<17th Sept Sat>
一昨日までは30度以上あったのに一転して今日は15度くらいに。 いきなり晩秋の雰囲気よ。今日はご近所のバーベキュー・パーティだったのですが、ジャケット2枚含む4枚重ね着で対応。
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昨日はノルマの2回目に行きました。
ノルマってどんなお話かというのは→こちらをご覧下さいですが、要するに、
ノルマはジュリアス・シーザー時代のガリア地方で征服者であるローマ帝国から派遣されてる総督とできてて子供まで産んでる不良巫女。浮気な彼はすでに若い尼僧に心移りしてて、迫る本国帰任の際はその若い方を連れて帰ると言うので、怒ったノルマはローマへの謀反を促して総督を生贄にすることに。 処刑の場で「清らかな身である筈の尼僧の中に裏切り者がいるので、その女も生贄にするぞよ」、と。てっきり若い方を責めると思いきや、「それは私」、と告白して火刑台に。ノルマの心を知った総督も自ら火刑台に・・ ノルマが二人の間に出来た子供たちを殺そうとする場面もあってドラマチックな展開です。
しかし、この現代版、総督は背広姿なので、まるでこのご時勢にどこにでも転がってるサラリーマンの三角関係にしか見えなくて、ベッリーニの美しい音楽が泣いてます
古代宗教をカソリックに読み替えてひねり過ぎなのも当然嫌われて、初日は演出チームがブーイングされたし、メディアの評判もぱっとしない結果に。3ツ星が主流ですが、これはパフォーマンスに助けられてのことで、プロダクションだけだったらもっと悪いでしょう。 嗚呼、なんで、こんな変なのばっかりなんでしょうね。 ROHでは30年以上もやってなくて初めて観る人も多いのだし、なるべく設定通りにやって素直に感動させて欲しかったです。それが無理なら、せめてすっきりシンプルに・・。
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Bachtrack ★★★★
Evening Standard ★★★★
The Arts Desk ★★★
Guardian ★★★
The Stage ★★★
The Telegraph ★★★
iNews ★★★
What's on Stage? ★★★
初日はセットや衣装や歌手の表情を双眼鏡でしっかり観たけど、こんななら2回目は見たくないので自分で想像しながら原点に戻って鑑賞しましょう。 と思ったのですが、初めて通しで観るオペラでもあり字幕をちゃんと読もうとするとその向こうにどうしても舞台が見えてしまい、照明は美しくても無数の十字架のキリスト像でごちゃごちゃしつこいとあらためて怒りが・・
2回目は救いだったこともあり、初回は主にキャンセルしたネトコちゃん(アンナ・ネトレプコ)とこれがオハコだったマリア・カラスの声が少々ずっと頭の中で聞えてたのですが、今回はそれがかなり消えて、慣れたせいかソニア・ヨンチェバのノルマを楽しむことができました。 ヨンチェバには歌唱的にも演技的にも重過ぎる役だという印象は変わりませんが、そりゃあとても上手ですから この難役に挑戦した勇気にも脱帽
初日はぐらぐらしてたジョセフ・カレヤ、この日は少しましだったけど、まだきついと言う感じ。難しい役だから、他に誰かうんと上手に歌えるテノールはいるのかしら?
ソニア・ガナッシは初日よりも声が出なくなって、ヨンチェバと大差が付きました。すでに疲れてる? 設定通りといはいかなくても、もっと上手で若いメゾソプラノはいるだろうに・・。