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イエスティン君のシェイクスピア 400

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<14th Jan Thus>

英国芸能界から69歳で又一人、癌で世を去りました。アラン・リックマン、最近はハリポタのスネイプ教授のイメージが強いかもしれないけど、私が一番好きなのはTruly Madly Deeply(邦題「愛する人が眠るまで」)の幽霊役かなオバケ

さて、去年から水仙とかすでに狂い咲きしてる暖冬のイギリスですが、この数日やっと冬らしい寒さが到来。ほとんどの楽しみは暖房のインドアなので、暗くても寒くても気にならないのでイギリス暮らしが向いてる私。今日は今年初めての3連ちゃんのスタートでイエスティン君を聴いてきました。

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今年はシェイクスピア(1564-1616)の没後400年ということでイギリスではShakespear 400と称するイベントが目白押し。


文豪が死んだ4月23日(誕生日も同じ)は私めの誕生日でもあるのでケーキ、大事な日のお祝いに便乗しようとロイヤル・フェスティバル・ホールのコンサート(→こちら 、イエスティン君も出演)の切符が買ってありますが、今日のSt. Lukes教会でのイエスティン・ディヴィスのランチタイム・コンサートが私にとってのシェイクスピア400第一弾。


今日は自由席ということで早めに行ったつもりなのに、40分前に着いたらすでに右側の列だけで20人ほど並んでたんですが、なんとか最前列を確保。イエスティン君が近い側で歌うと思ったのにあっち側でしたが、顔はずっとこっち向いてたので、結果としてこちら側で正解。

BBCラジオのプレゼンターが曲の説明もしてくれて、わかりやすかったのも助かりました。










      



Iestyn Davies
countertenor
Elizabeth Kenny lute

Johnson (c1583-1633) Hark, hark! the lark
Johnson Where the bee sucks
Johnson Full fathom five
Johnson Galliard 
Byrd (1540-1623) /Morley/Anon O Mistress Mine
Anon When that I was and a little tiny boy
Purcell (1659-1695)
If music be the food of love
Dowland (1563-1626) Fortune
Anon Fortune my foe
Greene (1696-1755) Orpheus with his Lute
Anon Tom Of Bedlam
Humfrey (1648-1674) A poor soul sat sighing
Anon The Willow Song
Morley (1557-1602) It was a lover and his lasse
Anon John come kiss me now
Reggio (1632-1685) Arise ye subterranean winds
Banister (1625-1679) Come unto these yellow sands
Banister Full fathom five
Weldon (1676-1736) My dear, my Amphitrite
Jones (c1577-1617)Farewell, dear love


シェイクスピアと同時代の作曲家で実際に当時舞台で使われた曲、後世になってシャイクスピアの作品に触発されたりヒントを得て作られた曲が混じってますが、ほとんどは馴染みがないようで、音符に頼りながらずっと椅子に座って歌ったイエスティン君ですが、何度かとちったりすっ飛ばしちゃったのは、BBC3のラジオ放送(4月27日)の時は修正するのかな? 歌詞をずっと追ってなきゃわからないくらいだからその必要はないと思うけど。


リュートとシオボー伴奏のエリザベス・ケニー女史は音大教授とかもしてるベテランで、一年前にイエスティン君と教会コンサートで共演してますが(→こちら )、来月日本で共演する若いトーマス・ダンフォード君の生き生きとした演奏の方が私は好きかな・・。


かぶりつきでストレートに飛んで来る声とは多少違ってほんのちょっとエコー掛かって聞えたんですが、適度な大きさのこの教会の響き具合は悪くないようで、絶好調でイエスティン君らしい肉付きの良い美声を堪能できて大満足。典雅な英語も美しいしキスマーク


去年は10回聴いたイエスティン君、今年は何度聴けるかどうかわかりませんが(来月は折角同じ時期に私も東京にいるにも拘わらず行きませんが)、新年からたくさんのファンと一緒に(平日の昼なので年寄りばっかりですが)優雅な古典曲の素晴らしい歌が聴けて、幸せでお腹一杯。

次のイエスティン君は1月30日なんですが(→こちら )、これはワールド・プレミアなのでどんなヘンテコな曲なんだかガーン。 カウンターテナーって、うんと古い曲かすっ飛んだモダン曲しかないですからね。


今年のROH通いもやっと始まります。明日はトスカ、明後日は椿姫。

・・って、なんて新鮮味のない演目なんだダウン




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