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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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トロバトーレ by Verdi アラーニャ降板で上手な人が一人だけに

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<17th Dec Sat>

ウィグモア・ホールの夏シーズンの申し込み書が届いたんだけど、え~っゲッソリ、やだ~っガーン、年間予定にはあったマシュー・ポレンザーニが消えてるじゃないのえーん  一番楽しみにしてたのに・・えーん  やっぱりキャンセルするのはテノールが多いような気がするわ。先週観たトロバトーレもそうだったし。

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12月13日、ROHのトロバトーレを観ました。ロベルト・アラーニャが出るってんで舞台横の席も押さえてたけど、出ないんなら安い立見でいいわ(13ポンド)。 

 

どんなオペラかと言うのは過去記事でご覧下さいですが(→こちら)、支離滅裂なストーリーが多いオペラの中でもこれは横綱格のあり得なさ。 でも、音楽は流れるように美しくて、ヴェルディの中でも好きなオペラの一つです。 話の内容でオペラを判断しちゃ駄目よ。

 

今年の夏のプレミエでブーイングもされたプロダクション、今回はホラー漫画風アニメ映像を減らしたのかな、ちょっとましになったけど、灰色ばかりで暗過ぎて音楽の良さを全く表現できてない。その時の2チームについては→こちら(メリ)と→こちら(クンデ)。 その時も素晴らしい歌手が勢揃いして素晴らしかったわけではないのに、今回はさらにぱっとしなくて、以下の通り、滅多にないくらいひどいレビューです(クリックで記事に飛びます)。 

The Stage ★★★

Guardian ★★

Telegraph ★★

Times (£) ★★

Bachtrack ★★

 

ドラマとして盛り上がらなかったのは演技しなくて突っ立てるだけの人が多かったからではないかしらうんち。 これがアラーニャだったら大袈裟過ぎるくらいに熱く演技してくれて、それにつられて皆さんもましになったかもしれないのに・・。 

でも、そのアラーニャ、鼻の手術するという理由でキャンセルした筈なのに、コンサートやってるし、家族と楽しんでる写真をしょっちゅうFBに投稿してるんですけど・・むっ。 やっぱりあの囚人服着たくなかったのでトンズラしたんですかね?しょぼん (気持ちはわかる) 

 

Music Giuseppe Verdi

Libretto Salvadore Cammarano

Director David Bösch

Set designer Patrick Bannwart

Costume designer Meentje Nielsen

Lighting designer Olaf Winter

Associate lighting designer Nick Havell

Video designer Patrick Bannwart

Conductor Richard Farnes
Leonora Maria Agresta
Manrico Najmiddin Mavlyanov
Azucena Anita Rachvelishvili
Count di Luna Quinn Kelsey
Ferrando Gábor Bretz
Ines Jennifer Davis
Ruiz David Junghoon Kim
 

アラーニャが抜けた穴埋めのマンリーコは二人いて、私が聴いたのはNajmiddin Mavlyanovと言う無名でどう発音するのすらウズベキスタン人。 「あら、声量もあってなかなか良い声じゃないの」、と思う時と、「ウヘー、しょぼいかすかす声・・」、と思う時があり、要するに安定度ゼロ。素質は悪くないけど、ルックスもペケな上に芝居下手だし、二度と聴けなくてもいいわむっ

 

期待外れだったのはレオノーラ役のマリア・アグレスタで、2年前の「二人のフォスカリ」では素敵だったのに、今回は下手ではないけど声に艶がなくてがっかり。彼女が良かったらもう一度行くつもりだったけど、その気が失せました。 役によって向き不向きがあるわけですが、来年夏の「オテロ」でカウフマン(出てくれるかな~?)と共演するのですが、デスデモーナが向いてるのを祈るばかり。

 

 

クラッカー期待通りだったのはアズチェーナ役のAnita Rachvelishvili。ROHで聴いた中でベストなカルメンだったアニタ嬢の艶のある迫力声は隅々までとどろき渡り、どのレビューでも彼女だけはベタ褒めだったのは当然。 来年の第二チームでも彼女は続投してくれるので、少なくとも一人は上手な人がいるのは救われる。

 

ルーナ伯爵はハワイ出身のクイン・ケルシー。プレミエのルチッチとマルトマンに比べたらうんと格下で魅力なし。テノールは人材不足だから仕方ないけど、この役歌えるバリトンはたくさんいるでしょう? 例えばフェルランド役のガボール・ブレッツはどう? 長身ハンサムで上手だったよ。

 

レベルの低いパフォーマンスになったのはオーケストラがやけにのろかったのも理由の一つで、歌手とずれた箇所すらあったし、ヴェルディ先生に申し訳ないぞパンチ!

 

で、来年1月の第二チームですが(→こちら)、やっぱりホロ様(ディミトリ・ホロストフスキー)は脳腫瘍の治療のために降りてしまったし、テノールのクンデ爺さんもソプラノのリアンナおばさんも夏と同じだし、行く価値あるかしらん? ホロ様の代役のVitaliy Bilyyはこの役でNYメトにも出てる人なので悪くはないでしょうけどねえ。

 


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