<12th Sept Mon>
今夜は話題のノルマの初日に行くのですが、その前にプロムスの続きを。
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9月4日、前日に続き又プロムスに行きました。
ストールのほぼ正面ですが、昨日のベルリン・フィルと比べると当然人気がなく、舞台前のアリーナも半分近く空いてます。これならあそこで寝そべってたほうが良かったかも・・。 あっちは近くて6ポンド、こっちは40ポンドですから。 と、思ったりもしましたが、いやいや、今回は嫌になるほど長かったので、やはり座ってないときつかったでしょう。 7時開演、インターバル一回で終わったら11時でしたから。
本当に、「良かったけど、長かった~!」、と誰しも思ったに違いないです。
Gioachino Rossini 1792–1868
Albina Shagimuratova Semiramide
Daniela Barcellona Arsace
Mirco Palazzi Assur (Ildebrando D'Arcangeloの代役)
Barry Banks Idreno (Javier Camarenaの代役)
Gianluca Buratto Oroe
Susana Gaspar Azema
David Butt Philip Mitrane
James Platt Nino's Ghost
Opera Rara Chorus
Orchestra of the Age of Enlightenment
Sir Mark Elder conductor
セミラーミデは古代バビロニアの女王で、王権争いの話。 夫である王を殺したセミラーミデは若い将校に恋をするが実はそれは行方不明になっていた息子アルサーチェ。先王の幽霊が「わしを殺した者に復讐せよ」、というハムレットみたいな命を受けたアルサーチェは、「いや、でもさすがに自分の母親は殺せないよ」、と母子で仲直り。王殺害の共犯者で王位を狙うアッスールという悪者とアルサーチェが暗闇で戦った際に間違えてセミラーミデが刺されて死亡。若いアルサーチェが王位に付く。
と言うお話ですで、喜劇が得意なロッシーニには珍しいオペラ・セリエ、音楽はお馴染みのブッファロと同じ感じですが、長いだけじゃなく、特にセミラーミデとアルサーチェは難しいアリア満載で、今までに聴いたベルカントオペラの中では難易度が一番高い大変な役だ
下手が歌ったら聴いちゃいられませんが、この日はアルビナ・シャギムラトヴァとダニエラ・バルチェローナですから大丈夫 二人ともテクニックも声量もスタミナも驚異的で、特に難しいアリアが多いアルビナ嬢は凄かった。
アルビナ嬢はROH日本公演のドン・ジョバンニにも出てたので日本の皆様もご存知でしょうが、優しい美声が素晴らしいソプラノ。 近いうちにROHでやるときはディドナートが配役されてますが、私はアルビナ嬢のいいのにな・・。 バルチェローナはROHにも出てくれて、長身の彼女にぴったりなズボン役が楽しみです。
この日の大失望は、男性二人のキャンセル。だって、イルデブランド・ダルカンジェロとハヴィエル・カマレナの筈だったんですよぉ 代役二人とも充分上手でしたが、女性に比べたら出番は少ないとは言え聞かせどころもあるのに華が無く、更に女性群と差が付いたのでした。
でも、遠くからでも楽しめたので、私のロイヤル・アルバート・ホール嫌いも考え直さねば。