jonathan Benjamin Hulett
The Glyndebourne Tour Orchestra
The Glyndebourne Chorus
イエスティン君が歌ったダビデ役は南アフリカ人クリストファー・エインズリー。
個性的な声のクリス君はご贔屓CTの一人で、去年イエスティン君と共演したロデリンダでも光ってたし、その後Wigmore Hallのコンサートでもかぶりつきで2回聴きました(去年7月→こちら と今年1月→こちら )。
そのクリスが出るのなら、ロンドンであれば勿論行くけど、グラインドボーン、カンタベリー、ノリッチ、プリマス、ミルトン・キーンズ、とどこも不便な所ばかりだから、どうしようかなあ・・・、と切符の売れ具合を時々チェックしながら迷っているうちに初日が過ぎて5ツ星や4ツ星のレビューが出揃い、行きたい気持ちは高まりましたが、そう簡単にはどこも行けませんからね、なにか強く私の背を押してくれる何かが欲しいところです。
という思いで観た8月1日のパフォーマンスでしたが、オペラが始まってすぐ、かなり私の心を動かす要因がありました
それは、恥ずかしいのでここだけの話ですが、ダビデが上半身裸になる場面(キャッ)。
↓ だって、クリスのカラダはこれだから、実はそういうプロダクションで彼を見たいと思っていたんです、ずっと・・
長身な上にこれですから、立ってるだけで皆が惚れてしまうヒーローとしては童顔で隣のおにいちゃん風のイエスティン君よりずっとビジュアル的には向いてるでしょ。フフフ。髪の毛が薄くなりつつあるのは心配だけどね。
これで、俄然行きたい気持ちが高まりましたが、もう一つダメ押ししてくれることが終了後に判明
老王サウルの息子でダビデに(この演出では)おホモ達的に心酔してしまうジョナサン役がベンジャミン・ヒューレットですって。
ベンジャミン君は、グラインドボーンではちょい役の高僧だったけど、ジョナサン役のテノールよりもずっと上手なんだもん、逆であるべきだと聴きながら思ってたんです。ROHのマノン・レスコーにもちょっと出てたしね。
よし、これで決まりだ! 絶対にどこかに観に行かなければ!
でも、遠いのでトーチャンに車で一緒に行ってもらう必要があり、日帰りできそうな所はグラインドボーンかミルトン・キーンズしかないので、お伺いを立てたところ、一番近くて車で45分くらいのミルトン・キーンズだったら行ってもいいということで、50ポンドの切符を買いました。場所によって値段はまちまちですが、フェスティバルに比べたらうんと安いので助かります
と言う道のり長かった過程で、11月13日にミルトン・キーンズという味気ない人工的な街として憧れの対象には決してならない所に初めて行ってきます。切符は結構売れてたのですが、かろうじて前から6列目を確保(50ポンド)。
でも、犠牲も大きくて、超人気CTのフランコ・ファジョーリのWigmore Hallのリサイタルを諦めなければなりませんでしたが、他の歌手たちの顔ぶれも結構良いし、期待は高まります。
ところで、秋にグラインドボーンにいらっしゃる方、ルイス駅からのシャトルバスは無いと思うので(私が数年前に行った時はなかったです)、往復のキャブを手配して下さいね。それに、名物であるピクニック用の長いインターバルもなく、観客の服装もうんとカジュアルで、夏のフェスティバルとは全く違うごく普通の雰囲気ですからね。でも、オペラハウスは素敵なので、近かったら本当はここにもう一度行きたいです。