<11th Sept Sun>
ROH通いの日々が又始まりました
一昨日のノルマのリハーサルはランチ会のため行けませんでしたが、昨夜のセヴィリアの理髪師のリハーサルには行けて、舞台横からメッチャ楽しめました。
筋書きやプロダクションについては過去記事をご覧下さいですが(→こちら)、楽しくて聴き応えのある喜劇オペラの最高名作です。
Il barbiere di Siviglia
- Music Gioachino Rossini
- Libretto Cesare Sterbini
- Directors Moshe Leiser and Patrice Caurier
- Set designer Christian Fenouillat
- Costume designer Agostino Cavalca
- Lighting designer Christophe Forey
- Conductor Henrik Nánási
- Count Almaviva Javier Camarena
- Figaro Vito Priante
- Rosina Daniela Mack
- Doctor Bartolo José Fardilha
- Don Basilio Ferruccio Furlanetto
- Berta Madeleine Pierard
- Fiorello Gyula Nagy
ウィグモアホールで2回リサイタルを聴いて(→こちらと→こちら)ROHデビューを楽しみに待ってた伯爵役のハヴィエル・カマレナと再登場の音楽教師役フルラネットの二人が声量で他を圧倒するだろうと思いきや、違う展開になってびっくり。いや、この二人は期待通り立派な声だったんですが、他の人も負けじと声が大きい人ばかりだったんです。
特にドン・バルトロとフィガロがはっきりした声で上手でした。二人とも顔立ちが悲劇向きな上に動作が控え目で目が笑ってないのでコメディ演技がイマイチ映えなかったのでこれまでのバルトロ爺やフィガロと比べると総合点では劣ってしまうけど、そんなのどうでもいいくらい、特にバルトロ爺の迫力ったら。立派な経歴なのも納得。
カマレナはちゃんと最後の大アリアで最後を盛り上げて僕が主役だよ、と。リハーサルなのでちょっと手加減したかもしれないけど、やはり凄いです。フローレスよりコロラチューラは劣るけど(そりゃ誰だって劣るわな)、力強い声だから、ロッシーニよりもプッチーニやヴェルディの方が向いているのでは? それにしても、先週キャンセルしたプロムスのセミラーミデも彼で聞いてみたかった・・。
ロジーナはROHデビューのアメリカ人メゾ、ダニエラ・マック。 全体に地味な印象だけどなかなか美人だし、特に低い声がしっかりしてて、美声ではないけど難なく上手に転がせて、充分合格点。
ドン・バジリオのフルラネットのおとぼけぶりは健在。
来週が初日ですが、公演回数が10回もあるのと、ロンドンでは知名度低い歌手ばかりなので切符はたくさん余ってます。 コメディ面はさておき、歌唱力ではレベルの高いチームですから、行かないと勿体ないです
(→ROHサイト)。 今シーズンから、従来の当日券を事前に前売りする新システムも始まったのでお徳な席がゲットできるかもしれません(→こちら)。