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Bブリテン縁の元醸造所でオペラ鑑賞@Aldeburgh Festival
<29th June Sun>
おぉ~っ、早くも今年は半分終わりか、と焦りながらも旅行の支度とブログ書きで家にいました。
最近(遊びで)たてこんでたのでネタがあり過ぎて、全てを書くわけにはいきませんが、イギリス在住オペラファンとしてはベンジャミン・ブリテンが創始者であるこの音楽祭を省くわけにはいきません。
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20世紀最大のイギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンがはじめた音楽祭Aldeburgh Festival(こちら )にはいつか行ってみたいとずっと思ってましたが、オランダからのお客様レイネさんも興味を示して下さったので、6月16日に行ってみました。今年で67回目だそうです。
サフォークの海岸沿いにあるAldeburgh(オルデバラと呼ぶことにします)はロンドン西北郊外の我が家から車で2時間半。
6月とはとても思えない肌寒い日だったのですが、まずはオルデバラの小石のビーチを震えながらお散歩。海に因んだ作品の多いブリテンもきっとここを幾度となく歩いたのだろうと思うと感慨深いです。 海岸には街で一番古い建物(街の集会所で今は博物館)がポツンと建っていす。
グレーの空と風が吹く海岸はまるでブリテンのオペラ「ピーター・クライムス」(問題ありの漁師が主役のうんと暗い内容)の世界。
ここにこの天気の日に来られてよかったと思ったことでした。
去年の6月にここでピーター・グライムスの野外オペラ上演があったそうです。どんなお天気だったのか知りませんが、潮の香りの中でオペラ観ながら徐々に日暮れていくって雰囲気あっていいでしょうねえ。
次は街の真ん中にある教会へ。
ここSt. Peter and St. Paul's Churchにブリテンと公私共のパートナーであったテノールのピーター・ピアースのお墓があるのです。
広い墓場には何百年も経った古~いお墓もあり、緑の多い素敵な雰囲気ですが、彼らのお墓は比較的新しいお墓が立ち並ぶエリアにあるのですが、予想に反してえらくあっさりして質素な墓碑でした。私が立っているのがブリテン、レイネさんの前がピアースですが、真っ黒なので写真写りが悪いったら・・。
実はトーチャンは子供の頃にブリテン自ら指揮した「戦争レクイエム」に少年コーラスで出演したこともあり、特に彼の音楽が好きなわけではないけれど、やはり気になる存在のようで、こうしてお墓参りができて嬉しそうでした。
イギリスでは有名なコンサートホールであスネイプ・モルティングズSnape Maltingsは、アルデバラから少し車で行ったところのSnapeという湿地帯にあります。
こんなどんよりした日は荒涼とした雰囲気が漂い、6月とは思えない寒さの中、だだっ広い草っぱらの所々にアート作品などが置かれていて(グレーの彫像はバーバラ・ヘップワース作)、自然とカルチャーの融合がこのド田舎のコンサートホールらしい環境です。
クラフトショップ数軒とちっちゃなギャラリーもあり、もちろんレストランもあるのですが、夕食はセルフサービスのカフェで済ませました。 あれだけ海を見てたらやっぱりシーフードが食べたい気分なのでフィッシュケーキ
Snape Malringsは醸造所を改造したコンサートホールで、ロビーもホールもレンガと木で趣あり
Owen Wingraveは、兵役拒否者であったブリテンがベトナム戦争時代に作ったオペラで、軍人一家に生まれながら軍人になりたくないOwen青年が家族に責められながら幽霊にとりつかれて死んでしまうらしい、よくわからないストーリー。
キャスト等はこちらを拡大してご覧下さいですが、変化のない暗いセットで数人が言い争いしてるばかりで、字幕がないので英語で歌ってはいてもよく聞き取れず、進展についていけませんでした。歌手のレベルはなかなかなかだったのに残念。
私たちは舞台前の傾斜のない安い平土間席だったので(18ポンド)、前の人の頭が邪魔だったし、カーテンコール写真も撮りにくかったけど、オペラ鑑賞よりも場所の見学が主目的でしたから、いいことにしましょう。
イギリスではお馴染みのJanis KellyやJonathan Summersという実力派も出てて、悪くない顔ぶれの中、最も知名度があるのはROHのブリュンヒルデでもあり昨年はプロムスのラストナイトにも出たソプラノのSusan Bullockですが、私は彼女の声が好きではないので・・。
タイトルロールは若いインド系バリトンRoss Ramgobinでしたが、歌は悪くないけど地味過ぎて主役としてもカリスマ性不足。脇役では光れる人でしょうけど。
気に入ったのは若くてハンサムなテノール君isiah Bellと金髪のソプラノSamantha Crawford。歌も上手で容貌も美しいこの二人の名前、覚えておこう。
こんなに遠くては、余程のオペラ公演でもない限り二度と行くことはなさそうですが(近くに見所もないし)、長い運転で疲れただろうにトーチャンも喜んだし、やっと行けて、しかもピーター・グライムスを思い起こさせる灰色の日でラッキーでした。
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トスカ by Puccini 後半チームはドミンゴ指揮者で
<30th June Mon>
明日から旅行に行く前に、後半チームのトスカについて殴り書きしとこ
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今回のトスカは2チームあり、アラーニャが出た前半チームには3回行きましたが(→こちら
、後半チームには6月26日に一回だけ。
今回の目玉は指揮者がかのプラシード・ドミンゴ先生ということで、きっと切符の売れ行きも凄まじかったことでしょう。
テノール好きなのに私はドミンゴ先生には例え全盛期でもなぜか全く惹かれなくて、今でも彼が出るというだけで切符枚数制限になったりするので実は迷惑だとすら思っているのですが、好みは別として、ドミンゴ先生の長年の驚異的な活動はもちろんとても尊敬してるので、今回も彼がよく見える位置で拝ませて頂きました。
ちょっとペースがゆるかったかなという気もしましたが、ドミンゴ先生は音符を結構しっかりご覧になって、かつてはお得意のレパートリーだったわけですから歌詞を口ずさみながら楽しそうに振っておられました。それを目撃できただけでもありがたいことです。
Director Jonathan Kent
一回だけしか買ってなかったのは歌手の顔ぶれによるもので、テノールは全く無名だし、ブリン・ターフェルが代役で登場したスカルピアもたしかぱっとしない人だったわ。
テノールのリカルド・マッシってどんな人なのかいまだに知りませんが、歌は可もなく不可もなく無難にこなしてくれたので、お役目は充分果たしたってとこでしょうか。
うんと長身でまるでラグビー選手のようなたくましい体は舞台映えするし、遠くからだと顔もハンサムに見えるかも(悪くはないですけどね、私好みじゃないわ)。
特に今回のような大柄なソプラノの相手役としてはそれだけで高得点で、覚えてらっしゃるでしょうか、前半チームは男性二人よりもトスカの方がでっかくてコミカルですらあったのに比べると、このチームはブリンも含めて男性二人が立派な体格だったのでビジュアル的にどんぴしゃ。ソンドラがこんなに小さくはかなげに見えたのは初めて。
ブリン・ターフェル扮する悪代官スカルピアは何度も見てるので新鮮味はないのですが、今回はちょっと彼としては遠慮気味な演技だったようで、もっと、例えばこないだのファウストみたいに漫画チックにはしゃいでくれなきゃ面白くないわね。カーテンコールも無愛想な表情だったから、具合でも悪かったのかしら? それでもなかなかの迫力でドラマを盛り上げるのに立派に一役買った我らがブリンでした。
ということで、ドラマとしてはこのトリオの方がうんと盛り上がったし、歌も皆さん悪くなかったので、トータルにはこちらに軍配を上げねばいけないでしょう。でも、うっとり聴き惚れたのは前半のアラーニャとオクサナ嬢組で、何度も観ろと言われたら前半チームに通います。実際、前半チームは3回、後半チームは1回だけでしたが、それが私には正解。
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チューリッヒに行ってきます
7月1日から3日まで、チューリッヒに2泊で行ってきます。
トーチャンはお留守番で、オペラ仲間との二人女子旅なので、ゆっくり美味しいものも食べられそうだし、ショッピング(見るだけでも)の時間もあるかもしれない等々、あれこれ楽しみです
オペラは、グルベローヴァ大姐御とパヴォル・ブレスリク(テノール)共演のロベルト・デヴリュー(ドニゼッティ)ですが、チューリッヒのオペラハウスは初めてなのでワクワク
二人で着物も着ますよ~。海外のオペラハウスに着物で行くのも久し振りだ。
日帰りでベルンの街も散策する予定です。
では、行ってきま~す
留守の間、ランキングにクリックお願い申し上げます。
チューリッヒから戻りました
<3rd July Thus>
今夜、無事チューリッヒから戻りました。
飛行機が遅れたりとか雨に降られたりとか、ちょっと残念なこともありましたが、オペラ鑑賞と観光で盛り沢山の楽しい旅でした。
今日はピッカピカの晴天だったので、飛行機の窓からずっと素晴らしい眺めを楽しめました。特にアルプル山脈の美しく、この写真のような雪山が延々と続いて壮観でした
追々写真をアップしていきますが、明日から通常の生活に戻り、いきなり丸一日働いてから夜はオペラ(マノン・レスコー3回目)というハードなスケジュール・・・
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マリア・ストゥアルダ by Donizetti 初日にプロダクションへの大ブーイング
<5th July Sat>
昨夜は、朝から働いたし旅行帰りでさすがに疲れてたので、マノン・レスコーでかなりうたた寝しちゃいました。まあ、いつもの舞台横の席からは見えない最後の上の方で行われる場面だけ見られればいいやというつもりだったので充分ですけど。
今夜のマリア・ストゥアルダは新プロダクションの初日でしたから、しっかり観ましたよ。旅行記事とかネタは溜まってるんですがすっ飛ばして、今夜のことをまず殴り書きしておきます。 週末でもあり、たまには速攻でね。
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今夜はドニゼッティのマリア・ストゥアルダの新プロダクションの初日でしたが、プロダクション・チームへのブーイング、今までで一番大きかったのではないかしら
時代の読み替えは歓迎だし、現代とエリザベス朝の衣装が混じってるのは面白いと思う。
だけど、あまりにもチープで趣味の悪いセットは全く頂けません
話の展開が史実とは違うのは百も承知ですが、英国の歴史上大切な悲劇のスコットランド女王メアリー・スチュアートをエレベーターのドアの前の白々しい蛍光灯の下で処刑するなよな~
Director Moshe Leiser
パフォーマンスには大満足
ジョイス・ディドナートが上手なのはここにしょっちゅう出てくれてるからよくわかってるけど、エリザベッタ女王役のカルメン・ジャンナタシオも声がよく出て素晴らしかった。カルメン嬢、以前聴いた時は期待外れだったのでなにを聴いたかすら覚えてないけど、今回は嬉しい驚き。まるで不思議の国のアリスのヘレナ・ボナム・カーターみたいな陳腐な衣装とメイキャップだったけど、演技も上手で漫画チックにならずに熱演し、ディドナートとほぼ互角に戦いました。
スペイン人テノールのイスマエル・ジョルディについては意見が分かれるようですが、私は結構気に入りました。えらく硬い歌い方で小回りもきかないのですが、立派な声量で軽々とまっすぐ響くのは聴いてて小気味良し。ダークで陰険そうな顔はまるで悪役のバリトンの雰囲気で、声とのギャップがすごいですが、長身なの貴重。秋にチャールズ・カストロノーヴォが降りた後の代役君ですが、大嫌いなカストロノーヴォを聴かずに済んだだけでなく、名前聞いたすらなかったですが、イスマエル君で聴けて本当によかった。
他の人たちはイマイチですが、主役3人がこれだけ上手でオケも良かったのでプロダクションのひどさも我慢できるし、あと2、3回聴くのが楽しみ。
しかし、マノン・レスコーに続いて又現代読み替え版なのは偶然とは言えつまんないし、新しい観客獲得に必死になってる筈なのに混乱させて逆に客離れが起こるのでは?
実は先週チューリッヒで観たのは同じドニゼッティでエリザベッタ女王も出てくるロベルト・デヴリューだったのです。やけに古めかしいプロダクションでどうかと思いましたが、今回の崩し過ぎもあんまりだ。ということで、なかなか上手くいきませんね。
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チューリッヒ旅行(その1) オペラハウス
<6th July Sun>
今日のウィンブルドンテニス男子決勝戦、アンディが敗退しちゃったからもうどうでもいいんだけど、だからこそゆったりTV観戦できるかと思ったら、なんか初めてフェデラーの応援しちゃって、つい握りこぶしよ。スイスから帰ってきたばかりで親しみあるからじゃなくて、彼のコーチがStefan Edberg(日本ではステファン・エドベリ)だからね。今までのテニス選手の中で私が一番惚れたのは実はステファンで(北欧系好み)、もしトーチャンに「君の理想の顔に整形するけど、どんな感じがいい?」と言われたら、即「じゃあ、エドベリ選手にして!」って言うわね。27年前に一度だけウィンブルドンテニスを実際に観に行った時、彼を目の前で見てドキドキしちゃったけど、それから全然変わってなくて、48歳の今でも素敵だわ~
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写真はクリックで拡大(Photos will be enlarged by clicking)
7月1日から2泊のチューリッヒ旅行日記の第一弾はオペラハウスにしましょう。ヨーロッパの街へ行く時のいわばテーマになってるわけですから。
1891年建造のネオロココ調のZuricher Opernhaus、外観や内装が美しいだけじゃなくて、ロケーションが最高で、すぐ前の広場は思いっきり広々してるし、すぐ横にはチューリッヒ湖もある洒落たエリア。
青空に映える白亜の歌劇場、遠くからでも見えて、段々近づいてくるとワクワク
本来の歌劇場はこじんまりしてるけど、広い階段もあって堂々としてるし、別館も増設されて充分な規模になってます。特に、このだだ~っ広い広場が気分良いの。
こちらは別館の裏側にある楽屋口。
オペラ終演後はここに直行して出待ちしますよ~
今日はお天気良くて暖かい夜になりそうですが、そうでなくても外で待たなくてもよさそうなのもよさそうだし、中にそこそこのスペースがあるので、例え真冬でも快適に出待ちができそうです。
チケットオフィス カフェ
雰囲気の良いテラス・レストラン&カフェもあり、湖とオペラハウスを眺めながらゆったりできます。オペラの切符を持ってなくても入れます。2日後にここでランチしました。
本館に入ってみると、瀟洒な白いインテリアに赤い絨毯がオペラハウスらしくていいわ
張り切って早く来過ぎたのでがらーんとしてますが、Primroseさんと二人で着物だったので、あちこちで記念撮影するには好都合(着物写真は次回アップしますね)。
数箇所で幕間のドリンクができるようですが、どこも白が基調ですから、いつかいらっしゃる方は白い服は避けた方がいいかも。
伝統的な馬蹄形のオーディトリアムは約1,200席とこじんまりとして、一流オペラハウスにしては贅沢な空間です。
私たちの席はRang2の舞台を横から見下ろす席の最前列で約100スイスフラン(約11,000円)。
客席が少ない割には有名歌手が出演するので仕方ないのですが、切符代が高いことで有名で、日によって値段が違うようですが、今日はおそらく一番高い設定で最高はたしか320スイスフラン(約36,000円)
ロンドンのROHで私がいつも座るような舞台横の安い席はないので(そんなのがあるのはROHだけかも)、余程観たいオペラでもない限り、二度と行かないかもしれませんね、ここには。
美しい天井絵の下にはもちろんゴージャスなシャンデリア
一番後ろからの眺めですが、そんなに遠くはないですね。
2箇所にバルコニーがあり、そんなに広くないのでインターバルには人でいっぱいでしたが、眺めは素晴らしくて、夕暮れのチューリッヒ湖がビューティフル。
広場にいる人たちはオペラの観客で、中はどこも結構混んでるので、ゆったりしたくて外に出たのでしょう 。 こんな暖かい夏の夜は夕涼みも気持ちいいです。
開演前は真っ白だったエントランスやロビーも、灯りが点るとがらっと違う雰囲気になりましたね。きちんとした服装の方も多かったです。
ここに入るのは初めてでしたが、着物姿の二人は注目を集め、美しいオペラハウスでシンデレラになったような気もして、心弾む時間が持てました
次回は着物編。
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チューリッヒ旅行(その2) 着物でオペラと出待ち
<7th July Mon>
一日働いて夜はオペラというフルな一日で疲れてますが、チューリッヒ旅行記、先を急ぎます
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クリックで写真は拡大(Photos will be enlarged by clicking)
7月1日のチューリッヒのオペラハウスには、音楽仲間のPrimroseさんと二人で着物で行きました。
二人とも、2年前にマナーハウスでディナーしたの同じ着物なんですが(→こちら )、去年の夏に日本で買った椿柄と蜘蛛の巣柄でカラフルに。
半幅帯ですから帯締めは不要ですがアクセントとして光る素材のを結んでみました。
夏の薄物と半幅帯なので嵩張らず、二人分の一式全てが私の機内持ち込みスーツケースに収まりましたよ。
麗しいオペラハウスに美人さんと着物でご一緒できてハッピー、ハッピー
早く着いたので誰もいなくて、あちこちで記念写真が撮れました。
こういう中間色の着物は、明るい所でも暗い所でもサマになるのが長所かしらん。
暖かい日だったので、インターバルにバルコニーに出ても寒くないのは助かりました。
オペラ「ロベルト・デヴリュー」のタイトルロールのパヴォル・プレスリク君はお洒落な格好で早目に登場してくれて、数人のお馴染みさんと和気藹々、上機嫌で皆と写真撮ったりしてサービス満点。 彼のお母様もいらしてました。
私たちの着物姿も喜んでくれて、素敵な笑顔でフラッシュ炊いてスリーショット
エディタ・グルベローヴァ大姐御はなかなか出てこないので、バルセロナの出待ちの時みたいにばっちり化粧して余所行きの服着て大スターらしく大袈裟に現れるのかと思いきや、なんとすっぴんに普段着と。
チューリッヒ在住とのことで、きっとすぐに帰宅するんでしょうが、じゃあ一体、楽屋で今まで何してたのかしら?
新鋭テノールのブレスリク君とファンの集いとは雰囲気が全く違い、長年の熱烈なファンが多いグルベァ様は常連の中年女性たちと長い間ドイツ語で立ち話。ツーショット頼むような雰囲気ではなかったのでちょっと離れたところからフラッシュなしで写真撮らせて頂こう。
おばさん連中の長話の間、花束抱えて我慢強く黙って待ってたグルベ様とは親子ほと年の違う背広姿の男性、最後にはにかみ気味に憧れの人に皆に冷やかされながらお花を渡すことができて微笑ましい光景でした。日本から一人でいらした大ファンの初老の女性もいらしてて、グルベ様とも顔見知りのようでした。
ということで、着物でオペラ鑑賞できたし、ゆったりしたスペースで出待ちもして、旅の目的が首尾よく果たせて充実の夜でした。
空腹の着物女二人はこの後イタリアンレストランでピザを食べ、帰りのバス停で待ってたら、ブレスリク君御一行様が目の前のレストランの中から手を振ってくれました。 すぐにさっきの二人連れだったってわかりますもんね これが着物の得点。
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七夕フェスティバルでお琴弾きます @サウスバンク
<8th July Tue>
今はムスメが遊びに来たので会社を丸一日休んだけど、急に仕事が忙しくなり、明日から2週間は毎日出勤しなくちゃならないかも。以下のイベントに備えて準備もしなくちゃいけないし、ちょっと苦しい
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七夕はもう終わったというのに、ロンドンでこの日曜日に七夕フェスティバルが行われ、私もちょっと参加することになりました。
ロイヤル・フェスティバル・ホールのあるサウスバンク・センターで、仲間と4人でお琴を弾くんです。
詳しくは→サウスバンクのウェブサイト(→こちら
)をご覧下さいですが、パフォーマンスのスケジュールはこちらです。
Tanabata Festival schedule 13th July Sun
12 noon – 12.30pm Taiko Drumming
12.30pm – 1pm Yosakoi soran workshop
1pm – 1.30pm Daimei no nai Ongaku-kai
1.30pm – 1.45pm Bunka Yochien
1.45pm – 2.15pm Tanabata Story
2.15pm – 2.45pm Green Chorus
2.45pm – 3.15pm Koto
3.15pm – 3.45pm Daimei no nai Ongaku-kai
3.45pm – 4.15pm SOAS Min'yo Group
4.15pm – 4.45pm Yosakoi Soran Workshop
4.45pm – 5.15pm Tsugaru-Jamisen
5.15pm – 5.30pm Taiko Drumming
11am – 5.30pm
Level 2 Foyer and The Clore Ballroom at Royal Festival Hall
上記に加えて、私たち筝曲グループは3時45分から30分間、お隣のQueen Elizabeth Hallのロビーでも演奏するようです。
6時からはジブリ映画「火垂るの墓」(Grave of the Fireflies)も上映されるようです。
スポンサーが笹川財団さんで、入場無料ですので、おヒマでしたら是非いらして下さいませ。
と言っても、お琴を演奏するには向いてない環境なのが問題で、実は6年前に同じ所で演奏したことがあるのですが(→こちら )、うるさかったりして自分たちの弾く音すら聞えなかったのよね・・・
なので、今回も簡単な曲ばかり弾くのですが、どうなることやら・・・(写真は2008年9月に同じ所で演奏した時もの)。
2014年前半のスキン写真
写真はクリックで拡大します
半年毎に一覧にしてる恒例のスキン写真、1月から6月までで90枚と、いつもよりちょっと多くて、そのうち33枚がオペラのカーテンコールです。
毎回申し上げておりますが、全部見覚えのあると仰って下さるレギュラー訪問者様には心から御礼申し上げます
全て私が撮った写真で、オペラやコンサートの記事は何日も遅れたりパスしたりせざるを得ないのですが、カーテンコール写真だけは帰宅が遅くなってもなるべくその日に撮ったのを貼ってます。
カーテンコール写真は一秒に5枚連写で撮るのですぐに150枚以上とかになってしまい、選ぶのが大変なんですけどね。 カーテンコールに限らず、ブログで一番時間が掛かるのは写真選びです。
私の半年間の仕事以外の行動が一目瞭然ですが、旅行の写真がほとんどないのが淋しいったらないわ。1年前に時短勤務にしてもらい、これからはしょっちゅう旅行に行けると思ったのに、なんだか相変わらず忙しくて、旅行を計画してる時間がないのは不思議。
新年花火 リッチモンド
カルメン Drapers Hall
マグダレーナ・コジェナ サボイ・ホテル
ロビン・ブレーズ トーチャンの誕生日カード
カティ・サーク号 ジゼル
マノン ジゼル
マノン V&A ミュージアム
ドン・ジョヴァンニ トラファルガー広場
ユジャ・ワン ドン・ジョヴァンニ
ロデリンダ イエスティン・ディヴィス
ロデリンダ 連隊の娘
ジョゼッペ・フィリアノーティ 連隊の娘
グリーンパーク サマセットハウス
セント・ジェームス・パーク ロイヤル・フェスティバル・ホール
ヨナス・カウフマン「冬の旅」 八重桜
ファウスト 近所の公園
グリニッジ天文台 グリニッジ天文台からの眺め
Queen's House @グリニッジ ファウスト
日本庭園@キュー・ガーデンズ 椿姫
ハッピー・バースデー気球 旧ミレニアム・ドーム
こうもり from ウォータールー橋
イエスティン・デイヴィース ウェンブリー・パーク
椿姫 ユリア・レジネヴァ
トスカ 椿姫
マーブル・クッキー 日本庭園@ホランド・パーク
椿姫 椿姫
ウェンブリー・スタジアム The Dream
バレエ・ミックスビル ベンヴェヌート・チェリーニ
オルデバラ マノン・レスコー
Iestyn Davies ナクソス島のアリアドネ
ナクソス島のアリアドネ Iestyn Davies
トスカ マノン・レスコー
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チューリッヒ旅行(その3) ベルン観光
ネトコちゃん(ロシア人ソプラノのアンナ・ネトレプコ)が婚約! お相手は、3月に交際開始したアゼルバイジャン人Yusif Eyvazov (37才)。聞いたことないテノール君ですが、ルックスは難でも歌は上手だといいなあ。しかし、子供できたらROH来シーズン又キャンセルかもね。自閉症の息子を抱えるネトコちゃんはもう子供はいらないとこないだまで言ってたけど、彼女が幸せになれるのなら産んで下さいね。
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7月2日、2泊のチューリッヒ滞在の真ん中の空いてる日は日帰りで首都ベルンBernに行きました。
電車で一時間なので簡単に行けますが、物価の高いスイスのこと、電車代も往復で98スイスフランもしました。
前日、着物でオペラに行った時はとてもお天気が良かったので夜遅くまで薄物の着物だけで外歩いていても大丈夫だったんですが、この日は朝からあいにくの冷たい雨
ご一緒したPrimroseさんがベルン観光について色々調べて下さったのに、グルテン山とバラ園から街を見下ろす案をギブアップしたのは残念でしたが、街全体が世界遺産である典雅な古都と、対照的なモダン・アートのギャラリーを楽しめました。
カマボコ型のメタルとガラスの建物、ここからだと一つしか見えませんが、実は模型写真の通り、3つあるんです。微妙に形が違い、後ろの方は低くなってて土に溶け込むコンセプトです。
まず バスで向かったのはパウル・クレー・センターZentrum Paul Klee(→こちら )で、半生をベルンで過ごした画家クレーの作品を集めた美術館ですが、超有名建築家レンゾ・ピアノ設計により9年前建設された建物自体はそれだけでも見応え充分。
内部は明るくて広々してて良い感じですが、特別展スペースの凝った木目の床も少~しカーブしてたりしてやけにお金が掛かってるに違いなくて、おそらく税金の無駄使いと批判されてるのではないかしらね。 中心から離れてて不便なせいかガラガラだったし・・。
大きなアートクラス部屋が3つもありましたが、子供が3、4人絵描きしてただけで、充分活用されてるようにはみえなくて、勿体ない・・。
地下には立派なイベントホールもあり、コンサートやトークが行われるようです。
イベントがない時は閉鎖されているんですが、受付のおねえさんが「頼めば開けてくれるかもしれないわよ」と言ったので、「じゃあ、見せて頂戴」、と頼んだら、本当に案内してくれましたよ。
遥か日本から来たと思ったんでしょうか、案内してくれたおじさんは「君たち、英語できるかな?」と心配そうでしたが、楽屋まで見せてくれて、コンサートホール通いしてる私たちにとっては興味深かったです。
クレー展示スペースも当然たっぷりし過ぎるくらいのだだっ広さ。クレー作品をたくさん所有してる割には少ししか飾られてなくて、きっとしょっちゅう入れ替えるのでしょうが、このクレー部屋と上の特別展部屋で入場料が20スイスフランもするのは、ちょっと割高感あり。
でも、去年テート・モダンのクレー展を見逃してしまったので、ここで観られてよかった。
あ、この「3つの山」の絵にインスピレーションを受けて、この形の建物になったのでしょうか?
隣にはミシュラン星付きのレストランも併設されてますが、すんごくお高いので、このセルフサービスのカフェでスープとパンで軽くランチ。
バスで行ったクマ園からの景色ですが、ベルンの名前の由来となった熊さんが不貞腐れて橋の下で寝そべってます。こんなお天気じゃあ人も来ないしねぇ。
ベルンの特徴は延々と続くアーケードで、全長6キロもあるんだそうですよ。たしかに中心部の建物は全てアーケードがあって、雨に濡れなくて助かりました。
醜いものがまるでない整然とした通りが平行して何本か走ってて、日本からの観光客がもしヨーロッパで初めて訪れるのがベルンだったら、感激するに違いないです。石畳は雨で濡れてると更に雰囲気出ますしね。
あちこちには飲料水の噴水もあり、ここにもクマさんが。噴水はチューリッヒにもたくさんありましたが、美味しい水がほどよく冷えててありがたい存在です。
広場に噴水があるのは連邦政府。雨の日に噴水はぱっとしませんけどね。
大聖堂の内部は撮影禁止でしたが、ヨーロッパのあちこちでこんなのをたくさん見てる私たちにとってはどうってことないので、写真撮ってもいいですよと言われても撮らなかったかも。
早目に夕食食べてからチューリッヒに戻りましょう。
駅の近くの日本語メニュもあるベタに観光客向けのお店で溶けチーズのスイス名物ラクレットを頂きました。
「アインシュタインの家」というのもあるのですが、そういうのはトーチャンと行く時のためにとっておきましょう。 って、実はベルンにはトーチャンと30年前に行ったことがあるのですが、ほとんど覚えてないわ。
というわけで、お天気は残念でしたが、負け惜しみじゃなくて石畳は濡れてる方が風情があるので、素晴らしいベルン観光ができました。
ラ・ボエーム by Puccini グリゴーロ&ゲオルギュー組の初日
<12th July Sat> Photos will be enlarged by clicking
4回観たカウフマンのマノン・レスコーのことを全く書く余裕がないうちに、ラ・ボエームが始まってしまいました。カウフマンとオポライスの良い写真がたくさんあるので、近いうちにアップしますが、今日は大急ぎでラ・ボエームの速攻レポート
ダブルキャストで、昨日第一チームで始まり、今夜が第二チームのスタートでしたが、今回は第一チームには行かず(だって、ヤホとカストロノーヴォだもん)、ヴィットリオ・グリゴーロとアンジェラ・ゲオルギュー組だけに専念。
あ~、ラ・ボエームなんて嫌という程聴いたからつまんないしさ、グリゴーロもアンジェラもこの役ですでに出たことあるから他のに出てくれればいいのにぃ・・とちょっとブツブツ言いながら行ったのですが、
Director John Copley
これが、とても水準の高いパフォーマンスで、楽しめました
グリゴーロは相変わらずエネルギッシュに動き回り、とてつもない大声で歌って、凄い迫力。ランニングシャツ姿はほんの短い間だけですぐに長袖シャツを着ちゃったのは残念だったけど・・。
アンジェラも絶好調で、仲間と「彼女、今日はすごく良いね」、と言い合ったことでした。彼女のミミは何度も観て飽きてる筈なのに、これだけの歌と演技をしてくれると、さすが大スターの貫禄だとあらためて納得。
他の人たちも皆さん素晴らしくて、特にラブリーなムゼッタが歌も容姿もどんぴしゃ。指揮者も若くて可愛くて上手。
あと2回分買ってあり(要するに第二チームの日は全て)、全部行くかどうか未定でしたが、今日のパフォーマンスを観て決めました。全部行きますとも
七夕フェスティバルでお琴弾きました @サウスバンク
<14th July Mon>
今週は毎日出勤の上(今日は残業も)、夜も出掛ける日が多くて忙しいのですが(オペラはひとつギブアップ)、お天気良さそうだし、色々楽しみもあるので、頑張れるでしょう。昨日も大変でした。
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昨日は朝から晩まで慌しい日曜日でした
先日お知らせした(→こちら )サウスバンクの七夕フェスティバルでの琴演奏のため、朝からリーダーの家で4人集まってリハーサル。うるさくてちゃんと演奏聴いてもらえないのはわかっているので、簡単な曲ばかりさらっとに合わせただけですけどね。
昼頃に琴4面を車に積みこめてサウスバンクに向かったのですが、ウエストミンスターブリッジが閉鎖されてて大渋滞。果たして間に合うのかしら、昼飯抜きかなあ・・
Royal Festival Hallには、この辺の子供たちが作った仙台風の七夕飾りが置いてありました。
私の桜柄の浴衣は、頂き物の初下ろし。
なんとか間に合って、配給された日本食弁当を大急ぎでかっ込み、汗だくでお琴のセットアップやら着替えやらをして本番。
30分という予定だったところ、前のパフォーマンスが遅れてたため私たちの琴演奏は端折られてしまいましたが、うるさいガキンチョの叫び声の中で弾くのは嬉しくないし、フェスティバルホールのロビーはえらく暑かったので喜んで退散。
やはり、予想通り、最悪のコンディションでした。元々、お琴はこういう所でマイクロフォン使って演奏するものではないですからね。
これで終わりではなく、30分後に隣のQueen Elizabeth Hallのロビーでも30分間やることになってたので、観に来てくれたトーチャン、ムスメ&BF君も動員して運びました。
お琴だけじゃなくて、立奏台やら譜面台やら、たくさんあるんです。持ち運びしやすい小さい楽器が羨ましい。
,雨じゃなくてよかった・・・。
降ってたら、袋に入れたりして作業が大変だからね。
中ホールQueen Elizabeth Hallと小ホールPurcell Roomがこちらのロビーでは他のアクティビティもやってなくてうんと静かだし、涼しくて快適に演奏できました。4人で「日本のわらべ唄」、「古今の調べ」、「北海民謡調」、「荒城の月」、「千鳥の曲」を演奏。リハーサル不足で合奏がずれた箇所も2、3ありましたが、最初と最後だけ合ってればわからないでしょ
片付けた後は、トーチャンと二人で広田ジョージさんグループの和太鼓パフォーマンスを見学。パーカッションが大好きな私がやりたいのは実はこれなんですよね。
6時からはジブリ映画「火垂るの墓」Grave of the Firefriesを上演。
戦争で兄妹が餓死するというあまりに悲しい話なのでジブリの中でこの映画だけ避けてたんですが、無料だし、時間つぶしが必要だったので観てみましょう。
とは言っても、私は幸い次のアポがあるので最後まで観ずに途中でトンズラ(トーチャンは残って全部観たそうです)。
地下鉄で行った先はウィグモア・ホール。
Amir Katzというピアニストのシューマンばかりのリサイタルで、それについては又あらためて書くつもりですが、サッカーW杯を諦めてまで行った価値のある素晴らしいコンサートでした。
着物だとトーチャンが駅まで車で迎えに来てくれるんですが(着物だと歩きにくいという美しい誤解により)、W杯が延長戦になったためそれを諦めて頂戴とは言えず、一人で駅から歩いて帰宅。
まだ試合やってたので(ドイツのゴールは見逃しましたが)ちょっとだけでも観られてハッピー。
というわけで長い一日でしたが、なんとか全て上手くいったし、夜遅くまで浴衣だけで過ごせたというイギリスでは珍しい暖かさだったのも気分良し
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ラ・ボエーム 2回目は意外だったグリゴーロ
<15th July Tue>
ラ・ボエームAチーム、今日はライブビューイングで、トラファルガー広場をはじめUK中のあちこちで生中継されました。お天気も良く、楽しんだ人が多かったことでしょう。
私は劇場内でナマで至近距離から鑑賞
こないだとほぼ同じ席なので写真が同じように見えてしまうでしょうけど、クリックしなくてもいいように、大きい写真を載せておきます。
で、同じ角度からだからこそ先回との比較ができるわけで、
アンジェラはこういう時にはちゃんとアピールできるので、彼女が誰だか知らない人でも、「顔が大スクリーンでどアップされるにはちとトウが立ち過ぎてるけど、美人だし上手だ」、と思ったでしょうが、
グリゴーロ君、今日はなんだか珍しくおとなしくなかった? いつものエネルギー有り余るキビキビさが欠けてたし、声も彼にしては小さめだったような。初日は声量があり過ぎて耳を覆いたくなったけど、今日は普通の音量でしたもんね。
「君の声はでかすぎて他の歌手とのバランス取れないから、控え目にするように。それと、あまりちょこまか動くのはカメラで追いにくいから考えること」、って指示でもされたのかしらん?
でも、思いっきり声を出さないと、フルな美声にならないような気がするのは私だけ? 今までで一番おとなしいグリゴーロ君、これでは彼の良さが充分発揮できなくて残念 (それでも充分上手ですけど)
ランニングシャツ姿は初日よりも長く見せてくれました こないだは靴下の洗濯が終わったらすぐに長袖シャツ着込んじゃったけど、今日は「ああ、ミミが恋しいなあ」、というアリアをランニングシャツ姿のまま歌ってくれました。「歌を押さえろってんなら、代わりにおいらの肉体美をご披露させてもらうからな!」、ってとこでしょうか そりゃ、見せびらかしたいですよね、あれだけのカラダしてたら。 女性ファンが増えたに違いないです
また土曜日に行きますので、他の人たちについてはその後で書きますが、最後だからグリゴーロには大暴れしてして欲しいです。勢い余ってランニングシャツを破り捨てるくらいにね
書き殴りで失礼しました。おやすみなさい
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夏着物x2
Photos will be enlarged by clicking
<17th July Thus>
猛暑到来! 今日も結構暑くて今年最高気温でしたが、明日はついに30度を越すらしくて、冷房の効いてない地下鉄はさぞや熱地獄・・ オペラハウスの中は涼しいから助かるわ。
今月の着物お出掛けの覚え書き2回分です。
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7月5日の土曜日はマリア・ストゥアルダの初日。
白地でおとなしい竺仙の綿紅梅に、鮮やかなオレンジ色の椿柄の夏帯でメリハリつけて。
大きなガラス窓の近くにある移動式CDショップ辺りが日本人オペラ仲間の溜まり場になってます。
今日は、黒地の紗の着物に、手持ちの中では最も涼しげな白地の夏帯で。椿柄の黒い帯留がアクセント。
赤い花柄が透けて見えるのですが、これは下にもう一枚着ているわけではなく、裏が赤くて柄が織り込んであるんです。それでもとても薄くて不思議な通風織りは今ではもう作られてないらしいです。名古屋のリサイクルショップ(しつけ糸ついた新品)でたしか3千円くらいでしたが、出会えて良かったと思う貴重な一枚です。
我が家の庭の2箇所にあるアジサイの前でこの写真を撮ったのが夕方6時半。
これから出掛けるのですが、さてどこに行ったのでしょうか? ヒントはスキン写真ですが、時間がないので明日アップします。暑さと過労でぶっ倒れてない限り・・。 明晩はオペラですが(マリア・ストゥアルダ)、今週は仕事も忙しいの。
リッツ・ホテルでアフタヌーン・ティー
<19th July Sat>
猛暑のロンドンですが、オフィスは冷蔵庫のようなので、昨日は外で体を温めるのが嬉しかったです。皆さん暑い暑いとフーフー言ってましたけど。
ROHシーズンも終わりに近づき、昨日はマリア・ストゥアルダ、今日はラ・ボエーム、明日は若手アーチスト公演と3連ちゃん。その後うんとヒマになったら、なにをすればいいの・・? って、もちろん溜まってる記事を一気に片付けるのだ。
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The Photos will be enlarged by clicking
7月17日は着物でリッツ・ホテルのアフタヌーン・ティーに行きました。着物については→こちら で。
今でこそあちこちのホテルでアフタヌーン・ティーやってますが、ちょっと前まで有名アフタヌーン・ティーと言えばリッツで、長年の憧れだったんです。
ってことはここでアフタヌーン・ティーしたことが実は今まで一度もなかった私。いつでも行けると思うとなかなか行かないし、高いし混んでるのでロンドン在住組はなにか特別なことでもなければ行きないわけで、今回やっと行けたのも、ロンドンに初めていらっしゃった日本人の方とご一緒だったからこそ。
アフタヌーン・ティと言っても、夜の7時半からのスロットなので立派な夕食です。
入り口を入ったらレセプションで、カーペットもピンク、お花もピンクで、リッツの雰囲気全開。
お茶に行く前にちょっと上の客室エリアを探索してみましょう。ロビーでカクテルやお茶飲んだことは何度もありますが、ここまで入ったには初めてで、甘いムードとは対照的な黒い着物をわざと選んでみたんです。
シャンペン付きで一人59ポンド(税金&サービス込み)は、2月に行ったクラリッジス(→こちら )よりもちょっと安いですが、最初はサンドイッチとケーキだけ出てきて、後から温かいスコーンが運ばれます。トレイは二人分で、ケーキが一つづつだったので分けるのが難しかったし、なかなかお茶(私はアール・グレー)を注ぎ足しに来てくれないので自分でやったりして、サービスはちょっとナンだったでしょうか。
なんでもすごく美味しかったというわけではないけれど、充分結構なお味だったし、第一、雰囲気を味わいに来てるわけですから、食べ物は二の次ですもんね。客筋も良かったし、今まで行ったホテルの中では一番素敵だったのは期待通り。
しかし、暑かったんですよね~・・・
いくら冷房が必要な日などほとんどないロンドンであっても、まさかリッツともあろうに冷房が効いてないなんて思わないから着物で来たのに、これで熱いお茶は苦しいぞ。
それに、ここでは黒い着物はぱっとしませんでしたね。だって、うようよいるウエイターのユニフォームが黒だから、全く目立ちません。
ご一緒したのは、プロムス初出演の中国人ピアニストの応援にYさんで、ピンクのフェミニンなワンピースがここの雰囲気にぴったり。
ブログを通して知り合り、お会いするのは初めてでしたが、東京でコンサートにたくさん行ってらっしゃることもあり、ロンドン東京の音楽事情やアーチストの話で盛り上がりました。
それにしても、お若いのに、応援するアーチストの演奏を聴きにお一人で初めての国にいらっしゃる勇気は素晴らしくて、一度もしたことのない私は羨ましいばかり。
優雅なロビーで写真撮りましょう。グランドピアノもあり、お茶を頂く間、3、4人の生演奏がありました。
パーム・ルームを挟んで、レセプション(左の写真)とレストランに通じる廊下(右の写真)。
9時20分にホテルを出ましたが、ライトアップされた夕暮れのリッツも美しいですね。
ところで、アフタヌーン・ティーと言えば、ロイヤルオペラハウスでも9月から始めるそうで、3日前に「サポートフレンズは8月に2日間限定で半額にしてあげまっせ」、とメールで連絡がありました。
半額値段で18.75ポンド(シャンペン付は23.75ポンド)と当然リッツよりもうんと安いし、うまくいくといいですね。たしかに日中は(お茶はできますけど)がらがらで勿体ない空間ですから、少しでも稼いで頂きたいものです。
私は行かないでしょうけどね・・。
だって、いくつもケーキ出てきても(リッツはお代わりし放題)食べ切れない辛党の私がそれでもたまにゴージャスな一流ホテルで高くてもアフタヌーンティしに行くのは非日常の気分を味わうための場所代なわけですよ。それが、こんなにしょっちゅう行ってるオペラハウスではあまりに日常的過ぎて・・。
水道水をすすりながらでも気分の高揚はオペラで充分させてもらっているわけですしね・・・。
というわけで、暑くて苦しくても、やっと実現したリッツでのアフナヌーン・ティは特別は経験なのでした。二度と行けないかもしれないですしね。
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最後のラ・ボエーム グリゴーロは復活し、アンジェラにはフラワー・シャワー
<20th July Sun>
午後はROHでJette Parker Young Artistsの公演、夜はテレビでモンティ・パイソン引退公演の生中継を観ました。前者は毎年行ってますが、今回は舞台も衣装も力入ってたし、パフォーマンスも(特に女性陣が)素晴らしかった。後者は、今やったらまああんなものでしょうが、年食っても元気にやってるのを見て嬉しくなりました。
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昨日の土曜日、3度目のAチームのラ・ボエームに行きました。3回ともほぼ同じ角度からなので同じような写真ですが、このプロダクションはこちら側から観ないと駄目なのであしからず。以下の写真はクリックで拡大します。
どんなオペラなの?と仰る方は以前の記事(→こちら )をご覧下さいですが、パリの貧しい詩人とお針子の悲恋物語で、要するに人気TV番組フレンズの貧乏&悲劇版みたいなものです。ひょうきんな場面もあって惨め一色でないところが救で、音楽的にもきっちりよく出来てるプッチーニの傑作ですから、初めてオペラをご覧になる方にもお勧めです。
Director John Copley
4日前のライブビューイングの時は妙におとなしかったヴィットリオ・グリゴーロ君は本来の姿に戻ってのびのびと大声を張り上げ、そういう時は静かに歌う部分とのメリハリもつけやすいのか、変化に富んだ素晴らしい歌唱で始終聴き惚れました。嫌というほど聴いてるロドルフォもこんな風に歌ってくれたら何度聴いても飽きないわ~。うっとり
歌はエネルギー全開だったのに演技はいつもより控え目だったのは暑さのせいだったのかも。普通だと子犬が尻尾振るようにちゃかちゃかしてるのに、昨日はそうでもなくて、ずっと汗だく状態で、あちこちで布をピックアップしては汗を拭き拭きしんどそうな感じでした。
で、それならばと私は期待したんですよね。最後の幕でランニングシャツ姿になったらカーテンコールまでずっとそのままでいてくれるのではないかと・・・(前回はそうだったのよね)。でも、残念ながら、2回目と同じタイミングで長袖シャツ着込んでしまいました。筋肉モリモリの腕がセクシーだったんですけどね~
すごく暑い日で観客も暑くてふーふーしてたので、不順な動機の私だけでなく、ランニングシャツ姿の方が皆さん涼しさを感じることができて感謝したと思うんですけどねえ。更に、いっそ上半身裸になればマッチ・ベター。って私って毎回そう言ってる?
同じオペラを何度か観てもその度に少しづつ振る舞いが違うことが多いので退屈しないのですが、特にグリゴーロのアクションや表情は毎回他の人より違ってることが多いような気がして、嗚呼このままだと、リハーサルを入れると6回分買ってある今年秋の愛の妙薬、全部自分で行ってしまいそう・・・
アンジェラ・ゲオルギューは、手加減しないグリゴーロと比べたせいか声量が乏しく感じましたが(他の人も皆そうですだけど)、今日はここにいる人にしか観てもらえないのに手を抜かず、少々大袈裟だけど全身演技が上手だとあらためて感心。
カーテンコールでサプライズがあり、客席からバラの花が降ってきたのです。私と同じ側だったのでアンジェラの表情がよく見えたのですが、ムンクの叫びのようなあの驚きようからすると、フラワーシャワーがあるのは知らなかったに違いなくて、カーテンコールの彼女はいつも同じポーズと表情で計算されたクールな絵になってるのに、昨日は全く違ってたのが面白かったです。
バレリーナの引退公演の時ほど花の量は多くなかったけど、誕生日でもないのになぜでしょうね? あれだけ喜んだってことは、20代半ばの若いツバメ君のしわざ? それとも、今日がROH本公演の千秋楽だったから?
コッリーネとショナールがアンジェラのために床に散らばった花を必死で拾うの図。ほれ、ショナールさん、拾うのはそろそろ諦めて列に戻って下さいね。どうせアンジェラは見てないし・・・
ムゼッタのイリーナ・ラングはモルドバ出身の34歳で、華やかな容姿と適度に厚味のある声で印象的。
穴のないキャストで、男性陣も水準高かったです。長身揃いだったのでグリゴーロがちっちゃく見えたのはナンでしたが、特に普段は一番目立たないショナールがなかなか光ってて気に入りました。ハンサムな上に衣装も一番素敵だしね。
というわけで、このところ3つ続いた現代読み替えオペラ(マノン・レスコー、マリア・ストゥアルダ、ナクソス島のアリアドネ)と同時期に見たら、この古~いプロダクションのオールドファッションさ却って新鮮で、これも来シーズン限りでお払い箱かと思うと淋しいです。実は今日、Jette Parker Young Artistsの公演があったのですが、コジ・ファン・トゥッテでこの屋根裏部屋が利用されて、なかなか良い感じでしたよ。
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