<15th Sept Thus>
夕方の雷雨で急に涼しくなってやれやれ。 この3日間暑過ぎた。
--------------------------------------
ロッシーニのセヴィリアの理髪師、9月10日のリハーサル(→こちら)に続き、13日の初日に行ってきました。写真は同じような角度からで、違いは女性歌手が花束抱えてるのと指揮者がちゃんとした服着てるだけですからつまんないですけど。
ちょっと失望したのはカマレナで(いや、期待がすごく高かったからであり、凄く上手なんですよ)、リハーサルは本番に備えて抑え気味にしてるのかなと思ったけど、本番も同じ。 もっと上手に歌える筈なのになあ、絶好調ではないのかな?
メディアのレビューは上々で、中には5ツ星も! 題名をクリックするとレビューに飛びます。
The Express ★★★★★
Guardian ★★★★
The Stage ★★★★
The Times ★★★★
Broadway World ★★★
2015年のプレミエ以来、これが4度目のリバイバルですが、私はこれを一体何度観てるんだろう
良い機会ですから、今までの中からドリームチームを選んでみましょうかね。そのためにはまずこれまでのブログ記事を並べてみましょう。時々リストアップしそびれてるので抜けてるのがあるかもですけど、年月をクリックすると記事に飛びます。
2005年12月 Sスペンス、Jディドナート、Gペテアン、Bプラティコ
2006年1月 Pオースチン・ケリー(Tスペンスの代役)、Jディドナート、Gペテアン、Bプラティコ
2006年1月 Pオースチン・ケリー(Tスペンスの代役)、Jディドナート、Gペテアン、Bプラティコ
2006年1月 (あらすじ含む) Tスペンス、Jディドナート、Gペテアン、Bプラティコ
2006年1月 Tスペンス、Jディドナート、Gペテアン、Bプラティコ
2009年7月 JDフロレス、Jディドナート、Pスパニョーリ、Aコルベッリ、Fフルラネット
2009年7月 スペンス(コリン・リーの代役)、ディドナート、スパニョーリ、Aコルベッリ、Fフルラネット
2009年7月 JDフロレス、Jディドナート、Pスパニョーリ、Aコルベッリ、Fフルラネット
2011年1月/2月 Aクルジャク、Jオズボーン&Botelho、Lモルナー、Bプラティコ、Iアブドラザコフ
2014年9月 Sマルフィ、Mアンジェリーニ、Lミーチェム、Aコルベッリ、Mムラノ
2016年9月(リハーサル) Jカマレナ、Dマック、Vプリアンテ、J Fardilha、Fフルラネット
伯爵
これはもうフローレス王子の独壇場。今回もカマレナを観ながらフローレスの偉大さがあらためてわかりました。 美声と軽やかに転がる歌唱力だけではなく、演技もぶっちぎりでピカ一。
次は、個人的趣味から言うとミケーレ・アンジェリーニとトビー・スペンスかな。アンジェリーニ君の甘い声が大好きだし、フローレス王子以来初めて最後の大アリアを歌わせてもらえたもんね。トビー君はコロラチューラは下手だけどチャーミングだもんね(うちのトビ男はなぜか地元ですら人気がなく、10月23日のウィグモア・ホールの「水車小屋の娘」も切符が激余りですので、買ってあげて下さいませ→)。
コリン・リーは口パク演技だけで歌が聴けなかったのが残念(トビー君が歌だけ歌った)。 カマレナはロッシーニには重過ぎるかも。後の3人(ポール・オースティン・ケリー、ジョン・オズボーン、Botelho)は影薄し。
ロジーナ
2005年にまだそれ程有名ではなかったジョイス・ディドナートを観たのはこの役が初めて。 プレミエ以来、怪我しても根性で車椅子で出たりもして長く彼女が独占。それもあって一番印象に残ってるのはもちろんディドナートなんですが、他のロジーナも皆さん素敵。 特にアレクサンドラ・クルジャクのソプラノ版は軽やかでチャーミングだったし、セレーナ・マルフィも予想外のヒット。今回のダニエラ・マックもなかなか良いです。
フィガロ
人数的に一番多いのがフィガロ(代役が多い伯爵は別として)。 歌はもちろん演技が上手なのも大事で、余裕ある自然体のコメディアンぶりでピエトロ・スパニョーリが総合点でベスト。次は、これも個人的趣味でルーカス・ミーチャムが魅力的。今回のプリアンテ、声は凄いけど、容貌も演技も暗い。
ドン・バルトロ医師
これをやれる人は少ないでしょうから、アレッサンドロ・コルベッリ、ブルーノ・プラティコという定番で何度も回した後、今回やっと新顔のFardilha。先輩二人ほどコメディ演技がこなれてないのでマジに憎たらしいけど、声は凄くて、他のまじめな役でも素晴らしいに違いない。 3人とも芸達者で、誰がベストが選ぶのは困難。
ドン・バジリオ音楽教師
プレミエが誰だったのかわからないのですが、その後の3人は他のオペラのシリアスさとのギャップが面白いのですが、特にフルッチオ・フルラネットのおとぼけぶりには脱帽で、何度見ても爆笑。モーリッツォ・ムラノは納得だけど、アブドラザコフは美男子が無理して滑稽にしてる感じ。
以上、無理矢理にドリームチームを選ぶと、フローレス、ディドナート、スパニョーリ、コルベッロ、フルラネットとなり、これはまさにこの2009年のチームだわ。
セヴィリアの理髪師には来週もう一度行きます。オぺラ初心者8名をご案内するのですが、楽しんで頂けますように・・・。
明日はノルマの2回目。今週はオペラ通いで忙しい&楽しい