<19th Sept Mon>
バービカンの新シーズンも昨日始まり、私も更に忙しくなりますが、いきなり2連ちゃんでバービカン。 まず今日はノルウェー人ピアニスト、アンスネスのリサイタル。6月にキャンセルされたリサイタルが延期された振替公演で、大のご贔屓ですから一年半以上も前にかぶりつき席を確保して楽しみにしてたんです。
Leif Ove Andsnes piano
Beethoven Piano Sonata No 18 ('The Hunt')
Sibelius Selected works for solo piano
Debussy Estampes
Chopin Ballade No 2 in F Major; Nocturne in F Major Op 15 No 1; Ballade No 4 in F minor
アンコールはショパンの英雄ポロネーズ
前半は大感激。
なぜか惹かれないベートーベンもアンスネスの手に掛かると軽やかでちょっとモーツァルトみたいで魅力的に聞えました。
一番良かったのがシベリウスの小品集(以下ご参照)。アンスネスらしく清らかでキラキラして、曲も変化に富んでちょっとモダンで洒落てて遊び心もあって、シベリウスのピアノ曲は聴いたことないかもしれないけど、なんて素敵なの
でも、後半はちょっと様子が違い・・・
数年前に感激したアンスネスのドビュッシーはよくあるだらーんとして退屈なドビュッシーではなくシャキッとクリアでとても良かったんですが、今日のは曲自体もピンと来なかった上に演奏も輪郭がぼやけてたような。でも、トーチャンはこれが一番良かったと言ってたし、要するに好みの問題でしょう。
失望だったのはショパンで、私がまだドビュッシーを引きずっていたせいかもしれないけど、ショパンにしては妙なリズムに聞えてしまい、私の心には響いてこなかった・・・。 アンコールは一曲だけで、いきなり英雄ポロネーズ。 きっちり正確なテクニックはさすがなんですが、なんか謙虚というか情熱が感じられなくて・・。 こういう熱い曲は力強さも間の取り方もキーシンの方が上手だわ。
統一感に欠けたしね、などど、あーだこーだ文句は言っても、こんなに上手なピアニストは滅多にいないのに、曲目が地味なせいもあるとは言え、空席が目立ったのは勿体なさ過ぎます
今週は水曜以外は毎日オペラとコンサートで、明日はヴェルディのレクイエムで又バービカンに行きます。