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マドリッド二日目 美術館巡りと公園散策

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枯葉のマドリッド旅行記を続けます(カメラ写真はクリックで拡大)。


<11月6日(日)>

晴れ

こんな素晴らしい秋晴れなのに美術館にこもってしまうのは勿体ないと知りつつ、まずは歩いてソフィア王妃美術館へ。今日しか行く機会がないし、幸いここも10時から3時までは無料。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

 向こう側の白い建物は美術館の斜め横にある音楽院、白い柱オブジェは美術館の玄関前なのですが、白い建物が多いマドリッド、青空とマッチして南国風。


現代美術の巨匠の作品がどっさりあるソフィア王妃美術館Mudeo Reina Sofia(→こちら )の目玉はピカソのゲルニカですが、他にも見応えある名画がたくさんあり、結局全てじっくり4時間掛けて観て回りました。ここも想像したよりも大規模な美術館で、スペインの底力をまた認識。


      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

                              サイズを知るためにオブジェの横に立ってるのは私

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

次は美術館から歩いてすぐのレティロ公園へ行き、隅から隅まで横断。マロニエの枯葉が美しい秋の暖かい日差しの中、日曜日なので大きな池でボート遊びなどでのんびり楽しむ家族連れで賑わってました。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


初めて訪れたマドリッドで一番印象に残ったのは立派な建物がたくさんある優雅な街並みで、どこを見てもちゃんとメンテされてる装飾豊かな壮麗な建造物が目白押し。たくさん写真を撮ったので選ぶのが難しいです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


今日は朝からソフィア王妃美術館のカフェでドーナツとコーヒーだけだからお腹が空いたわと思って街を歩いてたら、ベルエポック風のインテリアで有名というEl Espejoというカフェレストランがあり、普段はこういう所には恐れ多くて入れないんですが、中途半端な時間でガラガラだったので思い切って足を踏み入れて、イベリコハムとケーキを注文。

さすが有名店だけあって薄いハムの盛り合わせが€23もしたけどすごく美味しかったし、甘いもの好きのトーチャンなのであちこちでケーキは食べたけど、ここのがベスト。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


腹ごしらえが終わったら夕方で、昨日見逃した絵を観るために又プラド美術館へ。

その前に隣にある教会を見学。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
どこから見てもでかいプラド美術館、今日も5時から8時まで無料なので長蛇の列でしたが、20分待ちで入れて、2時間半じっくり鑑賞。


数ある名作の中で私が気に入ったのは、細部まで見惚れたフラ・アンジェリコの受胎告知と、5百年前の作品なのに斬新でシュールなヒロエニムス・ボスの快楽の園(→こちら )。


売り物のひとつであるゴヤの裸のマヤもあったけど、ゴヤをたくさんこんなにはじめて見たら知名度の割には上手でないことがわかったような。


 美術館の横にあるベラスケス像。たくさんある彼の作品は全て優れてて、スペインを代表する画家として実力充分。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

ナイフとフォークパエリャがまだだから食べなくちゃ。昨日のようにレストランを探して歩き回る元気はないので、もうどこでもいいから、と最初に見つけたタパス・バーへ。観光客相手のお店らしいけど美味しくて満足。イギリスと違って、外れることはないんでしょうね。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
  

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
というわけで、今日は主に美術館巡りだったので写真が少ないですが、トーチャンが大好きな夜景写真を撮るために又夜のマドリッドを徘徊半月

美しく照明されてる普通の建物もたくさんあって、昼も夜も綺麗なマドリッドの旧市街。


 これはホテル近くの劇場ですが、劇場と言えば、明日の夜はテアトロ・レアルでオペラを観ます。


この日のトーチャン万歩計は22,972歩。美術館のダラダラ歩きは勘定されないようですが、公園をしっかり歩き回りましたもんね。


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マドリッド三日目 王宮とオペラ座

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<13th November (Sun)>

良い天気だったのに家から一歩も出ないで過ごした私。あれこれ片付けることができて充実の週末。マドリッド旅行記も捗りました。これがなければ撮った写真も真剣には見ないでしょうし、書くために今になって調べて知識が増えるのはいいことなんでしょう。

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<11月7日(月)>


月曜日は美術館の休館日なので、ホテルから西に歩いて10分ほどのカテドラル、王宮とオペラハウスを見学しました。マドリッドの旧市街の印象を一言で表わすとマジェスティックmajecticなのですが、この地域はことさら堂々として壮麗でスケールの大きいロイヤル(スペイン語だとreal)なマドリッドが味わえます。雲っていたのが残念でしたが。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

コーヒー€16もするホテルで朝食は結局一度も取らず、毎日カフェで済ませましたが、今朝は2種類あるスペイン風ドーナッツをひとつづつととコーヒー。

大小の広場が街角のあちこちにあるのですが、カテドラル近くのこの広場も可愛いでしょ。


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
王宮の隣にある立派なカテドラルは、1883年着工1993年完成という新しさで、内部は構造的には伝統的スタイルを踏襲してますが、ステンドグラスや天井装飾はモダン。


私が長年ミーハー・ウォッチしているフィリッペ皇太子のロイヤル・ウェディングももちろんここで行なわれました。違う日の夜の宗教イベントをちょっと見学したのですが(写真は撮れず)、明るい館内が敬虔なカトリック教徒でびっしり埋まった様は壮観かつ感動的でした。


しかし、近代的にするといっても、お布施コインをスロットに入れると自動的に電気キャンドルがつくのは、やたら明るいこのカテドラルには似合ってるけど、ちょっと味気なくないか?


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

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次はお隣の王宮へ。


すぐお隣と言ってもだだっ広い広場を隔ているのが、360度パノラマ映像でご覧頂くとわかって頂けるかと。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
王冠1マドリッド王宮
Palacio Real de Madridはバッキンガム宮殿に似た感じですが、規模は圧倒的にスペインの勝ちで、150メートル四方の建物に部屋数2千以上ですって。


11世紀から要塞があった見晴らしの良い場所で、16世紀半ばにマドリッドが首都になってハプスブルグ王家の居城であったものが火事で焼失。1764年に再建されて1931年に独裁者フランコに追放されるまで歴代国王の住居だったそうですが、現国王は違うところにお住まいとか。


見学させてもらえるのははほんの一部の部屋なのですが(写真禁止)、内装や有名画家の天井画などが素晴らしい豪華絢爛ピカピカゴテゴテの宮廷は必見でしょう。武具展示館もあり、オペラファンにはお馴染みのドンカルロ王子の鎧に感激した私。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

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小さな広場の向こうがテアトロ・レアル。曇り空にグレーの建物なので見栄えがイマイチですが、ぐるりと回ると大きくて立派なことがわかります。ネット予約した今夜のオペラ切符も余裕を持って引き取っておきました。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

向こうが王宮、右のグレーの建物がテアトロ・レアル。洒落た歩行者道もあって、雰囲気は抜群の地域です。



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

裏側は中くらいの広場に面してて、キオスクも可愛い。二階建て市内観光バスも走ってます。あら、11月12日にフランスから人気カウンターテナーのジャルスキー君が来るのね。知ってたら、マドリッドに来る日にちを少しずらしたのに残念。

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やたらたくさんあるハム専門店。木の匂いを嗅ぐクマさんはマドリッドのシンボルだそうです。

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繁華街でデパートなどに行ってみた後、オペラに行く前にホテルの近くで遅めのランチ。イカの中の詰め物はイカ。

この後ホテルでちょっと休憩。実はなぜか昨夜は全く眠れなかった私、昼寝しないとオペラで寝てしまいます。結局、昼寝でも眠れなかったんですが、休息にはなり、オペラではちゃんと起きてました。


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
安い席とは言ってもオペラハウスですから、失礼にならない程度の格好しないとね。


とは言ってもうんと小さなスーツケースだったので大した服は持ってこられず、畳んでもシワにならないシンプルなコットンのブラウスとスカートになってしまいました。せめてイヤリングで華やかさを。


こういう時、着物だったら嵩張るけど畳んでも大丈夫から旅行向きで便利なのにとつくづく思います。このオペラハウスに又来る機会があったら、内部の色調などもわかったし、絶対着物で!




London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

イルミネーションされた王宮で夜景写真を撮り、


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

                         王宮に面した表玄関


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     裏側の広場から                       玄関ホール


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ロンドンのROH同様19世紀半ばにできたオペラハウスは、席数千七、八百でROHよりはこじんまりしてますが、いくつかある趣の異なるロビーやバーはなかなか素敵で、特に天井に星がチカチカするスターライト・レストランという高級なお店がロマンチックな雰囲気で気に入りました。


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    スターライト・レストラン星空

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  カーペットの部屋でドリンクしてはいけないのか、通り過ぎるだけでガラガラでした。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

私たちの席からの眺め。


ロイヤルボックスからもさほど遠くないほぼ正面なんですが、傾斜が少ないので、前の人の頭が邪魔で舞台はよく見えません。


でも、最後列だったので立てば抜群にの見晴らしなので、€29ならこの席は大正解。半分以上は立ってたお陰で睡魔を誘いそうな叙情的でだら~んとしたオペラも全くうとうとせずにいられたし。


ドビュッシーのペレアスとメリサンドでしたが、そのことは又あらためて。


今日のトーチャンの万歩計は僅か18,887歩。午後珍しく休憩した上、夜はオペラで座ってた(半分以上は立見してたけど)から少なかったですが、この翌日はトレドに行って歩き回ったので今日とは比べ物にならないくらいの歩数になりましたよショック!


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マドリッド四日目 日帰りでトレドへ

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<14th November (Mon)>

先月末に夏時間が終了してからすっかり冬の雰囲気になってしまったし、今日は寒かった。

オペラ鑑賞記も溜まってるけど、とりあえずマドリッド旅行を片付けたほうがすっきりするかな。

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<11月8日(火)>


結論を先に言ってしまうと、今日は実によく歩き、トーチャンの万歩計は今回の旅行中最高の27,434歩。日焼けで顔もちょっとヒリヒリ。

ピカピカの快晴の中、マドリッドから日帰りでトレドに行きました。


マドリッドとトレド間だけ走るトレド・エクスプレスとも言うべき全席指定電車は、70キロをノンストップで30分ちょっとで走り、料金は(時間や電車の種類によって違うのかもしれませんが)、私たちは往復一人€20弱。観光用かと思いきや、ビジネス客の方が多かったような車内の雰囲気。観光客はバスで行く人が多いのか、電車は本数も車両少ないので、帰りの切符も朝確保しておきました。


電車は快適でしたが、多少マドリッド都心から観光バスに乗るほうが正解だったかもと思う局面が何度もあり、トーチャンをちょっと恨んだ一日でした。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

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トレド駅は可愛いくて、これは電車で行かないと見られないわけだから、電車に一票。

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トレド駅から観光スポットまではちょっと距離があるし坂道を登らなくてはならないので、普通の人は駅前からバスに乗るようですが(私たち以外は皆そうしてた)、普通じゃないトーチャンが立てた計画ですから、私たちは勿論歩くんです。


しかも、すぐに街の中心に行ったりはせず、トーチャンが「トレドと言えばこの景色の写真を撮らにゃ」、という地点にまず行くんです。河沿いを歩くとトレド全体の地形もよくわかるし、今日はお天気も抜群でウォーキング日和で気持ち良かったんですが、あまりに遠くて・・・  「ほら、あそこにバスが何台が停まってるのがここから見えるんだから大したことないさ、15分か20分くらい」、というトーチャンの言うことを信じた私がバカだった。だって、途中で道が大きく蛇行して反対方向に行っちゃうんだもん(グーグルマップで下調べしたトーチャンは知ってたに違いない)。第一、バスがいるってことは観光バスで行けば絶好カメラ・スポットとしてそこまで連れてってくれるってことよね、きっと。これだけでも、観光バスの勝ちだわ。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

で、結局ふーふー言いながら軽く30分は掛かってやっと着いて撮ったここからの貴重な写真、是非ともクリックで拡大してご覧になって下さいましね。



帰りも同じ道しかなくて、これだけで疲れてしまったので、ぶーたれながら、振り返りながら空タクシーを必死を探す私。「歩かないと景色がちゃんと見えないだろ」、と反撃するトーチャン。「そんならタクシーが捕まったら私一人で乗っちゃうから」とマジで思った私。

結局、タクシーは結構走ってたけど、どれも人が乗ってて夫婦喧嘩が避けられたのは幸いだったかも。

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で、結局、トレドはどうだったかと言うと、街の中心に着くまでに坂道を嫌というほど上らなきゃならなかったのでそれだけで疲れてしまったせいもあるかもしれないけど(この時に足の指にマメができた)、4泊もするんだからトレドにも行きたいと言ったのは私だけど、ちょっと抱いてたイメージと違ったし(これは私自身の勝手な言い分だけど)、あんまり素敵だとは思えませんでした。狭い石畳の道ばかりで開放感のある広場とかないし、観光地化し過ぎ。


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カテドラルだけは素晴らしかったです。宗教的な所があまり好きでない上に嫌というほどカテドラルを見学してる私が気に入ったくらいですから、とても素敵な空間でした。ステンドグラスから差し込む光も感動的だったし。

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ナイフとフォーク

カテドラルのすぐ近くの小さな広場にあるレストランの野外でランチ。



「又パエリャかよ」とトーチャンに言われたけど、日本人はお米を食べると元気が出るのよ。だからスペインは良いの。



でも、トーチャンの注文したマメのスープの方が美味しかった。





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                 トレドの名産はナイフとマジパン菓子。



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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
カテドラル以外にはあまり見所がないので、曲がりくねった石畳の小路を迷いながら散々歩き回り、最後はサンタ・クルス美術館Museo de Santa Cruzを駆け足で見学して、勿論また駅まで歩き、5時20分の電車でマドリッドに帰りました。



半日バスツアーを利用した方がやっぱり良かったと思います。



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夕食はマヨール広場のタパス・バーで。一皿の量が結構多かったので、3種類しか食べられませんでした。€17もしたタコ。美味しかったけど、しばらくタコは食べたくない。

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観光客向けのお店ばかりのマヨール広場ではなく、すぐ近くにあるガラス張りのサンミゲル市場で食べればよかったかも。マーケットというよりフード・コートで、色んなものを少しづつつまめるもんね。何度も通り抜けてるのにタイミングが合わなくて一度もここでは食べてないのが残念。

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最後の夜はフラメンコでも観るという手もあったのですが、「そんなり観光客みたいなことはしたくない」というトーチャン(おのぼり観光客のくせに)。私も、フラメンコを観るのであれば、超一流のダンサーがよくロンドンに来るので、お酒の余興でなく集中してじっくり鑑賞したいのでフラメンコはパスして、また今夜も夜景写真徒歩ツアー。


カテドラルに行ってみたら凄い人出。明日はマドリッドの聖人を祝う祭日なので、その前夜祭としてミサをやってて、邪魔にならない程度にちょっと中に入ってみたら凄く上手な歌手が歌ってたりして特別な雰囲気でした。

カテドラルの外では15人くらいの男性ばかりでギター軍団がマリア様に歌を捧げてました。宗教に対する敬虔な献身ぶりはイギリス人にはまずみられないので、これもスペイン観光の一つでしょう。


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マドリッド最終日 民族衣装のお婆ちゃんたち

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<16th November (Wed)>

一昨日の夜は、ENOのオネーギン(チャイコフスキーのオペラ)を観に行きました。英語にされちゃあ溜まりませんが、愛しいトビー君(Toby Spence)が出るんなら、寒くても行かなくちゃねラブラブ 切符もうんとダンピングされて安上がりだったのもグー。

今日の夕食はトーチャンの作ったパエリャ。スーパーで材料がセットになって売ってるのを実質的に暖めただけですが、結構いけました。

一気に殴り書きしてきたマドリッド旅行記録もこれが最後。結局、過去の記事の中で私自身が一番熱心に読みに行くのが旅行記事なので自分のために書いてるわけですが、思い出を反芻して旅行が二度楽しめるのも良いことなんでしょう。

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<11月9日(水)>                    カメラ写真はクリックで拡大


今日の夕方6時半のBA便でロンドンに帰るのですが、どんなに歩いても元気なトーチャンに最後まで着いていけるでしょうか?


いつものように近所のカフェでパンとコーヒーで軽く朝食を済ませ(今回はホテルは素泊まり)、まず行ったところがマヨール広場。今日はマドリッドの聖人を祀る祝日で、11時から枢機卿のお説教もある大きなミサがあると聞きつけたので、どんな様子か野次馬に。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
ちょうど参列者が集まってくる時間を狙っていったら、期待通り、伝統的な衣装や宗教法衣、軍服等を着た人たちが続々と広場に設えられた椅子に着席する場面に遭遇できました。主に年配者でしたが、地方によって女性の衣装が違うのでしょうか、晴れやかに行進する元気なお婆さんたちが素敵でした。


      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
この中世の宮廷衣装みたいのは公式マドリッド衣装でしょうか、背中にマドリッドのシンボルである「木を嗅ぐクマさん」が刺繡されてます。


    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
ミサ自体は見学してもどうせ理解できないので始る前に広場を去り、どんどんどんどん歩いて、マンサナーレス河Manzanaresまで来ました。

ここまで来ると旧市街から外れるので、すっきりした新しい建物などもあり、モダンな印象です。


王宮カテドラルが同時に見られるこの景色は観光ガイドブックによく載ってるみたいで、どうしてもここに行かなきゃな、と思ったようです。


噴水もあってそれなりに絵になる風景でしたが、時間のない人はこんな外れまで歩く価値はありませんので。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
左のぺったんこのが王宮、尖がってるのがカテドラル。


       London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)



London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

足のマメが痛くて悲鳴を上げてる私の前に立ちはだかる恐怖の階段。ここで私はギブアップし、階段の一番下に座り込んでトーチャンを待つことに。なので、このギリシャ風庭園は見てません。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

曇り空の下をまたず~っと歩いて、スペイン広場に来たら、ドン・キホーテと家来のサンショパンサの像があり、日本人の大グループも来てましたから、観光コースに入ってるんでしょう。


ここから最後の目的地までは、歩くと軽く30分は掛かるので、時間節約のために空港への往復以外では始めて地下鉄に乗りました。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
ティッセン&ボルネミッサ美術館Museo Thyssen-Bornemiszaはドイツ系実業家が2代で集めた個人としては世界有数の絵画コレクション。



15世紀から現代までの作品が年代順に展示されているので、美術の変遷がよくわかります。近代以降のものは「有名画家の絵をとりあえず一揃い欲しい」と言う感じもして質的にベストではないかもしれませんが、統一した個人の趣味と審美眼が示されてる点がユニーク。私は古い宗教画にはあまり惹かれないのですが、ここにある15世紀の作品は斬新でどれも素敵でした。



個人コレクションにしては数も某大でレベルも高いのでゆっくり観たかったですが、ここのレストランでちゃんと座ってランチした後は時間がなくなったので(だから、あんなにつまんない所せっせと歩かなきゃよかったのよ)1点を2、3秒でスピード鑑賞しても1時間半くらい掛かりました。


飛行機

6時半のBA便に乗るために地下鉄で早目に空港に行ったのは正解で、信じられないくらいどでかいエアポート、チェックインから搭乗口まで、行列はどこにもないのに、電車で数分間のサテライトまで行き、長い長い動く歩道を進んで、30分くらい掛かりました。

入国審査は、登録してるIRISという眼で識別するシステムが又故障してたので、一時間掛かりました。早く出たいので手荷物だけにしたんだし、最初から壊れてるであればトーチャンと一緒にUK入国のところに行ったらすぐ済んだのに、しばらくIRISを待ってから駄目になったので普通の審査の最後列に並び直す羽目になり、全く無駄な時間を過ごしましたむかっ 何もスムーズにいかないこの国で果たしてオリンピックなんて立派にできるのでしょうか?と今から心配で溜まらない私ガーン

走る人

今日の万歩計は、半日だけとは言え意外に少なくて11,772歩。5日間の合計は91,257歩

行く前しばらく忙しくて何も調べる時間がなくて全てトーチャンに任せるしかなかったので文句は言えませんが、結局いつも通りの強行スケジュール歩行旅行になりました。それはまあ良いんですが、これほど予備知識ゼロで旅行に行ったのははじめてで、オペラと同じで知識があれば旅行も深い楽しみ方ができるのに、こんなことではいけないと反省。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
でも、マドリッドは立派な建物が多いという浅い見方だけでも気に入ったので、良いオペラがあれば是非また行ってみたいです。その時はちゃんと歴史も勉強して。


がま口財布

最後に、ショッピングの唯一の戦利品をお見せしましょう。


トーチャンとの旅行ではショッピングの時間は全く用意してもらえませんが、一度だけ、El Cortes Inglesとうデパートで10分間だけ自由時間をもらったので、一目散にハンドバッグ売り場に行って買ったのがこのポシェット。安物だけど、スペインらしいど派手さが気に入って。


尚、帰った翌日からすぐ会社でしたが、最初の日は足のマメが痛くて痛くて歩けませんでした。でも幸い、その日は着物でオペラに行ったので駅まで車の送り迎え着きの上、草履だと足が全く痛くないので助かりました。


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マドリッド旅行のまとめとトーチャンのお気に入り写真

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<19th November (Sat)>

マイルドな日が多くて楽な秋真っ只中のロンドン。昨日のROHサポートフレンズ予約も無事終わりました。毎回どんどんフレンズ数が増えているようでオチオチしてはいられないんですが、仕方ないですね、私ですらなってるんですもの。終わったかと思ったマドリッド旅行記ですが、駄目押しにもう一つ。

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メモ自分で後で読み返す時に便利かと思い、今回のマドリッド旅行についてまとめてみました。クリックするとその日の記事に飛びます。カッコ内トーチャンの万歩計数。

11月5日(土) ホテルとプラド美術館  (10283歩)


11月6日(日) 美術館巡りと公園  (22972歩)


11月7日(月) 王宮とオペラ座  (18887歩)


11月7日(月) 夜のオペラ鑑賞(準備中)


11月8日(火) トレド  (27343歩)


11月9日(水) マヨール広場、河  (11772歩)    (合計92357歩)



フライト(ヒースロー空港) 5日11時発イベリア航空/9日マドリッド空港6時半発BA 二人往復約250ポンド


ホテル Catalonia Las Cortes(4つ星) 素泊まり4泊で424ユーロ


オペラ  ペレアスとメリサンド 手数料込みで各€31..6 席:planta2/puerta4/fila1/butca12&14


走る人私たちは主に旧市街だけを歩き回ったのですが、マドリッドはアートと建物の好きな方にはお勧めの美しい街で、他にサッカー場や闘牛場もあり、さすがかつての大国の首都でした。オペラ面では出演歌手のレベルで同じスペインのバルセロナのリセウ歌劇場に全く敵いませんが、また機会があればゆっくり訪れてみたい所です。



カメラ最後に、

これまでは私が選んだ写真ばかり載せてましたが、トーチャン自身のお気に入りを選んでもらい、その中で私の検閲を通った写真だけにひひアップしておきます。クリックで拡大します。優雅な王宮やオペラハウスとかたくさんの夜景写真もあるのに、「なんで、こんなのか?」という意外なチョイスになりましたが。    

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

                      レティロ公園の二つの池



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トレド。たくさん歩かされてぶーたれてた私の写真用スマイルとカテドラル内のパイプオルガン。子供の時に演奏者として教会でバイトしてたトーチャンちゃんには思い入れのある楽器らしく、管が外向きに広がってるのが好きなんですって。


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マヨール広場のタパス・バーと王宮近くのRenfe北駅。メンテの行き届いてるマドリッドにしては珍しく打ち捨てられて朽ちた侘しい光景。


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王宮側から見た月夜のカテドラルとマドリッドのランドマークともいえるメトロポリスビル(保険会社)



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ペレアスとメリザンド by Debussy @マドリッド

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<20th November (Sun)>

ブログのタイトルから旧オペラ三昧イン・ロンドンを削除しました。6年もお世話になって愛着ありますが、いざさらばあせる 霧の日曜日、午後から郊外のパブの2階で行なわれるオペラを観に行ってきます。

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たくさん溜まってるオペラ鑑賞記録を手短に写真中心で順不同で追々アップしていくつもりですが、10月の分から溜まってるのを差し置いて、まずは11月7日にマドリッドのテアトロ・レアルで観たオペラから片付けましょう。


劇場の様子は→こちら をご覧下さいなのですが、ROHより少しこぶりで素敵なオペラハウスでした。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
オペラ鑑賞のためにマドリッドに行ったわけではないのですが、旅行の準備としてまず9月中旬に何よりも先にしたのがオペラ切符の確保。スペイン語のわかる友人の助けを借りて一般販売初日にネットで値段の割に良い席をゲットできたのは幸いでした。

上演演目が少ないので選択の余地はなかったのですが、まあ目的は観光の一環としてテアトロ・レアルを見学するのが目的だからとりあえず何でもいいや。で、あら歌手陣がまあまあのやってるからこれにしとこ、という程度の気持ちだったし、特にこのオペラが好きなわけではないばかりか、なんせドビュッシーですから叙情的と言えば聞こえはいいけど、字幕も理解できないし、きっと退屈で寝てしまうだろうなあ・・と思ってたんです。


でも、意外なことに、旅の疲れもある筈の上に前日はほとんど眠れなかったというのに全く睡魔にも教われず、それどころか座るとよく見えない実質的な立見席でほとんど立ってでも頑張って観ようDASH!という気になったほど素晴らしいプロダクションとパフォーマンスでした。こんなことなら、ケチらずに舞台近くの高い席を奮発すればよかった。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

クリップどんなストーリーかというと、


架空の国のゴロー王子は、森で迷ったときに出会った得体の知れない水の精のようなメリザンドと結婚するが、結婚指輪を失くしてしまった彼女をなじり、弟のペレアス王子と一緒に洞窟に探しに行かせる。二人は惹かれ合い、嫉妬したゴローにいちゃんが弟ペレアス君を殺し、メリザンドはお産で死亡。


というのがおおまかな筋なのですが、テーマは痴話喧嘩ではもちろんないだろうし、人間のドラマですらないかもしれなくて、「水」が主題なのかも、という観念的で象徴的なオペラ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


家舞台と衣装ワンピース


オペラ自体は何度か聴いてるものの、プロダクションについて調べる時間がなく白紙の状態で臨んだのですが、全く古い感じはしなかったので最近のものかと思ったら、なんと1997年からあったとは。ちょっと前にパリからマドリッドに転任したジェラール・モルティエ氏がザルツブルグ音楽監督時代のプロダクションですが、パリ時代にも上演されたし、よほど気に入っているのでしょう、今回マドリッドに持ってきたようです。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
ミニマリズムで有名な演出家ロバート・ウィルソンと言えば、ROHでは2004年のアイーダが真っ白でアクションもなく退屈極まりない駄作として今でも語り草になっているほどで、私は切符を持っていたのだけれどあまりに評判が悪かったのとろくな歌手が出てなかったので(あまりのひどさにボロディナが降りたので)結局行かず、次回ましな歌手が出たら行こうと思っていたら一回でゴミ箱行きになってしまったので観ていないんです。


写真でご覧の通り、すっきりした象徴的舞台と衣装ですが、照明の変化や布の動きで水を表現するなど、なかなか凝ってるんです。歌手は顔を白塗りにして無表情、スローな太極拳のような妙な動作でほとんど一切接触もしないのですが、それがこの音楽の叙情性にぴったり合って、私はとても気に入りましたグッド!


Claude Debussy

Pelléas et Mélisande

Direction: Robert Wilson
Co-direction: Giuseppe Frigeni
Sets and Lighting: Robert Wilson
Costumes: Frida Parmeggiani


Pelleas: Yann Beuron
Melisande: Camilla Tilling
Golaud: Laurent Naouri
Arkel: Franz-Josef Selig
Genevieve: Hillary Summers
Yniold: soloist from the Tölz Boys’ Choir
Doctor: Jean-Luc Ballestra


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


音譜パフォーマンスカラオケ


ペレアス役はリリック・バリトンでもテノールでもよいらしいのですが、私が今まで聴いたのはいつもバリトンのサイモン・キーンリーサイドでした。サイモンはいつも文句なく上手なんですが、これはテノールの方が向いてるんじゃないかなと思っていたところ、今回はじめて、しかも私が結構好きなヤン・ブーロンで聴けてラッキー。細かい技術面はサイモンの方が上だと誰でも思うでしょうが、一本調子気味ではあってもブーロンのリリカルな美声がペレアスにどんぴしゃで、高音で苦労することもないわけだし、ネイティブなフランス語も美しくて、ずっとうっとり聞惚れましたラブラブ!


メリザンドはスェーデン美女のカミラ・ティリング。後ろの方の席だったので時折声量がちょっと・・と思ったのですが、お馴染みのピュアでデリケートな声はこの役に相応しいし、なんと言っても美しい容貌を最大限に生かした(無表情であっても)真心のこもった演技は素晴らしいもので、これまでこの役で聴いたキルヒシュラーガーとナタリー・デセイに比べても総合点ではひけをとりませんブーケ1


声量で問題ないのはゴロー兄ちゃん役のローラン・ナウリ。半年前にデセイと夫婦共演したバービカンでのコンサート・パフォーマンス(→こちら )でもこの役で凄い迫力だったナウリですから悪かろう筈はなく、素晴らしい悪役ぶりとかげ

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)
    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)(旧オペラ三昧イン・ロンドン)


それにしても、この素晴らしいプロダクション、ROHにも貸し出してくれないかなあ。


だって、ROHで2007年にやった新プロダクション(→こちら )は、まるでテレタビー(子供番組)のような陳腐なぶち壊し衣装だったんですもの。そして、当然でしょうが、これも一回でお釈迦になったらしく(やれやれ)、ちょっと前にROHの衣装セールで始末された筈なので(誰が買ったんだろうか、あんなものを?)


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リナルド by Handel グラインドボーン・ツアーで再び

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<21st November (Mon)>
今日ようやくiPhoneを購入したんですが、極端なメカ音痴の私に使いこなせるわけがないんだけど、まずはトーチャンに使い方を学んでもらい、必要な点だけかいつまんで教えてもらおうといういつもの姑息な手段。

忙しかった10月分の鑑賞記録を、全部は無理ですが、書き残しておきたい順番で追々書いていきます。

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                      カメラ写真はクリックで拡大します
  

10月25日、グラインドボーンにヘンデルのバロック・オペラリナルドを聴きに行きました。


6月に友人のツテで運よく新プロダクションのリハーサルを観ることができたのですが(→こちら )、主役のリナルドはやっぱりカウンターテナーで聴きたいと思っていたところ、秋から始るグラインドボーン・ツアーで実現すると知り、随分前から切符を買っておいたわけです。


正装の紳士淑女が集う夏のグランドボーン・フェスティバルとは別にあるグラインドボーン・ツアーというのはグラインドボーンを皮切りにイギリス全国を同じ演目で(全部じゃないですが)ドサ回りするわけで、オペラ好きだった故ジーチャン(トーチャンのトーチャン)の生前はトーチャンの故郷であるノリッチに皆で毎年行ったものです。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


会社を半日休み、電車で1時間ちょっとのLewesまで行き、タクシーでグラインドボーンへ。夏はタキシードとイブニングドレスがピクニックするというミスマッチが売り物なんですが、秋からのツアーはごく庶民的な雰囲気で服装も普通。お庭も開放されてますが、寒いので閑散。


私たちはロンドンで日本の幕の内弁当のようなものを買って、満員電車の中では食べ辛かったので、結局グラインドボーンに着いてから食べたのですが、半野外のベンチはすごく寒かった。ここはやっぱり夏用にできてるので、寒いときは居場所がなくて不便。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
左のレストランは高いので、コーヒー右のティールームで開演前に暖まってからオペラに行きましょう。


クリップオペラについては(前の記事の繰り返しになりますが)、


1711年のヘンデルのバロックオペラで、騎士リナルドは十字軍の英雄、舞台は中世のエルサレム、異教徒の悪者に恋人がさらわれたり、オペラでは有名なアルミーダという魔女も登場してリナルドに横恋慕したり・・・、


というヘンデルのオペラにはよくあるエキゾチックで荒唐無稽なお話なんですが、魔女が出てくるだけでコメディ的要素があるわけで、そこを利用して見事に現代に蘇った爆笑プロダクションを創り出した人気演出家ロバート・カーセンは天才クラッカー

舞台は現代の学校、リナルドはいじめられてる高校生で、妄想の中で十字軍の騎士になって憧れの女子高生をものにする、という設定に読み替えられているんですが、すっきりした空間を照明で変化をつけ、自転車が馬になり、異教徒との戦いはサーッカー試合、学校のユニフォームと中世の衣装のミックスも絶妙で洒落てます。プロダクションの写真は6月の記事をご覧下さい。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Conductor
Laurence Cummings
Director Robert Carsen
Revival Director Bruno Ravella
Designer Gidion Davey
Lighting Design Robert Carsen and Peter Van Praet
Movement Director Philippe Giraudeau
Dramaturg Ian Burton

Rinaldo Christophe Dumaux
Goffredo Louise Poole
Eustazio Christopher Ainslie
Almirena Elizabeth Watts
Armida Ana Maria Labin
Argante Joshua Hopkins
A Christian Magician William Towers


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


フェスティバルに比べるとツアーの切符代はうんと安くて、最前列でも僅か51ポンド。おまけにすぐ目の前には育ちの良さそうな若くてハンサムなチェンバロ奏者がいて、ここは最高の席だわラブラブ!              


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)    London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

だけど、ツアーだと多少変更することもあるのか、リハーサルの時とはちょっと違ってました。一番大きな違いは、最大の見せ場ともいえる映画ETのパロディで大きな月をバックに自転車で空を飛ぶアクションがカットされてたこと。でも、その大掛かりなシーンはリハーサルの時も技術的な問題が生じてつまづいてたので、もしかしたら本番でもすでにギブアップしてたのかも。


音譜パフォーマンス

ヘンデル時代には花形だったカストラートというタマ抜き男性歌手は今は存在しないので、主役リナルドは男性のカウンターテナー、または女性のメゾソプラノ/アルトで代用するしかないのですが、この約はやっぱりカウンタテナーの方が歌唱的にも絶対ベターと思ったのは正しかったことが今回はっきりわかりました。
London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
お目当ての若いCTのクリストフ・デュモー君は長身ハンサムなのでビジュアル的にも理想的だし、力強い声と立派な声量、切れの良いコロラチューラは素晴らしくて、どんな大きな劇場でも映えるでしょう。でも、あまりにも硬い声なので、音を伸ばして声の美しさだけで聴かせる曲で彼を聴きたいとは思わないな。


私が今ぞっこんのCTはイギリス人のイエスティン・デイヴィーズなのですが、実は次にフェスティバルでやる時は彼がリナルド役だというさる筋からの情報もあり、それは3年後らしいのですが、それが本当ならすごく待ち遠しい。

リナルドの恋人役は今回はイギリスでは知名度のより高いエリザベス・ワッツでしたが、先回のAnett Fritschの美声も素晴らしかったので、これは甲乙付けがたし。

今回の方がはるかに劣るのは敵役アルガンテで、これは先回のルカ・ピサローニがあまりにもサマになって格好良かったので、仕方ないと思うものの、上手なバス・バリトンは履いて捨てるほどいるんだろうから、もうちょっとましな人にしてもらいたかった。

セクシーな皮(ビニールだけど)のぴったりドレスの悪女アルミーダ役は、先回の長身でモデル並のプロポーションだった美人のBrenda Raeと比べると今回のAna Maria Labinはやけにでかい下半身でビジュアル的にはうんと負けましたが、素晴らしく張りのある声で、今回の勝ち。

というわけで、一般的にはツアーになると歌手のランクは格下げになるんですが、このリナルドに限っては平均点では互角で、肝心の主役リナルドは今回のドサ回り組の勝ちだし、リーズナブルな値段で最前列に座れたし、半日掛けて遠くまで出向いた価値は充分ありました。


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新旧二人のカウンターテナーのコンサート @Wigmore Hall

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<22nd November (Tue)>

ボーイフレンド君が南米旅行で留守なのでムスメが泊りがけで遊びに来てくれて嬉しいトーチャンカーチャン。家を出て行ったと言っても荷物はほとんど部屋においてあるのを、少しづつ整理してもらい、カーチャン部屋にしようという魂胆なので、休暇まで取って捨てるのを手伝ってるんですが、実は会社でも古い書類をばっさり捨てる作業の真っ最中。本来はモノを捨てられない性格なんですが、勢いがつくとどんどん捨てられるものです。などと言いながら、古い着物雑誌を捨てようとして、つい読み耽ってしまい・・・

でも、溜まってるコンサート記事は頑張って片付けますよ。

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5週間以上も前に行ったコンサートのことを今更書くのも気が引けるんですが、自分で老後にこのブログを読んで懐かしさに耽る際、素晴らしかったコンサートの記事がないのはあまりにも悲しいですから、備忘録として、これ以上忘れないためにも記録しておきます。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

折角Wigmore Hallのサポートフレンズだったのに、日曜の夜おそらく地下鉄も工事で不通なのにわざわざ出掛けるのもめんどくさいから後で考えようと思ってて忘れてしまったこのコンサート、数日前に気付いて売れ切れになる直前にかろうじて一番後ろの席が買えたんですが、写真を撮ったら係員に注意されるに決まってるので、ろくな写真がないのも残念です。これだけの人数が出演すると、舞台のすぐ裏の部屋もおそらく着替え室になってしまい、イエスティン君だけに挨拶するのも難しいでしょうし。

そう、10月16日のこのコンサートに行ったのは一重にカウンターテナーのイエスティン・デーヴィーズIestyn Daviesが聴きたかったからで、もう一人ベテランのカウンターテナーで今は音楽学校の教授になってるロビン・ズレーズRobin Blazeは(かつては大好きだったけど)今回は私にとっては単なる添え物。若くてピチピチの方がいいでしょ、やっぱりキスマーク


クリップ

The King's Consort

Iestyn Davies countertenor

Robin Blaze countertenor


Purcell

Hark how the songsters/In vain the am'rous flute/Oh solitude, my sweetest choice/Sing, sing ye druids/

Chaconne from Dioclesian/Since the toils and the hazards/Since from my dear Astrea's sight/

No, resistance is but vain/Sound the trumpet

Blow

Ah heav'n, what is't I hear?

Humfrey

Lord, I have sinned/A hymn to God the Father Williams: Sonata in imitation of birds

Blow

An Ode on the Death of Mr Henry Purcell


パーセルを中心とする優雅なイギリス歌曲ばかりのコンサートで、珍しいカウンターテナーのデュエットもたくさん歌ってくれたのは嬉しかったですが、今のイエスティン君の勢いからすると負けることは最初からわかっただろうに共演してくれたブレーズ教授の勇気には敬意を表します。本当に、こうして二人で対決するとどっちが上手かは明らかでした。コンサートの直前にラジオで何曲か同じ曲を生で歌ってくれた時はほとんど差がなかったですけどね。


いえ、ちょっと前まではイギリスを代表するカウンターテナーの一人として大活躍してたロビン・ブレーズ教授は今でも(ハゲになって老けたものの)充分上手だったんですが、絶好調のイエスティン君の豊潤な美声には誰も敵わないでしょう。


かぶりつき席に慣れてる私、そんな遠くからだとつまんないだろうなあと心配したんですが、さすが音響には定評のあるウィグモア・ホール、心地良く響いて、これほどうっとりと聞惚れたコンサートも滅多にないと思うほどドキドキ


折りしも今、ニューヨークのメトロポリタン・オペラで知名度ではCT第一人者のアンドレアス・ショルと共演するヘンデルのRodelindaがはじまったんですが、イエスティン君は予想通り素晴らしいメト・デビューを果たしたようで、ショル兄にもきっと勝ったんじゃないかしら。これはやっぱり、12月3日の同時生中継は映画館に観に行くべきかしら? ・・・たかが映画なのに、30ポンドもするんだけど・・ガーン ま、ラジオでも聴けるから、それでもいいかな? 主役じゃないし・・・


彼が出る12月22日と23日のSt. John's Smith Squireという教会でのバッハのクリスマス・オラトリオとヘンデルのメサイヤも、迷ってるうちに売り切れてしまったし、ごめんね~汗


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
せめて、ここにハートマーク恋の矢やキスマークキスマークをいくつかつけておけば、熱心にネットしてる彼の目にもし留まったら、日本語は理解できなくても、私の気持ちはわかってもらえるでしょうしか。


 実はちょっと前にも、このブログに載ってた彼と着物姿の私のツーショット写真(→こちら )を自分のFacebookのアルバムに載せてましたもんね。それは今でもまだ載ってるし、6月にグラインドボーンで再び着物の私に会った時は「Hello, again」と言ってくれたから、きっと覚えててくれたんでしょうラブラブ!ラブラブ


嗚呼、でもこれでメトでも注目されて大スターになってしまったら、手の届かない所に行ってしまう運命よね。ファンとしては喜ぶべきことだから、もちろん嬉しいけど、ちょっと淋しくもあり・・むっ


って、コンサートのレポートじゃなくて、I love Iestyn ラブラブ!記事になっちゃいましたが、


因みに、イエスティン君は私の息子と云っても良いくらいの年齢で、31歳ビックリマークにひひ


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ファビオ・アルミリアート(テノール)がリサイタルをドタキャン

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
<23rd November (Wed)>

今日も休暇を取り、ムスメの部屋を片付けたりしながら親子3人でのんびり。滅多にない貴重な時間です。

皆で一昨日買ったiPhoneで遊んたりもしたんですが、違うスマートフォンであれムスメが結構詳しいので色々教えてもらって助かりました。しかし、指先で小さな文字を打つのは難しくて、慣れるまでは肩が凝りそうだわあガーン

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明日はベテランのイタリア人テノール、ファビオ・アルミリアートFabio ArmiliatoのSt. John's Smith Squireでのリサイタルの最前列ど真ん中クラッカーを席を買ってあったのに、なんと今日になってキャンセルダウンしょぼん


Rosenblattシリーズって、よくキャンセルになったり勝手に違う歌手に変えたりするから、なんか信用できないのよね得意げ 切符の売れ行きも悪かったので、やる気なくしたんだろうか? 


そう言えば、バカ高いのに買ってあげた来年5月のフローレスも切符がまだ届いてなんですけどむっ


明日のコンサートも、キャンセルではなく他の歌手に急遽変ったもので、代役はソプラノの中村恵理さんと若手テノールのベン・ジョンソン。私は行かなくて返金してもらうことにしたけど、キャンセルを知らなくて行ってびっくり叫びの人もいるに違いない。私だって、正午に連絡の電話掛かってきたときは出られなくて、その後たまたまサイトを見たから知ったけど、そうじゃなかったら知らないままよ。メール連絡もなかったし、不親切過ぎやしませんかてっんだむかっ
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中年テノールのファビオ、一昨年ヴェローナのアイーダで奥様のダニエラ・デッシーと共演してたのを聴いたし(→こちら )、15年くらい前にNYメトでもアイーダで聴いたことがあり、ROHでは代役でトゥーランドットに出たので当日券を買ったり(→こちら )、なんとなく縁を感じて、楽しみにしてたのに残念。声量的には超一流と言えなくても丁寧で知的な歌唱は目の前で聴いてこそ良さがわかる筈だったのにさ!


オペラ歌手は生モノでデリケートだからドタキャンはよくあり、仕方がないとは思うけど、


明後日のカドガン・ホールのスミ・ジョーはキャンセルせずに出て欲しいわ。ロンドンには全く来てくれない有名な韓国人コロラチューラ・ソプラノがこの10年で(私の知る限り)はじめてロンドンにお目見えするんだもの。


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スカラ座の人気切符獲得奮戦記(オペラ仲間の体験)

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根性のない私は海外遠征の場合はご一緒する方にすがることが多いのですが、世界の主要オペラハウスのネット切符取得については皆さん苦労なさってて、色んなドラマがあるわけです。

そんな中、最近オペラ仲間がスカラ座の超人気演目の切符に挑戦DASH!した時のことを、お役に立つかもしれないからとご親切にこのブログのために書いて下さったので、ご紹介します。


まあ、椿姫さんったら、人のふんどしで相撲をとるなんてべーっだ!


はい、その通りなんですけどね、スカラ座に限って言えば、一昨年行って色々と懲りてしまった私(→こちら )、もう二度と行くことはないかもしれないので自分で体験記は書けないだろうし、でも凄く観たいものがあれば又トライしてみる日があるかもしれないのでその時は参考にさせて頂けるし、はたまた、そうでなくても、一瞬が勝負のオペラ切符争奪はそれだけでハラハラどきどきの緊張ドラマですから、この方が大変な苦労の末に貴重な切符をゲットできた顛末を、私と一緒に疑似体験させて頂こうではありませんか。証拠写真も入った読み応えのあるレポートですよ。



メモ   メモ   メモ   メモ  メモ


題名: 今シーズンのスカラ座開幕の新演出のドンジョヴァンニ(ネトレブコ出演日)のチケット獲得までの過程

スカラ座は12月7日がシーズン開幕日。今シーズンの演目は、新演出のドンジョヴァンニで(椿姫注:こないだ私が感激したリナルドと同じ気鋭のロバート・カーセン)、しかもネトレブコのスカラ座デビューと話題性十分(→こちら )。Barenboim指揮で、ネトレブコ以外のキャストも豪華で、マッテイ、ターフェル、ダルカンジェロ、フリットリなど。12月7日~1月14日の上演で、指揮者を含めてダブルキャストになっています。

一般チケット発売日は11月7日午前9時。スカラ座サイトで前夜からチケット残席数(写真①、②)と残席状況(写真③)が閲覧可能で、見てびっくり叫び 驚きのあまりスクリーンショットで状況を撮影しました。何と目当ての12月20日(ネトレブコ出演日)は残席がたったの135席!しかも平土間席は1枚もありません。ロイヤルオペラの公平さに慣れている私にとっては、スカラ座の不公平さに憤死寸前パンチ!。スカラ座のfacebookのウォールを見たら、怒った人々がウォールに書き込みをしていて、「スカラ座は自身で運営してるのだから、チケットを好きに扱える。とはいえ、このドンジョヴァンニの状況はひど過ぎる」とあり同感。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

             ①                               ②

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  ③ (写真はクリックで拡大)


オンラインチケット発売開始時刻は、あいにく都合が悪かったため、一緒に鑑賞予定の友人にチケット獲得を頼みました。しかし友人は、チケットをホールドすることはできたけど、バスケットに入れようとしたら画面がしばらくフリーズしてしまい、その間にそのホールドしたチケットは消えてしまったそうです(画面フリーズのためチケット購入できなかった話は他の友人たちからも聞いたことがある)。そして初日(特別価格で平均1000ユーロ以上)を除く全日程のチケットは完売となり、あいにく発売日にはチケット確保はできませんでしたガックリ

聞いた話ですが、なぜか発売日午後3時頃、ネトレブコ出演日(12月7日~23日)以外の日のチケットが放出されたようです。発売日夕方にスカラ座サイトを見たら、確かにネトレブコ出演日以外の日のチケットはありました。しかし12月20日分については、親切なミラノ在住の友人が、スカラ座のオフィシャルエージェント(スカラ座ボックスオフィスではありません)に電話で問合せてくれたけど、そこでも完売。

しかし、オフィシャルでない数カ所のエージェント(1つはロシア語サイトだった)では、オンラインで2~3倍の値段でチケットが豊富に販売されていたのです!この状況にも憤死寸前パンチ!爆弾。ミラノの友人によると、今回の件(一般予約は少しのみ販売で、オフィシャルでないエージェントで数倍の値段で豊富に売られてるという事実)について、良識ある新聞が問題視して記事にしたそうです。これは社会問題です!さらに友人の知り合いのオペラ出演者に近い関係者もチケット入手できない状況と聞き、驚きましたプンプン


さすがにオフィシャルでないサイトで販売されているrestricted viewの席に300ユーロ近く払う気はなかったので、オフィシャルサイトでしか購入しないことに決心し、ネトレブコ人気を恨みつつむっ、いつまで続くか分からないチケット探しの日々が幕開けロボット。私の目的はネトレブコではないけど、自分の日程都合上、ネトレブコが出演する12月20日以外は鑑賞不可能なのです。

発売開始日から1週間後頃にチケットが放出されることがある、と聞いたことがあったので、その頃に気合いを入れてサイトをチェックしていたら、希望日のチケットが2枚出没ビックリマーク 速攻で購入画面に進みましたが、既に誰かに取られてしまい、チケットは出没後1分以内に消失しょぼん。プロも参戦しているのか?と思い、それ以降は、座席購入画面も別のウィンドウで開いて待機。あっという間にチケットが消えた事実を目撃したので、時間のある時は30秒毎にスカラ座のサイトを再読み込みしていました。遂に努力が実りクラッカー発売日から約2週間後にチケットを入手!チョキ このチケットは180ユーロですが、ロイヤルオペラの同じ場所ならStalls Cirlcle B列で60ポンド位(約75ユーロ)です。

椿姫さんともよく話しますけど、様々なオペラハウス遠征をした後に思うことは、座席の費用対効果はロイヤルオペラが世界一。基本的に「公平」なオペラハウスですし、私たちはロイヤルオペラのフレンズになっているから優先予約もできますし。結果的に、公平で安い値段設定のチケットがたくさんあるロイヤルオペラの街に住んでいる幸せを再認識できました。

 メモ   メモ   メモ   メモ  メモ



アップうわ~っ、凄まじい長期戦だったんですね。お疲れ様~~汗


根気のない私にはとてもできる芸当ではありませんから、闘志の記録を読ませて頂くだけでも感激です。でも、ハッピーエンドで良かったです、本当に。後はお目当ての歌手がキャンセルしないことを祈るだけですね。投稿して下さった御礼に、私も一生懸命念じます。



しかし、商魂逞しいと言えば聞こえはいいけど、スカラ座、あまりにも手口が汚いぞ! 翻弄されるオペラファンの身にもなってみろ! 仰る通り、これに比べれば、ロイヤルオペラハウスは色んな面でリーズナブルだし、切符争いだってかわいいもんですね。


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スミ・ジョー 韓国人コロラチューラ・ソプラノがやっとロンドンに来てくれました

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溜まってるうち、ROHのさまよえるオランダ人や夢遊病の女はどんなに遅れても書こうと思っているのですが、その前に、昨夜のまだ記憶に新しいコンサートのことを書いてしまいましょう。


11月25日、スローンスクエアのカドガン・ホールで韓国人コロラチューラ・ソプラノのスミ・ジョーを生ではじめて聴きました。ロンドンには滅多に来ない人なので、最初で最後かも。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

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49歳になったばかりのスミさんは、ハングルでは조 수미(チョ・スミ)、漢字だと曺 秀美なのですが、きっとお国では大スターなんでしょうね、コンサートホールであんなに韓国人をたくさん見たのは初めてでした。普段コンサートとは縁がない人が多いみたいだったし、小さな子供たちまで来てて、これではまるで同じカドガン・ホールでもあり、葉加瀬太郎のコンサートにそっくりな雰囲気ではないか!


なんて言ったら国際的知名度は問題にならない程高いスミさんに失礼でしょうか? ←なんて言ったら、葉加瀬太郎さんにはもっと失礼でしょうか?にひひ ハカセさんは順調にロンドンでコンサートを重ねてらっしゃるので、きっと今ではコンサートはほぼ日本人観客だけという状態からは脱却したかもしれませんしね。私は彼のロンドンデビュー以来聴いてないのですが、いつか死ぬほどヒマだったり、タダ券が回ってきたりしたら、久し振りに行くかもしれません。


話をスミ・ジョーに戻し、


このコンサートは彼女のリサイタルではなく、イギリスでは有名な古楽オケであるAcademy of Ancient Musicのコンサートにゲスト出演しただけなので、7、8割はオケだけの演奏でスミ嬢の出番は少なく、やっと彼女が出てきた時におぉ~っと観客がどよめいたのは、スターのオーラ星もさることながら、全身ラメのきらびやかなドレスキラキラも理由だったのではないかしら。まるでクリスマスツリーのてっぺんに飾る天使のように白くてキンキラ金で、おまけに、ドレスに隠れて見えないけどきっとうんと高いヒールを掃いてるに違いなくて、異常に背が高く見えて、ドレスがますます引き立ちましたアップ


それに、すらっとした素敵なプロポーションで、肌もきれいなので、「やっぱり、東洋人女性って中年になっても若々しくて美しいだわ~?」、と誇らしくなった私。見渡せば、たくさんいる韓国人も美人ばかり。(整形なのかもしれないけど)、この夜の東洋人の美人度はかなり高かったです。


そして、ドレスに拘るらしいスミ嬢のこと、きっと後半は違うドレスで、しかももっと凄いデザインで登場するに違いないとワクワクしてたら、


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おおぉおお~っ! 目


これ以上はゴテゴテにはできまいショック!と思うほどのover the topのケバケバしさは私の期待を上回る派手さで、つい小林幸子さんを思い浮かべてしまいましたが、素晴らしいメリハリ・ボディのスミ嬢にはとてもよくお似合い。このデザインを着こなせる東洋人女性はそうはいないでしょう(ワンピースではなく、上下分かれてます)。


グリーンのネックレスがtoo muchでセンスを疑いましたが、お客様は神様、ビジュアル的にもベストを尽くして喜んで頂こうというサービス精神には感謝で、バシャバシャと重い付けマツゲも重いだろうに、嫣然と微笑むスミ嬢は、整った美人ではないけれど、スター然とした長年の余裕の振る舞いで、やんやの喝采クラッカー


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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
目の保養は充分させてもらったし、2列目の席だったんですが、幸い前の席が空いてたので写真もばっちり撮れてしめしめだったのですが、で、肝心の歌はどうだったかと言うと、


Academy of Ancient Music
Sumi Jo sings Mozart


Richard Egarr conductor
Sumi Jo soprano

Programme:
Mozart: Overture to Le nozze di Figaro
Mozart: 'Martern aller Arten' from Die Entfuhrung aus dem Serail
Mozart: Entr'actes from Thamos, Konig in Agypten
Mozart: 'Vorrei spiegarvi, oh Dio'
Mozart: Maurerische Trauermusik
Mozart: 'Se il padre perdei' from Idomeneo
Mozart: Symphony No. 31 in D major 'Paris'
Mozart: 'No, che non sei capace'


スミ嬢のアンコールは2曲で、夜の女王(例のキンキンアリアではないけど)と、フランス語のキラキラ星変奏曲。


録音で聴くスミ嬢は金切り声とイメージであまり好きではなかったのですが、録音と同じでも実際に聴くと、特に中音が声量もあって素晴らしかったと思います。美声ではないけれど、彼女の顔やボディのように日陰っぽい猥褻さというか、これも東洋人女性の持つ魅力かも。


但し、超高音になると声量がうんと乏しくなってしまい、今日は絶好調ではないのか、或いはもう全盛期は過ぎたのでこれで今は精一杯なのかはわかりません。私はすぐ目の前だったのでそれでもよく聴こえましたが、後ろの席の人はちょっと不満だったかも。    

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モーツァルトばかりのプログラムで、他の歌手でお馴染みの曲ばかりだったので、スミ嬢バージョンがベストとは思えなかったものの、すでに衰えた中年コロラチューラ歌手かもしれないと期待度は低かったのですが、これならまだいけるスミ嬢を理想的な位置で聴けて、オペラだと彼女はルックスだけで違和感あるでしょうけど、こんなコンサートであればスミ嬢の素晴らしいエンターテイナーぶりが際立って、とても楽しめました。特に最後のキラキラ星変奏曲のフルートとの掛け合いでは声もソフトで転がしも上手くいき、なによりもお茶目な動作がすごく可愛くてチャーミングでしたキスマーク


このオケはあまり聴いたことがないのですが、コンサート前のトークで指揮者があれこれ説明してくれたし、そりゃモーツァルトですからそれなりに楽しめたんですが、お昼にプールで泳いだ疲れが出てウトウトとしちゃtったし、スミ嬢目的で来てるコリアンお客にとっては長い水増しでかなり辛かったかも。


指揮者のRichard Eggar氏の指揮を見るのははじめてですが、彼は今年はじめのウィグモア・ホールでのIestyn Davies(CT)のチャンパロ伴奏が抜群に上手だったので(→こちら )、指揮ばかりしてちゃ勿体無いです。でも、今年春に一緒に韓国、中国、台湾をツアーしたスミ嬢をロンドンに引っ張ってきてくれてありがとう。


おまけですが、→こちら のYoutubeで、興味深いカラヤン帝王とスミ嬢のやりとりが見られます(日本語字幕付き)。怖いマエストロにいきなり夜の女王を歌えと言われて真っ青になる若くて付けマツゲもないスミ嬢の横にはチェチリア・バルトリも佇んでます。


カチンコところで、そのイエスティン君の来週のNYメト・デビューのロデリンダの生中継にはやっぱり行くことにしました。会員割引のきくバービカンではずっと売り切れてたんですが、とても良い席のリターンが拾えたのは、ウフっ、やはり縁かしら、愛かしら。それに、イエスティン君以外にもベテランCTのショル兄と長身ハンサムのテノール(ジョセフ・カイザー)も出るから、ラジオではあまりにも淋しいですもんね。



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枯葉の日曜日

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<27th November (Sun)>


もみじ穏やかな日差しが心地良い晩秋の日曜日。


イーリング(ロンドンの西の郊外)に朝から行き、用事を済ませてから、近くに住むムスメと待ち合わせて、親子3人でお寿司屋さんでランチお茶割り箸をし、その後散歩とショッピングをして楽しく過ごしましたニコニコ



ムスメが一緒に住んでるボーイフレンド君はブラジルにF1レースを観に行ってて留守なので、その間にムスメに甘えようという魂胆なんです。だって、この数年はクリスマスはずっと彼の両親のところに泊りがけで行ってしまうし、トーチャンとカーチャンはとても淋しいだもんしょぼん


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ダウンしかし、今日はひどい寝不足で頭がぼーっとしてましたわショック!


我が家の周辺はインド人が多くて静かな住宅地なんですが、昨夜は3軒離れた家に住む連中がなんと夜中の4時までパーティしてて、 黒人の家族なもんで、ズンチャカズンチャカドンドンドンという激しいリズムの曲ばかり大きなボリュームで流してたのでとても眠れたものではありませんでしたむっパンチ!



そういう時に苦情を訴えるお役所だか警察の係もいるんですが、あまり遅くなるとオフィスが閉まってしまうようだし、わざわざ着替えて直接文句言いにいくのもめんどくさい&怖ろしいので、仕方なく泣き寝入りし、私はラジオを聴きながらパソコンやiPhoneで遊んでましたやや欠け月


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おかげで、iPhoneの使い方も段々わかってきたのはいいのですが、今日はそんなわけで疲れててオペラのこととか書く気力もないので、早く寝ますぐぅぐぅ


では、明日から又一週間頑張りましょう。今月は程よい忙しさで、来週はコンサートとオペラが1回づつのみ。



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さまよえるオランダ人 by Wagner 幽霊船長と乙女のロマンス

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<29th November Tue>

携帯iPhoneで遊ぶのに時間を取られてますが、宿題をやり残してるような気がするオペラ記事もちょこちょこ書きましょう。

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10月18日と11月1日2回、ROHのさまよえるオランダ人を観に行きました。ワーグナーは結構な回数生で聴いてるのに、なんと居眠りしないで全部聴けたことがないガーンという記録をまた更新してしまったのは情けないですが、責めるべきは私であり、今回のパフォーマンスは立派なものでした。


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どんなお話?かというと、


ハインリッヒ・ハイネの有名なFlying Dutchman、詳しいストーリーはネットでたくさんあるので、ご自分でテキトーに検索して頂くのがベストですが、一応、ご多忙の方のために文章ひとつでまとめると、


クリップ

神罰を食らって死ぬことができない幽霊船のオランダ人船長が救われるチャンスは7年に一度上陸できる時に真実の愛を捧げる女性が現れたときで、幸いなことにその伝説に魅せられて「それは私よDASH!」とその気になってる乙女と出会い、すんなりいくかと思いきや、横恋慕する若者に乙女が言い寄られるのを知って、「おぬし、裏切ったな、さらばじゃ」、と去ろうとする幽霊船長に「死ぬまで貴方しか愛さないって誓ったのを証明するわ」と海に身を投げる思い込みの激しい乙女の犠牲によってめでたく呪いは解け、二人で天国へクリップ


えーっ、あと一歩で待ち望んだ願いが叶えられるってのに、婚約者は勝手に片思いされてるだけなのに裏切ったと責めるなんてアホじゃないの?などという突っ込みはさておいて・・・、


ワーグナーのオペラの中では旧来の番号オペラのスタイルを一応保っているのでわかりやすいし、なによりも短いのが助かるんですが(とは云っても、休憩なしで2時半近く)いわゆるワーグナーらしさには欠けるので、これだけでワーグナーを聴いたとは言えないかもしれません。


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Der fliegende Holländer

Director Tim Albery
Set designs Michael Levine
Costume design Constance Hoffman
Lighting design David Finn
Movement Philippe Giraudeau


Conductor Jeffrey Tate
The Dutchman Egils Silins (Falk Struckmannの代役)Senta Anja Kampe
Daland Stephen Milling
Steersman John Tessier
Mary Clare Shearer
Erik Endrik Wottrich



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家舞台と衣装ワンピース

現代に読み替えられている上にゼンタの衣装が安っぽくて全然素敵じゃないワンピースなので、これでロマンチックな伝説を思い浮かべろと言われても難しいですが、シンプルで暗いセットは嵐の夜の海のようでなかなか雰囲気があり、私は結構好き。2009年5月がプレミエで(ターフェルとカンペ)、もちろん観たのですが、忙しかったのでしょう、記事にはしてません(多少遅れても書き残しておくべきだった)。


音譜パフォーマンスカラオケ

男の子オランダ人船長はそこそこ知名度のあるFalk Struckannの予定だったのに、なんて全く聴いたこともないバリトンに変ってしまったので期待度が一気に落ちたのですが、ROHデビューのラトヴィア人のバルバリトンのエギルス・シリンス 、ヴォータンなども歌うそうですが、重さと迫力には欠けるものの、バスバリトンにしては細くて軽くて輪郭もはっきりしてる声は私好み。ビジュアル面でも、ハンサムではないけれど二枚目的雰囲気もあり、そこそこ若くてほっそりとして青白い顔は幽霊船にはぴったりオバケで、このプロダクションは今まではいつもブリン・ターフェルだったんだけど、乙女心を悲劇のロマンスのヒーロー役にはそりゃ漫画チックなブリンよりもずっと良いでしょう。期待してなかった分、得した気分にさせてくれたダッチマン、ロマンチックな気分にさせてもらえたのは貴方のお陰で、この来年のROHサロメにも出てくれるそうなので楽しみですクラッカー


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女の子期待という面では、先回もゼンタ役で素晴らしかったアーニャ・カンペは良くて当たり前なんですが、今回も高い期待にたがわず、また立派な歌唱で聞惚れましたクラッカー


苦手なワーグナーを2回分買っておいたのも彼女が目的だったんですが、彼女が出てくるまでが長くて私も居眠りしちゃったけど、いったん登場してからは出ずっぱり歌いっぱなしのカンペの迫力は素晴らしくて、実は次の日に夢遊病の女を観に行ったのですが、二人のソプラノのあまりの実力の差に、あらためてカンペの良さを再認識もしました。


恋に恋する乙女にはとても見えない中年女ですが、これだけ歌が上手であれば、ルックスなんてこと全くどうでもいいんです。オペラってそういうものだし、若くてなよなよなネーチャンではワーグナーはとても歌えません。


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他には、片思いのゼンタが他の男と結婚すると聞いて女々しく迫る若者エリックのEndrik Wottrichはグラグラして頼りないので、宝石に目が眩んで得体の知れないオランダ人に娘を嫁にやることを快諾する欲張りパパのStephen Millingはいつも通りの迫力で、テノール好きの私にはちょい役でも光ってたJohn Tessierがよく通る美声で


指揮者のJeffrey Tateはイギリス人だそうですが初めて見る人で、私の席からは指揮者もよく見えるので、指揮者の身振り手振りもオペラに浸る大切な要素なんですが、ちょっと身体障害者のようなこの指揮者は椅子に座ったまま無表情で指揮棒をかすかに動かすだけなので、ビジュアル的に私はとても不満足。音楽もメリハリなく聴こえてしまうしね。


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激減! 11月の着物お出掛け

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<2nd December (Fri)>

おわっ!気が付いたら12月になってて、今年ももうすぐ終わっ!

久し振りの着物記事です。

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                                          カメラ写真はクリックで拡大します


10月は月間着物お出掛け回数新記録クラッカー(11回)を打ち立てたのに、その達成感の後は一気にやる気が失せたか、11月は僅か2回しょぼん。いずれもご一緒して下さる方がいてコミットできたからでしょう。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
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111月10日は、日本からいらした方とベッリーニのオペラ「夢遊病の女」へ。ブログをご覧下さって連絡下さったその方はオーケストラストールにお座りになったので、うんと安い切符のビンボー人とは席は別々でしたが、オペラハウスの中を案内しながら、ロンドン在住のご友人にあちこちで写真を撮って頂きました。

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Iさんは着物には珍しいジャガード織ですが、色は地味なのに陰影のある織りと上品なシルバーが夜の照明に映えてとてもゴージャスですよねえ宝石白


同系色の帯と小物でドレス感覚の上級者コーディネートは私にはなかなかできない芸当ですが、今度マネしてみようかな。着物と帯でメリハリをつけた組み合わせにすることがほとんどなんですが、たまには全く違うコンセプトで考えるだけでも新鮮でしょう。


私は小さな薔薇の地紋の小紋に黒地の菊の帯という、いつものメリハリ重視のやぼったさ。帯は前回と同じですが、季節限定の菊柄ですから、冬になる前にもう一度登場させましょう。


Iさんがどういう着物と帯をお召しになるのか事前に伺っていたので、私の方が合わせたつもりですが、いかがでしょうか?


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2事前に相談するという点ではあーだこーだと打ち合わせに余念のないA先生と私のコンビで、11月30日、ロイヤルフェスティバル・ホールのLondon Philharmonic Orchestraのコンサートに行きました。


しかし、当日になって諸事情で先生が突然全てを変更なさってしまい、前日に準備せざるを得ない私は対応できないので、思い浮かべたイメージとは違ってしまいましたが、それでもなんとかサマになったでしょうかしら?


明るい色の小紋にすると先生が仰ったので私は対照的にダークにしたのですが、結局先生もダークになさったので二人で黒っぽいいでたちになってしまい、夜のお出掛けにはちと華やかさ不足だったかもしれません。でも、コーラス席の私たちはきっとそれなりに目立ったでしょうし、写真ではよく見えないでしょうが、全身ラメでチカチカキラキラの先生は近くで見るとゴージャスなんですよ。


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星空ホールの外のクリスマス・イルミネーションともぴったりの先生のお着物ですから、寒いけど外で写真も撮りましょう。


ひらめき電球あっ! 風が吹いて先生可愛い襦袢の袖がよく見えます。私はそこまで手が回らないのでいつもつまんない襦袢なんですが、ちらっと見える部分が着物には大切ですよね。
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先生とご一緒の時はなるべく今までお見せしてなかった着物にしようと思うのですが、度重なると段々それが難しくるわけで、今回はかなり苦肉の策。でも、数少ない残りの中から選んだ黒地の小紋をとても気に入ってくださったようで、いつかこれを先生がお召しになって下さるかもしれませんにひひ


というわけで、二人着物は学ぶことも考えることも多く、楽しみは一人の時より5倍増くらい宝石ブルー


で、


これでやっと今年48回(一覧は→こちら )ですが、折角ですから50回にはしたいところ。幸い先生が12月に2度付き合って下さる予定なので、目標は達成できそうです。


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夢遊病の女 by Bellini 病気なら許されるのか?

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<3rd December (Sat)>

今夜、メトのHDライブ・ビューイング「ロデリンダ」に行ってきました。言いたいことはたくさんあるし、スクリーンを動画にも撮ったのでべーっだ!、明日アップしますね。今日は時間がないので、前から準備してあった今更記事オペラ・シリーズです。

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11月2日と10日の2回、ロイヤルオペラハウスにベッリーニの夢遊病の女La Sonnambulaを観に行きました。


アホらしいストーリーの多いオペラの中でもこれはあり得なさではトップを争う作品で、内容についてはNUメトのライブ・ビューイングで2009年3月に観たときの記事をご覧下さい(→こちら )なのですが、かいつまんでコピペすると


メモ遊病の女が結婚式の前夜にことにあろうに無意識で他の男の部屋にさ迷いこんでベッドで寝てしまい、それが露見して婚約者はカンカンに怒って婚約を破棄、他の女と結婚することに。夢遊病の自覚のない女は「私はなにも悪いことしてないのにいい」と嘆くが、最後に皆の前で運よく病気が出て、無実が証明され、疑ってごめんねと誤る彼氏とめでたく予定通りに結婚するショック!


という破天荒なお話なんですが、ストーリーはどうでも良くて歌だけが命のベルカント・オペラですから、突っ込むだけ時間の無駄。


で、その肝心の歌なんですが、元よりメトのデセイとフローレスというゴールデンコンビとは比べるよしもないとしても、もうちょっとましなヒロインを引っ張ってこないとコベントガーデンの名にしおれるのではないかと思うくらい情けなかったですむっ


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Composer Vincenzo Bellini
Director Marco Arturo Marelli
Set designs Marco Arturo Marelli
Lighting designs Marco Arturo Marelli
Costume design Dagmar Niefind-Marelli
Associate Director Andreas Leisner
Lighting Associate Friedrich Eggert

Conductor Daniel Oren
Elvino Celso Albelo
Amina Eglise Gutiérrez
Lisa Elena Xanthoudakis
Count Rodolfo Michele Pertusi
Alessio Jihoon Kim
Teresa Elizabeth Sikora


家プロダクション自体はどうだったかというと、オリジナルの設定はスイスの田舎の旅籠なんですが、このプロダクションはスイスのアルプスの見える現代のサナトリウムで、アミーナはメイド。劇場の舞台裏にしてしまったひどいメトよりはオリジナルに忠実でそれなりに豪華さもあって、まあまあでしょうか。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


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エグリーゼ・グテイエレズのベルカント歌手としてのお粗末さは、ROHのシャモニーのリンダやベルリンのルチア等で私は嫌というほど知っていて、またあれを聴くのか~、病気になってくれないかな~むっ、とずっと怖れていたんですが、元気一杯で登場しちゃいましたしょぼん

超高音は限りなく細々として情けないけれど一応出るので三百歩譲るとしても、中音の汚さうんちが我慢できません。

それに、美人ではないけれど、オペラからは程遠いアブナイ世界の女性かしら思わせる巨乳体型も以前はウエストはくびれてたのでそれなりに魅力的ともいえなくなかったけど、なんだかちょっと太っちゃったみたいで、アゴのあたりにも肉がついて、おまけに芝居も妙に遠慮がちなのでビジュアル的にもますます失望ダウン 優し過ぎるROHの観客はカーテンコールで絶大な拍手してましたけど・・・汗


         London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


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私にはテノールが大事なんですが、セルソ・アルベロって誰だろう?、無名だから大した人じゃないだろうなと期待は全くしてなかったんですが、ちょっと前に今年フローレスが日本公演をキャンセルした時の(清教徒でしたっけ?)代役に抜擢され、なかなか評判よかったので、俄然楽しみになり、彼を聴くために切符を持ってた2回共行こうと決めました。


そして、一気に高まった期待を裏切ることのない立派な素質で、私にとっては今回のパフォーマンスを救ってくれた救世主となりましたクラッカー


もちろんフローレスと比べたらまだまだで荒削りなんですが、ダイアモンドの原石であるのはたしか。ハンサムじゃないし若いのにすでに太目なのは残念だけど、テノールにしては背丈は充分だし、この美声と声量ですもん、私、大ファンになったから、細かいところをちゃんとして精進するんだよ。又来てねラブラブ!



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クマ女たらしの伯爵はミカエル・ペトルージ。一度も良いと思ったことのないバリトンですが、今回は迫力も個性もないけどスムーズな歌唱とスマートな身のこなしで、一番ましだったかしら。ばりっとしたスーツがとてもダンディだったのはカツラのおかげでしょう(メトの時は地毛(=禿げ)でしたもんね。


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ネコエルヴィーノに横恋慕するリーザ役はエレーナ・ザンソダキスElena Xanthoudakis。ROHの脇役(カルメンとチェネレントラ)で聴いたことがあって、美人で張りのある美声がいつもチャーミングなので大好きブーケ1なんですが、今回も脇役にしては光ってて、誰もが主役のアミーナよりもこっちの方が良いではないか!と思ったことでしょう。彼女がこれを歌うことはできなかったんでしょうか? 3年前に声だけマチルダ・ディ・シャブランのリハーサルで主役の代役した時もすごく上手だったけど(→こちらグッド!


かさ指揮者のダニエル・オレンは、いつもはテンポよくエネルギッシュに指揮するのに、今回は早いとエングレーゼ嬢がついてこれらないからという配慮なのか、嫌になるくらいスローで、このオペラの良さを殺してしまったのでは?

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                人気ブログランキング  病院



ロデリンダ by Handel メトHD Liveでイエスティン君のNYデビュー鑑賞

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昨日(12月3日)、バービカンでメトロポリタン・オペラ・ハウスからの同時生中継のロデリンダを観ました。


世界中で観た人がたくさんいるのだから、私が意見など言う必要もないのでしょうが、ご贔屓カウンターテナーのイエスティン君のメト・デビューだしクラッカー、ROHで生オペラを観るときの倍のお金を払ったんだから、一言残しておきたいわさ。


私はヘンデルのオペラが大好きですが、バービカンでコンサート形式で聴くことに慣れてるので、こういう大プロダクションには最初とまどいました。でも、はじめて聴くオペラは衣装や演技付きだとドラマとして理解しやすくて助かります。


王冠1ミラノが舞台のロンドバルト王国の王位争いと国王夫妻の夫婦愛がテーマで、このプロダクションでは18世紀初頭に読み替えてあるんですが、こんなに実にリアルなセットや衣装だとコンサート・オペラのように想像する必要はないわけで、それはある意味観る側の知性を否定していることにもなるんですが、つい最近ENOで過度にすっ飛んだラモーのオペラを観たばかりなので、却ってこの時代錯誤さが新鮮だし、こうして大掛かりでわかりやすい形で上演してもらえるとヘンデルも更に一般的人気が上がるというもの。イギリスに帰化したヘンデルの1725年にロンドンで初演されたオペラだし、それは喜ばしいことです。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
Production...Stephen Wadsworth

Set design...Thomas Lynch


conductor....Harry Bicket

Rodelinda.....Renee Fleming (Soprano)
Eduige..... Stephanie Blythe (Mezzo-soprano)
Bertarido..... Andreas Scholl (Counter-tenor)
Unulfo..... Iestyn Davies (Counter-tenor)
Grimoaldo..... Joseph Kaiser (Tenor)
Garibaldo..... Shenyang (Bass-baritone)



Iestyn Davies

イエスティン君は期待通り素晴らしくて、彼を見るだけでもわざわざ出掛けた甲斐がありましたキスマーク。とくに宮廷召使役の彼は歌わなくても舞台にいる場面が多かったので、凛々しいお姿をたっぷり拝めたのがオマケの喜び。コンサートでよく見るナチュラルでカジュアルなジャケット姿も良いけど、こんなクラシックな衣装だハンサム度がさらにアップラブラブ!。他にもショルとカイザーという長身美男子も二人出てたけど脇目はふらず、イエスティン君が画面に出てる時は私の視線は彼に固まりっぱなしラブラブ。身のこなしも細かい目線もずっと完璧で、演技に知性が溢れてました。


脇役なので歌う場面は少ないけど、若々しくフレッシュでCTにしてはナヨナヨではなくしゃんとした歯切れの良い声はどでかいメトでも充分良さがわかってもらえたのではないかしら。バービカンの映画館は音響が良くないので生で聴く感動は望めない上にいつものふくよかさがちょっと不足してるように聴こえたけど、ビジュアル面も含めてイエスティン君の立派なメト・デビューをリアルタイムで目撃することができたのは大きな収穫で、私の回りの人たちも(オペラハウスとは違ってアリアが終わるとお喋りするので)、「素晴らしいじゃないか、彼は」と何度も誉めて、イギリス人が(指揮者も)ニューヨークで頑張る姿に誇りを感じたようです。


Andreas Scholl

ドキドキ長年のファンですからショルのコンサートはかなりの回数行ってますが、オペラで観るのはこれが初めて。背広に四角い眼鏡というクラーク・ケント姿に慣れているので違和感ありましたが、長身で見栄えするのは当然として、演技も立派で主役としての存在感は充分あり。


でも、歌はどうだったかというと、うーん、これが複雑で、絶好調ではないにしろショルの良さである甘さはまあ出てたと思うのですが、この弱々しさはやっぱりメトの大きさには無理があるのではないかと・・。生で聴いてるわけじゃないのでわからないけど、毎度彼の歌う番になると急に声のボリュームが落ちたような気がして、「これで後ろの席まで届くんだろうか?」と心配していると、音量係がボリュームをあげる操作でもするのか、OKになるんですが、一生懸命声を張り上げる姿を見ると痛ましくて・・・しょぼん。私はこの世のものとも思えないショルの甘美な声を何度か生で聴いてるので、彼の良さが伝わらないこういう形で聴くのは申し訳ない気持ちになってしまいました。来年2月(→こちら )にバービカンで生ショルをかぶりつきで聴けるのを楽しみに待つことにします。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Joseph Kaiser

ROHの魔笛でとても素敵なタミーノ王子だったカイザー君は、ヘンデルを歌うにはちょっと重たいので歌唱的にすごく良かったといは言えないけど、体格が良くて堂々とした体躯と馬面だけど整った顔立ちですごく格好良い上に大変な熱演が大画面向けラブラブ!


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)



アップと、以上3人の美男子たちは総合的には丸印なんですが、他の人たちはちょっと・・・ダウン



Renee Fleming (亡命中の国王の妃)
このオペラは観たいけど最初にこの中継の切符を買わなかった理由は実はルネ・フレミング。彼女の声は決して嫌いではなく、コンサートなどは全て観に行くのですが、あの甘ったらしい声を引きずりながらヘンデルは歌ってほしくないなあ、と思ってたからです。

で、実際に聴いてみたら、怖れていたよりもっとぐにゃぐにゃで、聴いているのが辛くて・・・ガーン。コロラチューラも重くてネバネバむっ。ラジオだったら彼女の歌う場面はスイッチを切るところですが、美人で演技はちゃんとやってくれるし、ショルとは美男美女で気品ある素敵な国王夫妻だったので、ビジュアル面を重視して、まあ良いことにしましょうか。第一、メトの女王様である彼女が歌ってくれるというのでこのプロダクションが数年前に実現したのですから、感謝しないとね。


12月14日にロンドンでのコンサートに行くのんですが、まさかヘンデルじゃないだろうな・・・と確かめたら、ほっ、よかった、リヒャルト・シュトラウスのFour Last Songsでした(→こちら )。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


Stephanie Blythe(国王の妹)

ヴェルディは素晴らしい上にワグナーまで歌う人が、「私、ヘンデルも歌えるのよ」と言いたかったんでしょうか。立派な声量はこの大劇場には向きですが、やっぱりブライスの声は重過ぎ。重過ぎと言えば、こんな百貫デブを大画面に出すのはオペラ界のイメージにとって大きなマイナスブタ。役柄に相応しい容貌をオペラに求めるのはやめましょうと私もいつも言ってるけど、ここまで凄いと腹が立ちます。この日も司会者だったデボラ・ヴォイトさん、彼女に貴女が痩せた時のお医者さんを紹介してあげて下さい。


Shenyang (策略家のトリノ公)

おや、カーディフの歌コンテストでちょっと前に優勝した中国人のシェンヤン君は、恩のあるイギリスにはお目見えしないのに、ニューヨークで活躍してるのね。長身の彼はショル、カイザーと並んでも貧弱に見えないところはいいし、スムーズすぎる声が悪役には迫力不足だけど充分歌は合格。でも、こう言っちゃお終いだけど、こういうリアルなプロダクションだと東洋人であることが大きなハンデよね。怠慢デブのブライス嬢とはちがって、これは貴方の責任じゃないけど。


カラオケ

バロック・リズムに上手く乗ったオケの演奏もよくて、幕間の歌手へのインタビューも(特に二人のCTが)面白くて、長いけど退屈せずに楽しめた夜でした。DVDでオペラを観る時間もないのが悲しいけど、生舞台とは全く違う楽しみ方のできる映像鑑賞をもっとできるような身分に早くなりたいものです。



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映画「なにやっとんじゃ、あいつは!?」と笑われたでしょうけど、カーテンコールのスクリーンの動画を撮りました。






        

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ムスメが来てくれました

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<7th December (Wed)>


月曜日からやけに寒いロンドン雪の結晶


一昨日はコンサート、昨日はオペラと遊び歩いてましたが、今日はのんびり午後は会社を休んで、ヘアカットとパーマしてもらいました。7ケ月ぶり。あんまり雰囲気変ってませんが、着物の時にアップにできるくらいの長さをキープしなくてはならないので、まあこんなものでしょうか。白髪も確実に増えてますが、もうしばらく毛染めヴァージンでいられるかしら?


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

                   似合わないくせに豹柄が大好きなんです


ベルファストで半年間働きづめだった後、しばらく仕事は休みで時間に余裕のあるムスメがまた遊びに来てくれて、私がパーマかけてる間は久し振りにお父ちゃんと長々とTVゲームを楽しんだようです。仲良しの二人はちょっと前までは二人でよくやってましたわテレビ


夕食後はムスメの部屋の片付けの続きを一緒にして、「これはあの時のよね」と言い合いながら整理。

こうして子供時代のモノが徐々になくなっていくのは淋しいものですしょぼん


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