16th Dec Fri>
公私共に忙しくて充実してるけど、ブログを書いてる時間がないのが悩み。色々言いたいことがあるROHのトロバトーレは写真選ぶだけでも大変なので週末に書くとして、今日は写真を選ぶ時間がほぼゼロのコンサートについて。
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写真選びが簡単なのはほとんど撮れなかったからであり、楽ちんだわと喜んでられないのですが、この日も色々あって、ウィグモア・ホール行きは今後どうしようか迷うばかり。
12月14日は、古楽アンサンブル「アルカンジェロ」のウィグモア・レジデンス第一弾。 ご贔屓テノールのアンドリュー・トーティスと、名前すら聞いたことないけどカウンターテナーも出るので切符買いましたが、バリトンとソプラノも出るならソロはうんと少ないだろうと思い、最後列の一番安い席で妥協。 こないだの人気CTジャル君(フィリップ・ジャルスキー(→こちら)には50ポンド奮発したけど、そこまで払うのはちょっと・・というコンサートを今回はいくつか15ポンドで買っておいたうちの一つです。
先月のCTティム君他数名のコンサートでは、風邪で来られなくなった奥さんの3列目の席を譲ってくれたおじさんがいたという幸運があったのですが(→こちら)、この日は似たようなシチュエーションながら実に惜しい出来事がありました。
私は最後列で通路から2つ目だったんですが、開演直前に50歳くらいの女性が鼻ぐすぐすさせながら、「私は凄く前の方で列の真ん中なんだけど、咳がひどくなったらすぐ出られるような席に座りたいの。ここに座っていいかしら?」、とすぐ前の列の通路脇の空いてる席を指差したんです。すかさず私が「じゃあ、私が代わって差し上げましょうか?」、と言ったら、「うーん、隅っこの方がいいんだけど・・」、と。そしたら私の隣で通路に面したウィグモア・ホールには珍しい若い男性が「じゃあ、僕の席はどう? 実は友人が前の方にいるから近くに座りたいし・・」、とか言って高い席を譲ってもらい、大喜びで前に移っていきました。 くっそー、一つずれただけで機会を逃したなんて口惜しい。
大体さあ、席を選べるのであれば私は通路横にしたのに、ここはフレンズ予約で席が選べないのが一番の問題なわけよ。 席選びでイライラすることが多いのに果たして年間100ポンド払う価値あるのか?、と、咳と鼻水の女性の隣で悩みました(途中で彼女は望み通り実際に外に出て行ってしまい、インターバル後に戻ってきました)。
残念なことがもう一つありました。すぐ後ろにうろうろしてる係員があっち向いてる隙にカーテンコール写真撮りはじめたら、隣のおばさんにやんわりとではあってもたしなめられて断念。 全部のコンサートについてブログに書いてるわけではないし、こんな席だし今日は聴くだけにしようと思ってたんですが、なかなか素晴らしかったのでやっぱり自分のためにも記録に残そうと思ってつい写真を狙ったわけです。
Arcangelo
Jonathan Cohen director, harpsichord, organ
- Lydia Teuscher soprano
- Alex Potter countertenor
- Andrew Tortise tenor
- Thomas Bauer baritone
バッハとテレマンって、こないだのジャル君と同じですが、4人の歌手のすっきりしたハーモニーが美しくて楽しめました。 イエスティン君の伴奏でお馴染みのリュート奏者トーマス・ダンフォードも出てましたしね。
予想通り、テノールのトーティーズがぶっちぎりに良くて聞惚れましたが、ソプラノはもう少し細い声で素っ気無いほうが好みかな。 楽しみだったカウンターテナーのアレックス・ポッター(リュートで顔が隠れてる大男)はいかにも裏声でございますという歌唱だったのは残念。バリトンには興味無し。
ウィグモア・ホールは終演後に裏のグリーンルームでアーチストに会えるのですが、こういう大人数になると着替部屋になってしまうので、待つのも嫌だし、すぐに帰宅。 何度かカーテンコール写真を送ってあげて、いつも丁寧な返事をくれるテノールのトーティズに挨拶したかったけどね。
折りしもウィグモア・ホールから次回のブッキングのフォームが届きましたが、もう二度と一番後ろには座らないつもり。 行くのなら40、50ポンド覚悟でね。 写真撮れないだけじゃなくて、近くじゃないと聴いた気がしないというのは大袈裟だけど、音はちゃんと聴こえても浴びるように感じられないと満足感がイマイチなのよね