<3rd Oct Sat>
昨日まで爽やかな秋晴れが続いたのに、週末になった途端に曇ってしまいましたが、その方が好都合。お天気良かったらどっかにトーチャン連れてかなくちゃ申し訳ないんだけど、家でやることが溜まってるので。順不同でどんどん片付けて、来週末のベルリン遠征の前になるべくさっぱりしたいです。
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久し振りのバレエ
今年の夏はボリショイもキーロフも来てくれなかったし、例の舞台横のお得な席がなくなったので回数がぐんと減っちゃったんですが、そんな中、一点豪華主義で奮発したのがナタリア・オシポワのロメオとジュリエット。切符争奪戦も凄かった
嗚呼、だけど、数日前になってオシポワが怪我のため秋シーズン全てキャンセルだなんて・・
でも、予定通り9月26日のマチネに行って来ました。お目当てはオシポワだけじゃなくてずっと観たいと思ってたヴァディム・ムンタギロフでしたしね。
以下の写真はクリックで拡大しますので、キャストとかご覧下さい。
同じようなカーテンコール写真も何枚かありますが、ベストなのを選んでる時間がないので、とりあえずそこそこの似たようなのを何枚か貼っておきます。
代役のサラ・ラムは期待されてるのでしょう、当初からキャストされてた22日のライブシネマも彼女だったし、ほっそりと可憐でいかにもジュリエットの風情
と、思って期待したんですが、なんだかイマイチ惹かれないジュリエットでした。 ファンも多いし素敵だと思うことも多いサラ嬢、特に年末に観た不思議の国のアリスはお茶目で溌剌としててチャーミングだったのに、この日はちょっと体が重かったような・・。
「やっぱりオシポワで観たかったわあ」、とオシポワの踊りを想像しながらサラちゃんを見てたのがまずかたのかもしれないですね。軟体動物オシポワのしなやかな体には誰も勝てませんから。
やっと観ることができたヴァディムですが、期待が高過ぎたのかな、「ふーん・・・」って感じ。
いや、プリンシパルとして充分上手なんですが、なんか切れ味がイマイチだったかな~(長身だからマックレーのようにはいかないのは仕方ないけど)。
すらっとして美しいし、楚々とした風情(普通は女性に使うフレーズだけど)が彼の個性なんでしょうが、芝居が薄過ぎ。私の好みとしては、もっともだえる熱いロミオであって欲しいの。去年の夏のボリショイバレエのめちゃんこかわゆい紅顔の美少年ロメオ(→こちら )の方が燃えたなあ
それに、このはにかみプリンスを大袈裟クィーンであるオシポワと共演させようとしたのはちょっとミスマッチなのでは? バレエファンの方々は他のロメジュリコンビも観にいかれるようですが、私はこれ一回に賭けたので比較することはできないのが残念。
というわけで、サラとヴァディムの若々しい美男美女コンビはビジュアル的にはパーフェクトなロミオとジュリエットの筈なのに、なんか一つ足りなくて、「お~~~っ!」、という感動がなかったのは残念。でも、ヴァディムを一回だけで判断してはいけないので、この秋に違う演目でいくつか観る予定。
プロコフィエフの音楽もドラマチックで素晴らしいですが、脇役連中も充実で、特にティアゴのティボルトは年季が入ったさすがの貫禄の悪役演技。
マーキューショーのヴァレンティノは熱演だったけど、ベンヴォリオのジェームス・ヘイ君の方がやっぱりチャーミングだ。
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