<22nd Sept Thus>
同じ新プロダクションでも、注目のノルマの陰でひっそりと始まったコジ・ファン・トゥッテの初日が今夜でした。
どんなお話かは過去記事をご覧下さいですが(→こちら)、
うーん、なんかね~・・、という印象で、そう思ったのは私だけでなく、演出チームはブーイングはされませんでしたが反応は冷ややか。
姉妹を騙す「お芝居」の要素を拡大し、楽屋裏や小道具や演出家まで登場して「舞台」作りをするのは悪いアイデアではなく、「なるほど」と感心した点もいくつかあり、何度も場面が変わって初めて観るには面白かったけど、色調や設えがなんか洒落てなくて残念・・・。 普遍性のある内容なので時代を読み替えはもちろんのこと、細かい所でいじくりまわしたくなるのもわかるけど、どう料理するにせよ、まず美しくないと駄目でしょ? 見切れ席の私があーだこーだ言う資格はないでしょうが、全体が見えたらもっとダサいと思うような気もするし・・。
演出チームと歌手の区別つきませんね、この服装では
Cosi fan tutte
- Music Wolfgang Amadeus Mozart
- Libretto Lorenzo da Ponte
- Director Jan Philipp Gloger
- Set designer Ben Baur
- Costume designer Karin Jud
- Lighting designer Bernd Purkrabek
- Conductor Semyon Bychkov
- Fiordiligi Corinne Winters
- Dorabella Angela Brower
- Ferrando Daniel Behle
- Guglielmo Alessio Arduini
- Don Alfonso Johannes Martin Kränzle
- Despina Sabina Puértolas
- パフォーマンスはどうだったかと言うと、今回は知名度の低い若い歌手を揃え、私が聴いたことあるのはテノールのダニエル・ベールだけ。ROHはこの頃無名でも上手な人を出してくれることもあるので期待してたんですが、「お上手!、張りのある美声だこと、何度も聴きたい、他の役でも」、とうっとり聞惚れたのはドラベッラだけ(パープルのドレス)。 デスピーナも蓮っ葉な感じがぴったりだったし、女性チームに軍配が上がります。
- いえ、誰も下手な人はいなくて皆さん演技も一生懸命やって合格点なんですが、なんか地味で、何度も見たい聴きたい人は他にはいなかったので、脇の席が直前に放出されたので張り切って5回分も買っちゃったけど、2回で充分かな。 モーツァルトの中では一番好きなオペラですが、テノールがぱっとしないと魅力半減だし(あ、ダニエル・ベールはとても上手で充分鑑賞に堪えるのですが、声が好みではない上に、この役ではもっと声一杯張り上げるべきでは?)。
- ということで、レビューは3ッ星が並ぶでしょう。もしかしたらダサいということで2ツ星も混じるかも。
- しかし、背広姿を舞台で見るのは飽き飽きだわ 実は序曲でモーツァルト時代の服装の人が出てきたので「おっ、新鮮!」、と受けたのですが、ちぇっ、やっぱりスマホとか出てくる現代版か・・。