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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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夫婦共演リサイタル(の筈だった)コンサートに二人着物で

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<18th Mar Thus>

昨夜はサウス・ウィンブルドンにあるTakahashiという昨年末にできたジャパニーズ・レストランで大人数での会食。本格的で美味しかったですから、お勧めです(→こちら )。

一昨日からの7連ちゃんお出掛けはこの外食以外はオペラ/コンサート/バレエですが、さすがにしんどいので今日は休んでこれからの準備。今日も明日も仲間も一緒に着物ですから。今週は着物3回と頑張ってます。今ちょうど髪が着物にちょうど良い長さだしね。

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一昨日の3月16日は胡蝶蘭さんと一緒にWigmore Hallに着物でご一緒しました。


胡蝶蘭さんが藤色の無地になさるということで、私は対照的にごちゃごちゃ賑やかな柄にしようと、実家から持って来た紅型風京友禅で。


帯は似た感じになってしまいましたが、私は細かい扇の地紋のそっけない白い帯、胡蝶蘭さんはこないだ日本でお求めになった南天のポイント柄。


音譜

聴きに行ったのは、弁護士が損しながら道楽でやって下さってるローゼンブラット・シリーズでしたが、当日になって歌手変更のお知らせが来ましたビックリマーク 

 

ロシア人ソプラノのエカテリーナ・シウリーナとアメリカ人テノールのチャールズ・カストロノーヴォ夫婦のリサイタルの予定だったんですが、ROHのランメルモールのルチアのリハーサル中のご主人の方が声が全くでなくなったそうでキャンセル(うーむ、このままルチアも降りてくれるといいが・・)。下手ではないけどくぐもったバリトン声のカストロノーヴォ、先週彼が代役で出たトラヴィアータは(→こちら )一幕だけで退散したことでもわかるように苦手な声なので、失礼ながら彼の降板で一気にハッピーになった私チョキ



クリップ


Ekaterina Siurina soprano
Luis Gomes tenor (Charles Castronovoの代役)
Iain Burnside piano


Pietro Mascagni (1863-1945) L'amico Fritz/The Cherry Duet

Paolo Tosti (1846-1916) L'ultima canzone/Ideale/Quattro canzoni d'Amaranta/L'alba separa dalla luce l'ombra

Gioachino Rossini (1792-1868) Les soirées musicales/La pastorella

Vincenzo Bellini (1801-1835) Malinconia, ninfa gentile

Gaetano Donizetti (1797-1848) A mezzanotte

Giacomo Puccini (1858-1924) La bohème-Che gelida manina/Mi chiamano Mimi/O soave fanciulla (Duet)

<Interval>

Georges Bizet (1838-1875) Les pêcheurs de perles-Me voilà seule dans la nuit... Comme autrefois

Sergey Rachmaninov (1873-1943)Sing not to me, beautiful maiden (Ne poy, krasavitsa, pri mne) Op. 4 No. 4/In my Garden at Night (Noch'yu v sadu u menya) Op. 38 No. 1/To Her (K ney) Op. 38 No. 2/How fair this spot (Zdes' khorosho) Op. 21 No. 7/They Answered (Oni otvechali) Op. 21 No. 4/A Dream (Son) Op. 38 No. 5/Spring Waters (Vesenniye vodï) Op. 14 No. 11

Charles Gounod (1818-1893) Roméo et Juliette-Ah! lève toi soleil/Va! je t'ai pardonné ... Nuit d'hyménée


アンコールまで準備する時間がなかったんでしょうね、アンコール史上もっとも短くて、プログラムにも入ってたラ・ボエームのO soave fanciulla の最後を数秒だけ歌ってから二人で舞台裏に消えていきました。お客は苦笑にひひ



無理して他のテノールを呼んでこなくても奥様のソロリサイタルにすればいいのに、代役に立ったのは、ちょっと前までROHのジェット・パーカー若手アーチストでお馴染みのルイス・ゴメス君。歌はまあまあでも聞き飽きてるんですが、まあカストロノーヴォよりは私好みの声だから水増しとしてはいいでしょう。


と思って聴いたら、ゴメス君は全力で頑張ってくれてDASH!、とても良かったです。トスティのカンツォーネには彼の明るいリリカルな声がぴったりだし、小柄で見栄えのしないゴメス君を最初はほとんど目を閉じて聴いてたんですが、歌が上手だとハンサムに見えてくるじゃないですか、最後はチャーミングなロミオに見えましたよ。


ゴメス君が代役を頼まれたのは30時間前だったそうですが、なかなかの人脈で代役獲得には定評のあるローゼンブラット氏のこと(なんとシラグーサ(→こちら )やハビエル・カマレナ(→こちら )を引っ張ってきたもあるんですよ)、きっとその前にもっと有名なテノールに声掛けたのだと思いますが、前にもこのシリーズに出たことありお気に入りらしいゴメス君がこれだけ立派に歌ってくれて胸をなでおろしたことでしょう、「I loved itグッド!」と後でローゼンブラットさんは嬉しそうでした。


軽やかで清らかな美声が大好きなシウリーナは期待通りでうっとり聞惚れましたラブラブ!。 彼女だって下膨れの顔で、しかもかぶりつきの席だとそれが強調されて決して美形ではないのですが、素晴らしい歌唱力とにこやかな笑顔で美人に見えました。衣装も変えてくれたしね。



ということで、素晴らしいコンサートになり、わかりやすい曲もたくさんだったし売れ残った席を埋めるべく招待された人と狩り出されたローゼンブラット弁護士事務所の職員と思われる若い人たちも楽しめたに違いないです。

  
終了後は舞台裏のグリーンルームにお邪魔して、



シウリーナに「貴女は私が聴いたベストなジルダ(リゴレットの娘)」、と言ったら喜んで抱き締めてくれました。

ゴメス君に「「カルメル派修道女の対話」で後半だけヤン・ブーロンの代役やった時は素晴らしかったわ」と言ったら、嬉しそうでした。



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