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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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チューリッヒ旅行(その4) ホテルと食事

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<22nd July Tue>

昨日で仕事は一段落したので、今日は家でのんびり。お天気良いのに勿体ないけど、家でやることたくさんあるので。そろそろ、10月の日本行きのことを考えないといけないしね。

3週間も経ってしまったチューリッヒ旅行記も久し振りに続けます。

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                   カメラPhotos will be enlarged by clicking


7月1日から2泊のチューリッヒ旅行については、これまでオペラハウス(→こちら )、着物と出待ち(→こちら )、ベルン日帰り(→こちら )を済ませましたが、今回はホテルと食事編。


チューリッヒにいらしたこともある上にリサーチ能力抜群で頼りになる旅のコンパニオンであるPrimroseさんに今回もすべてお世話になり、ホテルもレストランも私は付いて行くだけで楽チンさせて頂きました。


     

チューリッヒ中央駅から出てすぐのバーンホフ橋から可愛い街並を眺めながら渡るとホテルはすぐそこ。空港から駅までも電車で15分くらいという便利さ。


     


     



3ツ星Sorrel Hotel Rusti、高級感はないけれど、改装したばかりに違いなくて、どこも新らしくて清潔。スイスはどこもすっきり清潔なんでしょうけどね。


窓からの眺めも可愛いくて、ヨーロッパらしい屋根が素敵。



ツイン部屋で一人一泊朝食付150スイスフランは、物価の高いスイスではとてもリーズナブルだと思います。




     


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12時半に空港着の予定が、ヒースローでなんと離陸直前になって、「すみません、空調がおかしいので乗り換えて頂きます」、なんて言われて、結局1時間半くらい遅れたかしら。お腹空いたから、ちょっと遅めのランチをがっつり頂きましょう。オペラが終わるまでお腹をもたせないといけないから。


       

ホテルのすぐ近くのJohannieterというカジュアルなお店は、Primroseさんが以前いらしたこともあり、お勧めの子牛のクリームシチューを頂きましたが良いお味で、ロスティ(ポテト)もカリカリ。33スイスフラン。

ここだけじゃなくて、今回とほとんどどこでも水道水を頂きましたが、物価の高いスイスで節約しなくてはということだけでなく、無料の水が美味しかったの。

      



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




着物でオペラハウスに行き、終演後はステージドアで長い間待ってたらお腹が空いたんだけど、かなり遅い時間だったので食べさせてもらえるレストランはほとんどなくて、かろうじてオペラハウス前の広場にあるサンタルチアでピザにありつけました。


薄いピザですが、一枚を二人でシェアしました。










◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


7月2日はベルンに日帰り観光し、ランチはパウル・クレー美術館で軽くスープとパン、夕食はスイス名物ラクレット(溶けたチーズとポテト)を食べたことはすでに書きましたが、


最後の日のランチは、オペラハウス併設のテラスレストランに行きましょう。

     


広々としたゼクセロイテン広場とオペラハウスの両方が見られて眺めは抜群。特にこんなピッカピカの晴天の日はまるでリゾート地に来てるみたいで気持ち良~いニコニコ


     

結局、又昨日と同じ子牛のクリームシチューとロスティになりましたが、場所柄こちらの方が高いのに、うーん、昨日のカジュアル店の方が味は上かな。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



     


ランチの直後に行ったにはKronenhalleという超高級店。王冠ホールという意味なのでしょう。

実はランチ時にちょっと入ってみたのですが、いかにもお金持ちのチューリッヒ住民という感じの人ばかりで、とても観光客がふらっと立ち寄れる雰囲気ではありません。値段もキャーッ叫び


     

バーもあるのですが、この時期は夕方にならないとオープンしないので、お茶とケーキだけしましたが、がらがらだったのでとても落ち着けました。チューリッヒの穴場かも。


    

しかし、すごいわ~、壁にさりげなくミロとシャガールが掛かってるって・・・目お金


    

コーヒーケーキは一人分を二人でシェアしたら、ちゃんと縦半分に切ってくれました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



    

ケーキレストラン以外で何度か行ったのはスプリュングリSpurungliという美味しいケーキ屋さんで、あちこちにある中で、これは駅前店。 トーチャンへのお土産もここのバームクーヘン。


    


ということで、Primroseさんのお陰で宿泊も食事も充実し、満足満足。


チューリッヒ旅行記、残すはチューリッヒ観光とオペラの感想ですが、今月中には終えますので。・・おそらく・・



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チューリッヒ旅行(その5) チューリッヒ湖クルーズ

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<23rd July Wed>

今夜はオリンピックのミニ版である英連邦協議会コモンウェルス・ゲームの開会式がグラスゴーで行われ、ムスメが作ったボートもちょっとだけテレビに映りました。スコットランド出身の有名人総出の中、ジェイムス・マカヴォイが素敵だった。何十匹も出てきたスコッチテリア犬も可愛かったし。クラシック音楽界からはもちろんヴァイオリンのニコラ・ベネデッティ。

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<7月2日(水)>

ベルン日帰りについては→こちら ですが、ベルンにいる間は降ってた雨はチューリッヒに着いたら止んだので、夕暮れのお散歩に行きましょう。


     


    

                     リマト川には白鳥がたくさん



     


オペラハウスが見えてきました。 やっぱりここが私たちにとってはチューリッヒで一番大切な建物で、昨夜のオペラと着物での出待ちのことを思い出して、ニヤニヤ。

対岸から陽に輝いて見えるのもワクワクするし、橋を渡った所にある広々とした広場の彼方に見えはじめて、それが段々近づいてくるオペラハウスは本当にきれいで、可愛い建物が立ち並ぶ洒落たエリアなので散策も楽しい。

    


  
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


<7月3日(木)>


すでにチューリッヒはいらしたことがあるPrimroseさんがホテルで休憩なさってる間、初めての私は早く起きて一人で見物に出掛けましょう。


      

          中央駅                         スイス国立博物館



     

この辺りは高級住宅街らしいです。



     

リンデンホフの丘からの眺め。 河畔にあるクレーンが邪魔で仕方ないのですが、どうもこれは今では記念碑かオブジェになってるようです。醜ったらありゃしないのにね~むっ

                   旧市庁舎



            
    
ホテルに戻ってチェックアウトし、今度はPrimroseさんと二人で船着場まで歩きましたが、予報通り段々暑くなってきました。昨日の冷たい雨とは打って変わった夏日になるようです晴れ


       




    

私たちのボート。 さあ、今日のハイライトであるチューリッヒ湖のクルーズの始り~船


      

晴れこんな太陽ギラギラだと、まるでイタリアのリゾートにいるみたい。泳いでる人も結構いました

      

湖畔の素敵なお屋敷を覗くのが面白くてね。



2種類あるうち、数箇所に停まりながら湖の半分だけを回る一時間半のショートクルーズにしましたが、ずっとデッキにいたらすっかり日焼けして、3週間経った今でもくっきりと残ってます晴れ

物価高なスイスですが、このクルーズは観光用というよりも公共交通機関なのかしら、僅か8.4スイスフランという安さだったのが驚きお金チョキ


すっかり気分はトロピカルだけど、遠くにアルプスの雪山が見えると、「そうだった、ここはスイスじゃん」、と不思議な気持ちで、暑いのに雪山が見えるとそれだけで涼しく感じてすっごく心地良いわ~ニコニコ



    



オペラハウスの横でもたくさんの人が日光浴晴れ

パーフェクトなクルーズ日和、湖から美しいチューリッヒを愛でることができて ラッキーでした。


スイスは30年ぶりでしたが、清潔さと美しさは変わらず。30年前はぐるっと廻って有名な山や街は一通り見てたのですが、山岳地帯にゆっくり滞在してハイキング三昧したいなという夢が蘇ってきました。



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ロベルト・デヴリュー by Donizetti @チューリッヒ with グルベローヴァ

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<26th July Sat>

暑さも少しおさまって、でもまだイギリスでは珍しい夏らしい日が続く嬉しい毎日晴れ 日本の皆様には暑中お見舞い申し上げます。

ROHのオペラシーズンも昨日のウェルシュ・オペラ引越公演で終了し、これからはヒマになるので溜まってる記事を片付ける余裕がやっとできましたが、まずチューリッヒ関連を片付けましょう。

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7月1日にチューリッヒ歌劇場で観たのはドニゼッティのロベルト・デヴリューRobert Devereux。


ドニゼッティが女王三部作のひとつで、エリザベス一世が主役ですが、他の二つもアナ・ボレーナ(エリザベス女王の母親)とマリア・ストゥアルダ(エリザベスの宿敵)ということでエリザベス女王に纏わっています。史実とはかけ離れたストーリーになっているとは言え、イタリア人のドニゼッティが英国王室を舞台にしたオペラをいくつも作ってくれたなんて嬉しいではありませんか。

本家イギリスではベンジャミン・ブリテンが現エリザベス二世女王陛下の戴冠祝い作曲したグロリアーナもあり(→こちら )、これもエリザベス1世とロベルト・デブュリューの話ですが、作品の知名度から言ったらイギリスでさえ断然ドニゼッティの方が上。耳に心地よいベルカントオペラですから当然ですが。


ロベルト・デヴリューは女王に寵愛された伯爵ですが、反逆罪で処刑されてしまったという史実をこのオペラでは三角関係のメロドラマ仕立てられてて、熟女エリザベッタが他の女を愛してる若いロベルトに悶々と怒るのがテーマ。



古めかしいプロダクションですが、ROHが現代に読み替えて背広姿ばかり出してうんざりしてるので、こういうまっとうな舞台と衣装を見られるのは嬉しいです。


ぐるりと後ろが時代劇らしい設定で、舞台の真ん中には何もなくてガラーンとしてるので歌手たち人の動きが重要で、特に私たちは横から全体が眺められる席だったので、わかりやすい演出で安心して観ていられました。グルベ様は杖を使ってて、もしかしたら膝を痛めたせいかもしれないけど、とても効果的でした。






←キャストはこちらを拡大してご覧下さい。


伝説的ソプラノで貫禄たっぷりのグルベローヴァ大姐御と若くてハンサムなブレスリ君のコンビはぴったりで、かつてはグルベローヴァ御大にパートナーとして寵愛を浴びていたテノールのホセ・ブロスはお払い箱になったようで、最近はあちこちで同じスロバキア出身のブレスリク君が共演させてもらってますね。







      

エディータ・グルベローヴ姐御は悲しいかなロンドンには長い間ほとんど来てくれず、私が生で聴くのはこれで僅か4回目。ウィグモアのリサイタル、バルセロナのアナ・ボレーナ、ブダペストのアナ・ボレーナですが、その度に「グルベローヴァってまだ凄く上手なの?」と質問されます。


録音や映像で彼女の大ファンだったけど全盛期に生で聴いたことがない私に答えられるのは、「この年齢(おそらく67才)でまだあれだけ歌えるのは驚異的だけど、高音はかなり苦しい上に上がりきらないことが多いし、あの鈴のような美声の片鱗は充分聴けるものの、きっと昔はもっと上手だったに違いないわね」ってとこでしょうか。

彼女が誰なのか全く知らないで、しかも顔を見ないで年齢もわからなかったら、「まあ、このソプラノ、なかなかのものじゃないの。高音と低音のつなぎがなんかスムーズじゃないし、全体に苦しそうだけど、時折聴かせてくれる美声は魅力的だし、貫禄があって存在感ある」、と思ったことでしょう。


そして、例えスコーンと決まらなくても高音にチャレンジしてくれるのが嬉しくて、このすぐ後にROHでディドナート(メゾソプラノ)のマリア・ストゥアルダ(グルベ様のオハコだった)と比べて、「やっぱりこれはメゾよりもソプラノの方がスリルがあって聴き応えあるわ」と思いました。


イギリスには来なくても日本にはしょっちゅう行ってたグルベ様、ちょっと前に日本ではもう歌わないと宣言したそうですが、地元チューリッヒやミュンヘンではまだ結構出てくれてるので、ヨーロッパ大陸まで追っ掛けっ掛けようとまでは思いませんが、また聴く機会があるかもしれません。


     


パヴォル・ブレスリクはルックスの貧しい人の多いテノール界にあってハンサムで背丈も充分なのが貴重な存在ですが、今回は特に長髪の金髪カツラとクラシックな衣装でますます素敵。

格好はよくても歌が下手だったら駄目ですが、下手だったらグルベ様と立て続けに共演させてもらえる筈もないわけで、ルックスにマッチするスムーズでノーブルな美声が心地良いテノール君です。


これだけの美貌と歌唱力なのだからもっと人気が出てもよさそうなのに、もう一つ突き出ることができないのは、素直過ぎて強い個性が感じられない声のせいでしょうか?



     


エリザベッタの恋敵のサラ役のヴェロニカ・シメオニは知らない人ですが、時代コスチュームがよく似合う絵のような美女。強い印象は残さないけど歌も充分上手で貢献しました。


     



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チューリッヒ旅行のまとめ

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                        カメラphotos will be enlarged by clicking

7月1日から3日までのチューリッヒ2泊オペラ遠征&観光の記事を自分で後で見易いようにまとめておきます。


ホテルと食事


チューリッヒの街並と湖クルーズ


ベルン日帰り


オペラハウス


オペラ鑑賞「ロベルト・デヴリュー」


着物で出待ち





30年ぶりのスイスが今年初めての海外旅行でしたが、着物でオペラ鑑賞もできたし、短いけど充実したホリデーでした。


でも、今回の旅行で問題があったとすれば、それはフライトで、まず行きのフライトで、なんと、乗客が席に座ってさあ離陸という時間になってから「すみません、空調がおかしいので飛行機を取り替えます。降りて下さい」、なんて言われましたもんね。 着物二人分が入って結構思いスーツケースを頭上のスペースの入れるのか苦労したのに、またやり直しだなんて・・・。


で、結局1時間半くらい到着が遅れたし、その上、帰りのフライトも又遅れただなんて、ったくBAはなっとらん。格安便は意地にでも定刻通りに離陸するんだDASH!、という気迫がみなぎってるけど、BAはそんなことどうでもいいみたい。短い旅行なんだから、時間の無駄をさせるなパンチ!


しかし、ヒースロー空港は便利だし、機内持ち込み荷物の量も格安便よりはずっと多いのは助かります。


往復とも窓際に座り、ずっと外の景色を楽しめたのもラッキーでした。特に帰りはずっと快晴で素晴らしい眺めで、延々と続くアルプスには感激ラブラブ


      


                   


     

ドーバーの白い崖ならぬフランスの白い崖       フランスを去るとあっという間にロンドンで、蛇行したテムズ河が見えます。


     

当初は「遊園地じゃあるまいし」と批判されたロンドン・アイは今では欠かせぬもモニュメントだし、ミレニアムドームも空から見ると目立ってていいわ。


                     

                     家 ロンドン郊外の典型的な住宅地



こういう近場の短い旅をちょくちょくしたいなとあらためて思ったのですが、10月の日本への家族旅行の計画もしなくちゃいけないし、今年はちょっと難しいかも(実は私がびっしり組んだ日程を今日皆に説明したんですが、一部却下されてしまったので、練り直さなくてはならないの。九州に行きたいんだって)。


でも、実は8月後半にまたチューリッヒに行くんです。

今回同様Primroseさんと2泊でシューベルト祭に行く際にチューリッヒ空港を使うのですが、不便な場所でPrimroseさんが苦労してアレンジして下さり、簡単に行ける大都市とは全く違う滅多に経験できない貴重な旅になる筈で、楽しみ~ニコニコ




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クリストファー・エインズイリー(CT)@Wigmore Hall

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<29th July Tue>

ムスメが遊びに来てくれたので、親子3人で日本旅行の計画などを練ってのんびり過ごしました。やっぱり今回は九州はギブアップになりそうかな・・。

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7月24日、ウィグモア・ホールにカウンターテナーのクリストファー・エインズリーを聴きに行きました。


南アフリカ出身のクリス君、はっきりした年齢はわかりませんが、2005年からロンドンのロイヤル・カレッジ・ミュージックで学んだということなので、30歳前後でしょうか? 3月にENOのロデリンダで英国CTナンバーワンのイエスティン君と共演してとても素敵だったので(→こちら )、その時すでにかぶりつき切符が買ってあったこのこのコンサートを楽しみに待ってました。ロデリンダで評判は良かった筈なのに、知名度は低いですから、小さなウィグモア・ホールがかなりガラガラでしたけどね。


暑い日だったせいか、ウィグモア・ホールの渋い雰囲気には似合わないルバシカ風衣装のクリス君でしたが、黒いズボンとはミスマッチでは? 


クリップ
Christopher Ainslie countertenor

Matthew Wandsworth theoobo

Kate Haynes cello

Dowland

Lady if you so spite me/It was a time when silly bees could speak/Fortune my foe/I saw my lady weep/Flow my tears

Kapsberger

Toccata arpeggiata/Kapsberger canario/Passacaglia


Monteverdi

Sí dolce è’l tormento/Se i languidi miei sguardi


Purcell

If music be the food of love/Fly swift, ye hours/O solitude, my sweetest choice


Vivaldi

Cello Sonata in G minor RV42


Purcell

Music for a while/In the black, dismal dungeon of despair Z190/Sweeter than Roses

クリップ

クリス君は期待通り素晴らしくて、特にモンテベルディにうっとりキスマーク やっぱり英語よりイタリア語のほうが美しい響きだし、割と厚味のある個性的な声にぴったり。


でも、彼のリサイタルではないのが私にとっては残念で、歌無し曲の水増しが多過ぎたむかっ それも凄く上手であればまだしも、チェロのおねえさんは悪くはなかったけど、リュートとシオボー奏者でかなり全盲に近いマシュー・ウォンズワースというおっさんの演奏は技術的に問題ありでした。

しかも、一曲ごとに念入りな調弦をするだけでも気がそがれるのに、曲の間にべらべら喋るのは止めて欲しいです。それでも曲の説明はありがたいと言えなくはないけど、自分の活動についてしつこく宣伝するのはいかがなものか・・・むっ




クリス君もこの人の伴奏では歌いにくそうだった曲もいくつかあり、やっぱり伴奏は大事だとあらあめて思ったことでした。イエスティン君とよく共演する若くて上手なThomas Dunfordとかに伴奏してもらえたら素晴らしいコンサートになるのにねえ。でも、あ、よかった、来年1月21日に又ウィグモア・ホールに出てくれるときはピアノ伴奏だ。それで更に実力を認めてもらえて、ちょっと前のイエスティン君みたいにウィグモアのレジデントアーチストにしてもらえますように・・・。そうなりゃ、こんなに上手でルックスも良いクリス君だもの、一気に人気が出る筈で、イギリスで学んだクリス君をここで応援しなくちゃねDASH! (だから、ホームページやFBをちゃんと更新しなくちゃ駄目よ)




終了後はいつものように裏のグリーンルームへ急いだら、2番乗りでした。


ステージで見るより小柄だったし(それでも充分な背丈はあり)、若い割にはすでに額が広くなってるのは心配だけど、整った容姿でロデリンダでも舞台映えしてたし、ホームページの写真だと凄く良いカラダしてるクリス君ラブラブ!(→こちら )はチャーミングで、あれだけの歌唱力もあるし、間違いなく前途有望。


「ロデリンダも楽しんだよ」、と言ったら、嬉しいことに「ステージドアで会ったのを覚えてるよ」、ですって。 そりゃあ、「最前列の切符持ってて楽しみにしてるよ~、一緒に写真撮ってちょ」、なんて妙ないでたち(着物)の東洋人に言われたら、駆け出し君は覚えてるかもしれないわよね(→こちら )。


というわけで、また一人ご贔屓カウンターテナーが増えちゃいました。




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(今更ですけど)マノン・レスコー by Puccini 歌も上手な美男美女カップル

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<31st July Thus>

切符を下さる方がいたので、急遽プロムスへ。自分では買えない良い席だったのは嬉しかったですが、やはりロイヤル・アルバート・ホールは好きになれなくて、プロムスもラジオとテレビで鑑賞する方がいいや。

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初日を観てから軽く1ケ月半過ぎてしまった今、「えーっ、今更なんなのよぉ?!?」、と呆れられるでしょうけど、自分のための備忘録として書き残しておきます。


6月17日、28日、7月4日、7日と4回も観た上に、オペラには珍しい美男美女カップルだったので写真を撮り過ぎたのもレポートが遅れた原因で、連写で軽く500枚は超えちゃいました。写真を選ぶのが一番時間が掛かるのですが、4回とも同じ側からだったのでワンパターンなのが残念。


でも、ストールサークルの逆側を買ってた日もあったのに、「片方閉めることにしたので移動して頂きます」ってことで元の値段よりうんと高い席をオファーしてもらえたのはラッキーでした。特に17ポンドで80ポンドの席にトーチャンと二人で座れたのは嬉しかったです。縦に長いプロダクションのため元の席だったら肝心の最後のシーンなんてほとんど見えなかったですからね(他の席をオファーされた人も一部いたようです)。



本

マノン・レスコーは18世紀前半のフランスのアヴェ・プレボーの有名な小説で、私はこれを中学生の時に読んだのですが、「まあ、なんてお馬鹿な二人なの。うまくやればお金も恋人も両方簡単にゲットできそうなのに美貌を有効活用できないどころかそれゆえにトラブルばかり起こすマノンと、何度裏切られても、彼女のせいでj罪人に成り下ってもマノンから離れられない騎士デグリュー」、と呆れながらもドラマチックで最後は感動的な物語に引き込まれたことでした。



<プロダクション>


バレエやオペラにすると、主役カップルは設定よりもうんと老けてるし、ストーリーもかなり端折られるので、原作のインパクトは弱まってしまうのですが、今回の新プロダクションでは、欲張りで尻軽なマノンをよく表現できていたと思います。ただ、現代読み替えやセクシー場面は構わないけど、ポルノ映画の撮影まがいの場面は、本質をついてたとは言えちょっとやり過ぎだったのではないかしら? 初日にプロダクションチームに大ブーリングが浴びせられたのもそれが主な理由だったと思います。



     


「ROHではどんなプロダクションが嫌いですか?」と聞かれたら、舞台横の席が定番の私の答えは「セットがマルチストーリーなのが困ります」、なので、まさにこれは最悪のプロダクションむっ。  安い席だけじゃなくて、オーケストラストールの人でも後ろのスクリーンが見えない人もいるでしょうに、気の毒。幸い、私は一回はlower slipだったので高架線の上での最後の大切なシーンもしっかり観ることができましたが、これもブーイングの理由だったに違いない。



     

これが問題のハゲオヤジたちを前にしたポルノ撮影シーン。で、その一人が変装したデグリュー。


     

足長美人のオポライスだから素敵に見えるけど、次に足が太くて短いソプラノがこれ着たら・・・ガーン。そうでなくても、このピンクのアブナイ衣装とブロンド鬘は、秋に再演するアナ・ニコルの二の舞で新鮮味薄いです。



          



同じ衣装でマノンの境遇の違いを見せたのは正解だけど、デグリューは着たきりスズメ。彼だって、良いとこのお坊ちゃんからインチキ賭博士になったりするのに。



カメラ<以下は私が撮った写真で、クリックで拡大します>



     



Director Jonathan Kent
Designs Paul Brown
Lighting design Mark Henderson
Choreographer Denni Sayers
Conductor Antonio Pappano
Manon Lescaut Kristīne Opolais
Lescaut Christopher Maltman
Chevalier des Grieux Jonas Kaufmann
Geronte de Ravoir Maurizio Muraro
Edmondo Benjamin Hulett
Dancing Master Robert Burt
Singer Nadezhda Karyazina
Lamplighter Luis Gomes
Naval Captain Jeremy White
Act III Sergeant Jihoon Kim
Innkeeper Nigel Cliffe


<パフォーマンス>



こんなプロダクションでもパフォーマンスが素晴らしかったのが新聞評価が4ツ星だったりした理由で、4回観ましたが、脇役に至るまで皆さんコンスタントに好調だったし、全く穴のないキャストでしたクラッカー


ヨナス・カウフマンが上手なのはわかっているので期待通りでしたが、それでも4月の冬の旅(→こちら )の直立不動の記憶が新しいこともあり、「やっぱり美男子が悩みもだえる姿を激しく見せてもらえるのは嬉しいラブラブ!」、と特にカウフマンのファンでもない私ですら思ったのでした。特にオポライスとの息がぴったり、というよりも「あんたら、デキてるんのとちゃうビックリマーク」と思うくらい激しい密着度とメロメロ顔で熱かったヨナスでした。

      


クラッカー嬉しい驚きだったのはマノン役のクリスティン・オポライス。ROH出演はこれが3度目のオポライス嬢、3年前のマダム・バタフライななかなか良かったものの、ヨン様と共演した2013年3月のトスカ(→こちら )では別にどうってことなかったのに(トスカは誰が歌っても上手だと思えないけど)、このマノンは素晴らしかった。特に美声ではないので、生で聴かないと良さがわからないかもしれないけど、たとえ目をつむっても聴き惚れたでしょう。

もちろん、こんな魅力的なソプラノは滅多にいないですから、女優のクリスティン・スチュワート似のチャーミングな容姿をカウフマン共々双眼鏡でしっかり観ましたとも目


     


     



マノンのお兄さん役はイギリスでベストなバリトンと私が思うクリストファー・マルトマンですから、当然やくざな演技も心憎いほど上手。 金持ちのヒヒおやじのモウリツィオ・ムラノも、歌唱力ではマルトマンには敵わないけど、役にぴったりでドラマを盛り上げました。


このオペラはROHには久し振りの登場で、数年前にホランド・パーク・オペラで観たものの馴染みがなかったのですが、聴く度に良さがわかり、指揮者はパッパーノ大将ですから、きっちりメリハリもつけて文句なし。但し、30数年も無視されてたこのプッチーニよりも、マスネのマノンの方が好きだし、よく出来てると思います。


ということで、今シーズンの目玉新プロダクションの一つだったマノン・レスコーを4回たっぷり楽しめました。全部で4枚という切符枚数制限がなければ、もう少し行ってたでしょうけどね。

      

     

     


                

     


やれやれ、これで、やっと溜まってる宿題が終わったような気分でさっぱり。


シーズンが終わってヒマなので、溜まってる他のオペラやコンサートもぼちぼち記録していけそうです。マリア・ストゥアルダ、ナクソス島のアリアドネ、バレエ等。




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ロミオとジュリエット @マリインスキー・バレエ初日 可愛いロミオに首ったけ

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<3rd Aug Sun>


昨日はトーチャンと映画Guardians of the Galaxy(邦題ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)(→
こちら )を観ました。スターウォーズみたいなSF宇宙ヒーローもので、迫力あるアクションシーン満載でよく出来てるけど、バキューン、ドッカーン爆弾とアクションが多過ぎて疲れてしまったわ。ムスメが作ったモノが出てくるので観に行ったわけですが、悪者ローナンが被ってるヘッド鎧がムスメの作品です。日本公開は9月中旬だそうですから、映画は特にお勧めではないですが、観に行かれる方は注目して下さいね。


       
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                     カメラPhotos will be enlarged by clicking


ロイヤルオペラハウスは7月19日のラ・ボエームを以て夏休みに入り、その後は若手アーチストの発表会、カルロス・アコスタのCubania、ウェールズのオペラ団公演がありましたが、7月28日からロシアのマリインスキーバレエの引越公演が始まり、初日のロメオとジュリエットにまず行ってみました。


ロメジュリ、白鳥の湖、シンデレラ、ミックス2セット(火の鳥とか)と5演目ある中で、今回行くのはロメジュリとシンデレラだけにしておきました。マリインスキーのスワンレイクは3年前にロパートキナで観たし(→こちら )、値段がロイヤルバレエよりうんと高かったんですわ。


予想通りうんと古めかしい舞台セットと衣装で笑っちゃいましたが、奥行きの少ない舞台だったので、舞台横の3列目(20ポンド。ロイヤルバレエの倍よ)からでもほとんど見切れることがなかったのはありがたかったです。特に今回は見切れちゃったら悲しいダンサーがいましたので。


                  


それは、ロミオ役のウラディミール・シクリャーロフVladimir Shklyarov。29歳のプリンシパルです。

踊りがすごく上手だったかと言われるとそうでもなくて、充分上手ではあるもののもう少し切れ味がよかったらいいのになとか思いましたが、そんなことは二の次、三の次。だって、すごーく可愛いだもーんラブラブ!


若々しくて甘いマスクはロミオそのもの。オペラはもちろんのこと、バレエだってこんな役にぴったりの爽やかでハンサムなロミオには滅多にお目に掛かれるものではありません。どんな形態であってもなぜかロメジュリに惹かれる私、こんなロミオを見られてもうメロメロ恋の矢


近かったのに双眼鏡でしつこく表情を追いかける私を隣の席でトーチャンは呆れてたことでしょう目ラブラブ(これはいつものことですが、今回はちょっと度が過ぎたかもと自分でも思ったくらいだから)。


       




Conductor Boris Gruzin


Romeo Vladimir Shklyarov

Juliet Diana Vishneva

Tybalt Yuri Smekalov

Mercutio Alexander Sergeyev



             


対するジュリエットはディアナ・ヴィシニューワDiana Vishneva。38歳のプリンシパルで、背丈が揃ってる群舞と比べても小柄で若々しいので、心配してた程アンバランスな「年増ジュリエットと若いロミオ」にならずに済みました。


有名なダンサーなんだそうで、もちろん充分上手なのですが、裾の長い衣装ばかりで足の線がよくわからなかったし、特に印象に残ったわけではなかったのは、ロミオが出てる間は彼以外は見てなかったせいかもしれません。


     




ジュリエットですらよく見てないってことは他のダンサーたちはもっと見てないわけですが、見慣れてるロイヤルバレエと比べると、なんだかサイレント映画の大袈裟な演技に見えてしまいました。これがロシア風なんでしょうか。


特に、ティボルト役のユリ・スメカロフYuri Smekalovの衣装に見合った漫画チックな悪役ぶりは際立ってて、シャープな動きがふわっとしたロミオと対象的で面白くて見応えあり、彼だけだけは目が離せませんでした。


というわけで、ミーハー丸出しのバレエ鑑賞になりましたが、これもバレエの楽しみですもんねにひひ


    

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ハムレット切符争奪狂想曲 カンバーバッチ@バービカン 

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現代版シャーロック・ホームズTV番組で人気の英俳優ベネディクト・カンバーバッチBenedict Cumberbatch(38才)主演のハムレットがバービカン・シアターで来年8月5日から10月31日まで上演され、すでにメンバーの切符購入がスタートしてます(→こちら )。




私は芝居には興味がない上に最近バービカンは切符代が高いので行かないんですが(これは30ポンドから62.5ポンド。4年前の藤原竜也君のムサシ最前列で8ポンドだったのにね~(→こちら )、友人のために買ってあげようと思ったら、ダフ屋に流れるのとネット等で転売して利益を得る一般人が続出するのを怖れてでしょう、「メイン購入者の写真付きIDがないと入れてあげませんよ」、と釘刺されちゃいました。


そんなこと言ったって、切符購入者が当日病気になって行けない時はどうするの? それに、1年以上も先のことだからそれまで死んじゃうかもしれないでしょ。

以前、バービカンシアターではメンバーは全て2割引だった時代、「入場の際はメンバーカードをご提示下さい」と書いてあったけど見せろと言われた事は一度もなかったし、今回もその程度の対応でまさか本当にそこまで徹底しないだろうとは思いつつも、友人には一般発売の時に自分で買ってもらうことにしましたが、バービカンがそこまで自信を持って大騒ぎするイベント、一体どんな顛末になるのか興味あるじゃないですか?


で、昨日が私の属するオレンジ・メンバーの初日だったので、どんな様子か勤務時間中にオンラインで覗いてみました。


10時開始なのですが、30分前にアクセスしたら、バービカンでは前代未聞(私の知る限り)のすごいことになっててびっくり目


なんと、2千人がサイトに入るwaiting列にいたんです!! バービカンで待ち列があるなんて知らなかったわ(おそらく、このために設置してと思われます。ハムレット以外を買う場合は待つ必要ないので)。


6枚までしか買えない上に持ち時間が15分しかないのでそんなに時間は掛からないだろうと思ったのに進み具合がのろのろだったのはキャパシティが少ないんでしょうかね。まあ、これほどの人気スターは滅多に出ないバービカン、対応できないのも仕方ないか。 


実際に買うつもりならパソコンから離れないけど、11時40分に約650人になったところで昼休みで外出し、1時間で戻ってきたら、その間に私の番が来たらしく、時間切れになって列から追い出されてました。そして、再度入り直したら、もっとびっくり叫び


え~っ! 待ち人数が9千人以上?!!?アップ


バービカンってそんなにたくさんメンバーがいるのぉ?! 2,3年前からメンバーシップも切符代も跳ね上がったのを機に停止する人も多いのに、このハムレットのためにメンバーになった人がいるとしても、万単位のメンバーとは、ははーっ、お見それしやした。


なぜか午後は、ろくな席が残ってないのであっさり諦めた人が多かったのか、スピードアップして、4時に2千人に減り、4時45分には私の番が又やってきましたが、パスワードが拒否されてしまいむっ、会社では結局見られず。そう言えば、ちょっと前にバービカンからリニューアルする旨のメールが来てたから、パスワード形態も変えたんでしょう。本当に切符を狙ってたら、ここでパニックするところだったな。


帰宅して夕食終えてからパスワードを設定し直して7時半にトライしたらまだ千人待ちでしたが、すんなり進んで8時には入れ、一日掛かってしまったけれど、やっとこれで状況をチェックできます。


で、数回分を調べたところ、sold outの日は1日だけですが、ストール席は後ろの席が僅か残っているだけで良い席は全くなく、初日は最上階が数枚あったのみ。


一般販売は8月11日(月)10時スタートですが、その日に真っ先に入れば良い席が買えると思った人は甘かったですね。 もしかしたらROHのように一般販売用にキープされてる席があるかもしれないけど、遠くの席でもいいから欲しいという方は朝一番から予定を入れずにスタンドバイしないと駄目ですよ。


それにしても、演劇好きなイギリス人にとってはやはり特別な存在であるハムレットということと、ただカンバーバッチを生で観たいというファンの両方が押し寄せたとは言え、3ケ月間も毎日やるってのにこの異常な売れ行きぶりクラッカー  

オペラ歌手の大スターが出ると言ってもまるでスケールが違うわけで、あらためてオペラやクラシック音楽がいかにマイナーであるかを思い知らされました。 ロンドンでは色んな劇場に有名俳優が結構出演するんだけど、私が知らないだけでいつもこんな切符争奪戦が繰り広げられているんでしょうかね? とても私にはにじみ寄ることさえできない世界だわ。



そう言えば、去年、ジェームス・マカヴォイのマクベスはどんなに高くても近くで観られるならとミーハー丸出しで興奮して一般発売と同時に突撃したのにDASH!、あれも会員が漁った後のカスだったんでしょうね、ろくな席が残ってませんでしたしょぼん




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<追記>

知り合いがこのために一番格上のレッド・メンバーになり、先週の予約日10時の開始時間にアクセスしたらすでに3千人の列だったそうです。やっぱりこのためにメンバーになった人が沢山いたってことで、それはそれでバービカンにとっては万々歳なわけだし、その儲けをコンサートに運営に回してそっちを安くしてくれないかな~。それにしても、オレンジメンバーの日の10時にアクセスしたら一体何千人だったんだろう・・ガーン  冷やかしだけにしといてよかった・・・

(今更ですけど)ナクソス島のアリアドネ by R. Strauss

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<8th Aug Fri>

今週は家でのんびりしてることが多く、この週末に人前でお琴を弾くので練習もしてますが、洋服の整理なんぞもしたりして、「うーっ、一番迷うのは、今はきついけどちょっと痩せればはけるズボンをどうするかだな。」と、最近すっかり運動不足になって膨れてしまった我が身を鏡に写して反省。 結局捨てられなくて、頑張ってスリムにならなきゃというモチベーションに一応しておくけど、秋には日本で思いっきり食べる予定だしねえブタ

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ヒマなこの時期を利用してまだ書いてなかったオペラについて今更ながらですが、書き残しておきます。


リヒャルト・シュトラウスのナクソス島のアリアドネAriadne auf Naxosを観たのはなんと2ケ月近く前の6月21日で、何度も観たプロダクションのだし歌手も魅力的なラインナップではなかったので、結局リハーサルのみ。


内容やこのオペラのROHでの公演歴について2008年に詳しく書いてますのでそちらをご覧下さいですが(→こちら )、


要するに、


劇中劇でしかも悲劇とコメディが混在するという複雑な構造の中で女声3人の聴き比べがポイントの、Rシュトラウスにしては前衛的ではなく聴きやすいオペラです。


←この二人、しっとり重く歌う傷心アリアドネと、超技巧コロラチューラの浮気者ツェルビネッタが一番重要なのですが、今回はどうだったでしょうか?



     


     


     




Director Christof Loy
Designs Herbert Murauer
Lighting Jennifer Tipton
Choreography Beate Vollack

Ariadne Karita Mattila

Composer Ruxandra Donose

Zerbinetta Jane Archibald

Bacchus Robert Sacca

Harlequin Markus Werba

Music Master Thomas Allen

Dancing Master Ed Lyon



前の記事に書いた通り、このプロダクションは2002年のプレミエではナタリー・デセイがキャンセル、2004年は肥満ブタが理由でデボラ・ヴォイトが首になり、2008年にはそのヴォイトが手術で痩せてリベンジで登場、というこように話題になったのに、今回は同じ時期に超人気のマノン・レスコーとかやってたのでパッパーノ大将自ら指揮してくれたのに全く目立たず、ひっそりやってるうちに終わってしまったという感じ。 マノン・レスコーと同じ現代読み替えで損したこともありますが、ここのレギュラー客にとってぱっとしない顔ぶれだったのが理由でしょう。


作曲家のズボン役のリュクサンドラ・ドノセもアリアドネ役のカリタ・マッティラも充分上手な上に綺麗で文句のつけようはないのですが、ROHには二人ともよく出るので、あ~あ、又か・・とプンプン



   


それならば期待を一身に背負うツェルビネッタ役に有名ソプラノを出してくれればいいのに、聴いたことのない人を連れてくるんだもん。


いえ、ジェーン・アーチボルドは全く悪くなくて、難しいコロラチューラもこなして安定してたし、スタイルも良いので超ミニスカとブラだけのというあられもない姿も様になってて欠点はないのですが、なんか私のイメージに合わないの。

随分前にコンサート形式で聴いたクリスチーネ・シェーファーの軽やかさ、2002年のプレミアでナタリーの代役だったMarlis Petersenのセクシーさ、2008年のまるでパリス・ヒルトンのようでチャーミングだったジリアン・キースに比べると、少々重い感じのアーチボールド嬢は私にアピールするセールスポイント不足。


   


以上、女性軍には個人的な理由でなんだかんだケチはつけても3人とも充分素晴らしかったのですが、男性陣がね・・。


長髪カツラのトーマス・アレン爺はプレミエの時からずっと音楽教師の役で出てるので死ぬほど飽きたしむっ、ハーリクエン役のマーカス・ウエルバも再登場で相変わらずなかなか格好良いけど私はバリトンには興味ないし・・、とこの二人に関してはまたしても私だけ理由なんだけど(とは言っても、トーマス・アレンがいまだにこれだけ出て喜ぶ人がロンドンにいるのでしょうか?)、


バッカス役のロベルト・サッカがひどかった・・ダウン


  


この役は主に声の魅力だけでアリアドネのみならず観客も魅了しないといけないのに、こんな盛りを過ぎたしわがれ声のおっさんテノールを出すなんて。これならROHで飼ってるヤングアーチストの方がうんとましじゃないの?  


勿論、この直前にこれをウィーンでやってたクラウス君(クラウス・フロリアン・フォークト)がついでにロンドンでも歌ってくれたら最高だったけど。そしたら、絶対に全部行ったわね。 で、実はクラウス君はこれを来年早々にパリでやるのよね(→こちら )。でも、この役は歌う量が微妙だし、アリアドネが又マッティラなので、行く価値があるかどうか・・。


     



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続・カンバーバッチのハムレット切符争奪戦

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<11th Aug Mon>

台風珍しくハリケーンの影響で、晴れ間と嵐が交互に来るという不安定な天気のロンドン、急に涼しくなって、一気に秋の気配すら感じられます。


1週間前のバービカンのメンバー向けハムレットの異常な熱狂振りについては→ で書きましたが、今日の一般発売についても、言わば乗り掛かった船、どんなんだったか一応レポートしときます。



                 


今日は開始時間の10時直前になって「あっ!、そう言えば今日が一般販売開始だったわビックリマーク」、と気付き、「一体どんだけの人が待ち列にいるんだろう・・・」と恐る恐るサイトに入ってみたら、「10時になったら待ち列をオープンし、自動的にそちらにご案内します」、という用意周到な体制になってて、そりゃそうよね、メンバーの時よりどっと押し寄せる筈だもんね、さすがの危機管理だ。そして、親切なことに、「ストール席は売り切れ云々、残席状況も書いてあり、それは時折アップデートされてました。メンバー向けにはそんなことしてくれなかったわよね。


でも、間もなくオープンしたら、なんと、意外なことに、たった千人しか待ってる人がいなかったんですよね、これが目。 肩すかし食らっちゃいましたが、どっかで切符はもうほとんど残ってませんよとか書かれたかして、トライする人も少なかったのかしら? (ビックリマーク追記: 他の人たちに聞いたところによると、どうも10時前にオンラインに入った場合は入った順に番が来るのではなく、10時の時点で列にいる人たちにランダムで順番を付けたらしいです。すっげー不公平えっ


あっさり30分くらいで私の番が来たけど、今更買うつもりはないので放っておいたら(勤務中ですしね・・)放り出されたので、興味本位でどれどれと再び入ってみたら、


ぎえ~っ!、今度はびっくり仰天の2万8千人待ち叫び


皆さん、律儀に10時になってから入ってらっしゃったんですね、きっと。その時に甘かったと思い知ったことでしょう。私も今回の騒ぎで学びました。


5時の退社時間になってもまだ1万9千人もいたので、本気で待ってた人はお気の毒と同情しながら帰宅し、夕食済ませてから入ってみたら、今度はあっさり「完売!」で、待ち列もへったくれもありませんでした。


ということで予想通り初日で売り切れてしまいましたが、このためにメンバーになった人がもしかすると万単位でいたかもしれず、バービカンは笑いが止まらないでしょうにひひ(もしかしたらこれで儲けた分がクラシック音楽畑に還元されるかもと思って実は私もほくそ笑んでますが)、もしカンバーバッチが降りたりして公演自体がキャンセルになって切符代は払い戻すことになってもメンバー入会費は貰いっ放しですもんね(ひらめき電球あ、これって、日本で超人気のヨナス・カウフマンの冬の旅のリサイタルの切符を買うのに、プロモート先が「まず会員になって頂きます」と言ってヒンシュク買ったのと似てますね)。 


因みに、バービカン以外でもハムレットの切符を売ってるところがあったそうで、ミュージカルとかの切符を売ってるエージェンシーらしいのですが、バービカンみたいに「メイン購入者の写真付きIDを提示が必要です」なんてことは言ってなかったそうです。そりゃそうだわよね、そんなの実行不可能だから、あれはバービカンの悪あがきだったってことか。


それならば、というわけではないけれど、やっぱりこれだけ話題になってる舞台だ、初日の切符買っとけばよかったかなと実はちょっと後悔した私むっ。いえ、カンバーバッチもハムレットも特に観たいわけじゃないんだけど、きっと初日は演劇関係の有名人が押し寄せるだろうからという単なるミーハー。でも、そのために30ポンドも出してうんと後ろの席しか買えないのも馬鹿らしいので、初日にバービカンシアターの入り口に立ってればいいのよね。そしたら無料で有名俳優も見られるじゃん。って、一年も先のことだから忘れないようにスケジュールに書き込んでおかなきゃメモ


それよりも、バービカンのサイトによると、公演が近づいたら1日百枚10ポンドで売り出しますということなので(→こちら )、運よくそれが買えたら観に行ってもいいかな。って、もっと競争激しいだろうから買えるわけないですけどね。


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盆栽センターでお琴弾きました

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                            カメラPhotos will be enlarged by clicking

8月10日、ガトウィック空港に近い盆栽センターでお琴を弾きました。


Japanese Garden Society(→こちら) という日本庭園愛好家グループの主催でしたが、会場となった盆栽ショップがなかなかの規模で驚きました。

   


   


Herons Bonsai(→こちら )は中国人の盆栽エクスパートが経営するガーデンセンターで、盆栽の展示も質量ともに素晴らしい上に石庭風のセンスの良い空間も広々として池もあり、日本の文化がこんな気持ちの良い空間でで根付いているのは嬉しいことです。盆栽はイギリスでは一般的によく知られてて、BONSAIという言葉もそのままで通じるほど浸透しています。


ここはただのガーデンショップではなく、広々とした新しいカルチャーセンターHerons Centre(→こちら )があり、様々なアクティビティに利用されてるようです。


     


この日は盆栽トーク、活花デモンストレーション、日本舞踊と続いて、最後が私たちのコンサートでしたが、一年前にケントのお城で(→こちら )ご一緒して下さったフルートのお二人と一緒に楽器の説明もしながら一時間、前半は名曲選、後半は四季の曲という構成で、短い曲をたくさん演奏しました音譜


プロのフルート奏者であるT子さんは尺八だけでなく篠笛等いくつかの日本の笛も紹介して下さり、私とも六段と春の海を(どちらもカット版ですが)合奏しました。私はソロで「森のカッコウ」と「四季の小学唱歌」の秋の部分を弾きました。活花デモンストレーションもなさったすらっと美しいAさんはフルートの腕前もご披露されて多才な方です。


直前に大急ぎで合奏のリハーサルしただけなので、息もぴったりパーフェクトチョキというわけにはいきませんでしたが、日本に興味を持って下さってる方ばかりでもあり、皆さん熱心に聴いて下さり、後でたくさんお褒めの言葉も掛けて頂きました。


    


覚えてらっしゃるでしょうか、1ケ月前にサウスバンクの七夕フェスティバルで複数のイベントが同時進行するでかいスペースでガキンチョが泣き叫ぶ中、スピーカー使って演奏したことを(→こちらしょぼん

それに比べれば、この日は本当に恵まれててありがたいことで、またいつかこういう機会があったらもっと上手に弾けるように一生懸命練習しようと思いましたねDASH!


我が家からは遠い上にこの日はロンドン中で自転車イベントが行われたせいで道路が閉鎖されひどい交通渋滞で行くだけでも大変でしたが、その甲斐があったというものです。おまけにハリケーンの影響で晴れ間が広がったと思うと急に暗雲立ち込めザーッと大雨になったりして妙な天候でしたが、幸いにもお琴を運ぶ時には雨を逃れることができたのもラッキー。

     



そんなんでお天気が心配だったので、洗える着物にしました。TPO的にはちょっと地味ですが、帰宅途中でオニーサン夫婦の家を訪問する予定だったこともあり、ちょっと涼しくはなったとは言え、暑くてフーフー言わないように単衣にしようと思ったらこれしかなくて・・。


オニーサンたちはつい最近引っ越したばかりなのでまだ片付けもできてないので4人で近所のレストランへ。 一日中着物で、ちょっと雨に降られたりもしましたが、安心して快適に長時間過ごせました。


これが今年35回目の着物でしたが(まとめは→こちら )、来週はいよいよハイライトとも言えるグランドボーン。一時の異常な暑さは去って、袷でも大丈夫なくらい涼しくなったのはやれやれですが、ちょっとお天気悪そうなのでどの着物にしようか、ご一緒するレイネさんと相談中です。




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シンデレラ @マリインスキー・バレエ

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<16th Aug Sat>

日本は大雨で大変だそうですね。涼しいロンドンでしばらくのんびり過ごせましたが、明日からはあれこれ忙しくなる予定なので、その前に昨夜観たバレエの写真をアップしておきましょう。

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                            カメラThe following photos will be enlarged by clicking


8月15日、マリインスキーバレエがROHでやってる夏季公演の最後の演目であるシンデレラに行ってきました。


ディズニー映画とは多少違うだろうけど充分理解はできるやろと思ってなんの予備知識も持たずに行き、観る前にキャストシートすら見なかったので、「え~っ、一体誰っはてなマーク」という人たちも出てきて、奥行きのある舞台だったので私の安い席から見切れる部分も多かったので全貌が掴めたとは言えず、ちょっと勿体ないことをしたかな、と反省むっ


ラトマンスキーという有名な人が2002年にマリインスキーバレエのために振付けたコンテンポラリーなバレエなんですが、古典とモダンな動きが混じりあうユニークな作品で、2年前にはエジンバラ・フェスティバルでもゲルギエフ指揮で上演されました。今年の4月にNHKのBSで放映され、バレエファンの方はご覧になってるでしょうから、バレエ無知の私があれこれ言うのは控えますが、プロコフィエフの音楽との相性はまあ良かったと思うものの、繰り返しの動きも多くて途中ちょっと退屈しました。


繰り返しでも、皆がピシッと揃っていれば飽きないのでしょうが、群舞もロシアのバレエ団にしてはちょっとバラバラだったような・・(ロイヤルバレエと違い、ロシア軍団は一糸乱れずというのが私のイメージ)。


      


キャスト等はこちらを拡大してご覧下さい ↑


シンデレラ役はディアナ・ヴィシニョーワ。 

彼女のために振付けられたらしいのでラッキーだったとは思うのですが、ビシニョーワは先月ジュリエットで観たばかり(→こちら )。ボリショイバレエと交互にあるこの夏休みのロシアバレエ、いつも誰がなにを踊るかは切符販売時点では発表になっておらず、ベストなダンサーが出る可能性が最も高い初日を狙うんですが、今回のマリインスキーには2回しか行かないのに2回とも同じプリマドンナだったのはがっかり。


ヴィシニョーワは、ジュリエットもシンデレラも凄く上手で、少々トウが立ってるとは言え可愛くて可憐で文句の付けようは全くないのですが、いまひとつ華がない気がして、特にもう一度観たいとは思わないかな。


          



     

王子様のコンスタンチン・ズヴェレフは長身なので遠目には見映えするでしょうけど、舞台横から近くで見た私には顔が(悪くはないけど)すごくハンサムでないのがよくわかり、こないだうっとり見惚れた紅顔の美少年ロミオ(→こちら )に比べるとチャーミング度はうんと低くて(バレエダンサーには美しさを求める私宝石ブルー)、それでも踊りがとても上手だったらいいけど、長身を持て余してシャープさに欠け、大雑把な感じがしました。 

    



    


それにしても、このバレエ団は男女共に長身のダンサーが多いこと。特にこのシンデレラにはそういう人をたくさん出したようで、バレエバレエ教師役のユリ・スメカロフはロメジュリのティボルトで背の高さで目立ってたのに、シンデレラではもっと大きい人がたくさん出てました。でかいとどうしても大味な動きになってしまう場合が多いんですけどね。


で、上の写真、女性3人が継母と継姉ということはおわかりでしょうが、青いズボンのでかい男たちは誰かというと、これがなんと王子様のお嫁になるためにシンデレラが舞踏会に置いていった片方の靴を必死で履こうとする花嫁候補!叫び 今のロシアのゲイに対する処遇を考えれば笑っちゃうというかにひひ、拍手送っちゃうというか・・クラッカー

 

他にも、王子様がシンデレラの靴をバックパックに入れて探し回る普通の青年だったり、シンデレラが自分で持ってるもう片方の靴を2階から王子様に投げ降ろすとか意表をついた演出も面白かったです。

           
   

4人の男性は春夏秋冬の妖精たち              ダンス教師

      


これでROHにはしばらく行きませんが、来週はグラインドボーン、週末はシューベルト祭でヨーロッパ大陸遠征というこの夏のハイライトであるエクサイティングなイベントが続きますDASH!




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グラインドボーンでイエスティン君とスリーショット 

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<19th Aug Tue>


グラインドボーンにレイネさんと着物で行きました。


晴れお天気にも恵まれ、ヘンデルのリナルドを最前列ど真ん中で観られたし、終了後に「運よく」イエスティン君(Iestyn Davies)にも会えて、楽しい一日でしたニコニコ



詳しくは又あらためて。おやすみなさい。




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グラインドボーンで出待ち

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<20th Aug Wed>              カメラPhotos will be enlarged by clicking



昨日のグラインドボーンの写真を整理したんですが、ブログ記事1度だけではとても収まらないほど盛沢山の一日だったので、今日はまず出待ちについて大急ぎでアップします。


ヘンデルのリナルドは9時40分に終了。ルイス駅へのシャトルバスが発車する10時15分まで30分しかないし、帰り支度が異常に早いイエスティン君を待ち伏せするために急いでステージドアに一目散で駆けつけましたDASH! 


    



ご一緒した方が女魔術師役のソプラノ(カリーナ・ゴーヴァン)の大ファンなのですが、着物も褒めてくれた受付嬢がゴーヴァンに、「日本からのファンが待ってるわよ」と電話で伝えてくれて、そしたら、なんと楽屋に来て下さいとのことなので将棋、レイネさんと私もくっついて中に入れてもらいました(因みにステージドアには他には誰も待っておらず)。


十字軍の総司令官ゴッフレード役のカウンターテナー、ティム・ミードの楽屋の前を通り掛かったらちょうど彼が出てきたので、FB友達でもある私のことを覚えてるかどうかはあやしいけど(ウィグモアホールでも会ったけど→こちら )、「はーい、写真、写真!」と言ってポーズしてもらいました。


続いて、3人目のカウンターテナーとも言うべきAnthony Roth Costanzo君が登場。 小柄な好青年のアントニー君、知りませんでしたが、すでにNYメトでも活躍中なんですってね。


   



イエスティン君Iestyn Daviesのドアをノックしてみたけど反応なし。ってことは、さすが逃げ足の早いイエスティン君、すでにトンズラしてしまったのね。


でも、すれ違わなかったし、ティム君もアントニー君も、私たちが入ってきたステージドア入り口とは違う方に消えてったので、そうか、ここはステージドアで待っててもおそらく誰も出てこないってことだ・・しょぼん



と、がっかりしてたら、なんとそこにイエスティン君が戻ってきたんですひらめき電球




友達カップルと会う約束になってたけど見つからないので、もしかしたらここに来てるのかと思ったらしいのですが、実はそのお友達というのは、2回目のインターバルが終わった時に、私たちの席(最前列ど真ん中)にやってきて、「僕たち、イエスティン君の友達で、イエスティン君が買ってくれた席は上の方でよく見えないんです。 そしたらイエスティン君から連絡あって、前が2つ空いてるからそこに座らせてもらったら? と言われたんですが、座っていいですか?」、と(私の隣に座った男性の方はイエスティン君のかつてのコーラス仲間だそうです)。


きっと、お馴染みの心優しい着物二人組ファンなら「なに図々しいこと言ってのよ!」、などとは決して言わず、どうぞどうぞと言ってくれるに違いないと思ってくれたに違いないですね。「舞台の上から私たちが認識できたの?」って聞いたら「そうだよ」って言ってたし、さすが、いつも観客をじーっと見渡すイエスティン君、指揮者のすぐ後ろにいた私とレイネさんのことはすぐにわかったようです(舞台からわかってもらえるように、薄い色の着物にして正解)。

というわけで、前日はケンブリッジで彼の出身カレッジの見物もしたのよとか、3年前のリナルドのリハーサルで同じ電車だったよね、とか話もできたし、諦めてたスリーショットをものにすることができたのはラッキーチョキニコニコ 


しかし、終了後に歌手に会いたいと思ってらっしゃる皆様、ステージドアで会えないからと言って、がっかりしなくてもいいですよ。だって、歌手の多くが無料シャトルバスでルイス駅まで行くみたいですから。実際、イエスティンもティムとアントニーも同じバスに乗ってました。観客の男性はタキシード姿の中、バスの中でやけにカジュアルな格好してたら出演歌手でしょう。


ショック!楽屋ではハプニングもあり、バスの時間が迫ってきたので乗り場に行こうとしたら、受付嬢が「ここから出るより、中通るほうが近いから」と親切に言ってくれたのですが、出口のドアが閉まってただけでなく、やたらドアの多い楽屋の廊下で3人で迷子になってしまい、焦りました。受付嬢が「あなた方がバスに乗りに行くのは知らせてあるから大丈夫」と言ってくれてたし、置いてけぼりにはならないでしょうけど、最後は皆が待ってるバスまで着物姿で走ったりして、みっともないところをみせてしまったわ・・ガーン


でも、それも楽しい思い出虹


着物や食事、お屋敷、オペラのことなど、追々アップしていきますね。




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着物でグラインドボーン・オペラ

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<21st Aug Thus>

寒いわ~!コートとスカーフが必要なくらい。

昨日今日明日と連続出勤だし、明後日からオーストリアの山奥のシューベルト祭に行くので支度もせねばならず、ゆっくりグラインドボーンのことを書いてる余裕がないのが残念だけど、旅行前にとりあえず大急ぎで写真アップしときます。

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             カメラAll photos will be enlarged by clicking


8月19日は待ちに待ったグラインドボーンオペラGlyndebourne。 ヘンデルのリナルドは3年前にここで2度観たんですが、その時から2014年のリバイバルはイエスティン君が主役だとわかっていたので、3年首を長くして待ったわけです。


オペラについては又あらためて書きますが、3年待ってるうちにレイネさんという強烈なイエスティン応援仲間もでき、グラインドボーンに行くのが長年の夢だったと仰るレイネさんがこれを機にオランダからいらして下さったので、行ったことはあるけど遠いのと切符が高いのとで滅多に行けない私も是非ご一緒に。


もちろん、着物で行くつもりで、お天気を心配しながらあれこれ相談してたわけですが、一番の心配はお天気。 晴れてるかと思うと急に雨になったりする妙なお天気が続いていたのでハラハラしましたが、幸いこの日は晴れたり曇ったりで(ほんのちょっぴり狐の嫁入り小雨も降ったけど)、しかも最高気温17度、最低13度くらいという理想的なコンディションだったので、二人とも直前に袷の派手な訪問着に決定。



     


レイネさんは十代の時に誂えたピンク地に紫の芍薬、私はリサイクルショップで買ったペパーミントグリーン地に四季の花(こないだムスメがクリスマスパーティで着た着物→こちら )、と花柄ばかりになってしまいましたが、お屋敷の広大なお庭にはぴったりではなかったかしら(私のは、ムスメと共用できるくらいだから縦横大き過ぎて着付けがとても難しく、どうしてもおはしょりが多過ぎるのは問題ですけど)。



最前列のど真ん中という目立つ席でもあり、後姿も華やかにしましょう。レイネさんのボリュームのあるお帽子風の髪飾りはなんとご自作ですよ。素晴らしいですね。


などと、全身が海外ならではの年齢無視の派手さですが、こういう所ではそれが相応しいし、二人だとインパクトも強いので、たくさんの方に褒めて頂きました。今まで一番賞賛の言葉を浴びたのではないかしら。


嬉しいことに、日本からいらしたO氏がエスコート役もして下さったので更にサマになりました。


グラインドボーンに着物で来るのは実はこれで3度目なんですが、お天気が悪かったり(→こちら )、ピクニックのためにポリ着物だったりしたので(→こちら )、今日はこれ以上は望めないような嬉しい着物お出掛けとなり、大満足クラッカー


    

お屋敷の向こうに見える円形と四角い建物がオペラハウス、右側はレストラン


    

    
    


芝生にはバーもあるし、ここで貸してくれるテーブルや椅子付きでピクニックを注文する人もいますが、自分で全て持参する人も多くて、なんと電車にテーブルや椅子を運び込んでた人もいました。オペラは観なくても、ピクニックだけすることもできるので、近かったらちょくちょく来てみたいものです。


    


    


    

ヒツジ不思議だったのは、羊が一匹もいなかったことで、ピクニックしてるすぐ近くに羊がいていかにもイギリスのカントリーサイドの雰囲気になるのが売り物なのに、一体どこに? 因みに羊は、すぐ近くにはいても、上の写真のような溝があるので、こちら側には来られません。


    



    


    

カクテルグラスこちらはオペラハウスの半野外バー。 ロングドレスのお嬢さんたちがとても素敵。やっぱり、ドレスアップしてる人がいると雰囲気が盛り上がるので、私たちの着物も喜んで頂けるわけですよね。


オルガンルームにも入ってみましょう。


そう言えば、3年前にここで先代のご当主にお会いしたのですが(→こちら )、この春にお亡くなりになり、今シーズンは彼に捧げられています。

    


時計どんなスケジュールだったかと言うと、この日は1時47分のヴィクトリア駅発の電車に乗ると一時間ちょっとのルイス駅に無料のシャトルバスが向かえに来てくれて3時15分に到着。オペラ開始が5時10分、最初の短いインターバルが6時半頃から20分。


そして、ここの特徴とも言うべき1時間半の長いインターバルが7時35分からあり、私たちは3軒ある中で一番カジュアルなMildwayというレストランを予約。すでにスターターが置いてあり、スピーディに次から次へとお料理が出てきて快適でしたが、ピクニックを注文して外でセッティングしてもらった方はすごく寒かったそうです。日がもっと長くて暖かい日であればいいでしょうけど、シーズンが終わりかけの今はすでに暗くなり始めてるし、外で食べるのは辛いでしょう。もちろんイギリスですから雨の日や寒い日も多く、そういう時はオペラハウスのテラスを使えます。


     



     


ナイフとフォーク私が頂いたのは前菜にアスパラガス、メインが魚(シーバス)、デザートは熱いチョコレートケーキにアイスクリーム。


コーヒー付の3コースで49・75ポンドはちょっと高いですが、着物でピクニックというのもリスクがあり過ぎなので、こうしてゆったり優雅に食事ができたのは正解。


   

運よく最前列ど真ん中の切符が買えて(指揮者の頭が邪魔な席だから残ってたわけですが)、お天気も良かったし、出待ちも成功。全てラッキーに事が進んだ夢のような一日でしたチョキ虹




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シューベルト祭に行ってきます

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8月23日から2泊3日で、シューベルト祭Schubertiadeに行ってきます(→こちら )。


有名な音楽祭で、私たちが行くのはオーストリアのSchwarzenbergという村。


チューリッヒ空港から車で150キロと不便な所にあり、Primroseさんが運転して下さるのですが、そこに着くだけでなかなかの冒険かも。




周辺にはせっかく可愛い村とかあるのに、寒くて雨模様の予報なのが残念ですが、いつものヨーロッパの主要都市の旅とは一味違うホリディになりそうで、楽しみです。


カバンでは、行ってきま~す。 25日に戻ります。





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