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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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アイリーン・ペレとマリーナ・レベカ @弁護士の道楽リサイタル

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<29th April Sun>

日本ではゴールデンウィークなんですね。いいなあ。私はまた明日から忙しい日が始るってのにさ。

そう言えば、今日はウィリアム王子とケイトの結婚一周年王冠1指輪 プレッシャーを掛けちゃいけないので誰も言いませんが、「お世継ぎはまだなの?」

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)     London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)


3月と4月、St. John's, Smith Squireのローゼンブラット・リサイタルに一回づつ行きましたが、このシリーズはなかなかユニークな存在なんですよ。


金融街シテに弁護士事務所を構えるIan Rosentblatt氏の趣味が高じて自ら企画を思い立ったオペラ歌手の歌のコンサートですが、肝っ玉の大きいユダヤ系の彼、夢を叶えるのであれば最初から景気よくぶちかまそうじゃないかという決意だったのでしょう、1999年の初回はいきなりロイヤル・フェスティバル・ホールのホセ・クーラで、それ以来、年に数回着実に回を重ねているのはあっぱれクラッカー


会場はSt. John's, Smith Squireという教会を改造した中ホールが主ですが、ロイヤル・フェスティバル・ホールや巨大なロイヤル・アルバート・ホールでもやっていて、今までのコンサートについて、詳しくは→こちら をご覧下さいですが、


星スター歌手の出演をかいつまんでみると(私の好みで選んでいるのでテノールが多いですが)、


2000年はサバティーニ、クーラ、2001年はこのシリーズのドル箱となるフローレス(St. John's)、2002年は再びフローレス(RFH)、2003年はアントナッチ、2004年はクーラ/グリゴーロ/カウフマン他数人のテノールをRFHに集め、それ以外に単独でグリゴーロ、ガナッシ、カレヤ、2005年にはシラグーサ、カレヤ、2006年はシラグーサ、コステロ、2007年はフローレス(カドガンホール)、メリ、2008年はコステロとペレ夫妻、カレヤ夫妻、2009年はデムーロ、メリ、シウリーナ、ペレ、2010年はシラグーサにキャンセルされて有名人はいなかったですが、2011年はフローレス(RFH)で、無名時代のグリゴーロとか、将来有望な新人歌手見出す才覚ありなので、これからは知らない歌手でも行ってみる価値ありかも。


モグラしかし、素人ゆえに企画に問題があるのかキャンセルが結構多いし、シリーズでまとめて切符を売ってくれないのが不便でついうっかり買いそびれたものも多く、切符代はとても良心的なのに売れ行きは悪いらしく、ローゼンブラット氏(個人なのか彼の弁護士事務所かは不明)が赤字を埋め合わせして、空席は顧客を無料招待して座ってもらっているみたいです。私はフローレス全4回とシウリーナ、メリとかに行きましたが、フローレスは別として、そこそこ有名歌手でも切符予約は貧しい限りでした。


そんなわけで、商売としては苦戦してるわけですが、これを続けるために本業である弁護士として頑張るんだと仰ってるローゼンブラット氏は、私のようなクラシック音楽ファンにとってはまことに有難い道楽者様。今後の商売繁盛を皆で祈りましょう。


で、手はじめに、まだ切符を持ってない方は、次は5月8日で、言わばこのシリーズを支えてきたフローレス王子ですから(→こちら )、弁護士支援のために買いましょう。さすがの人気者フローレスも巨大なロイヤル・アルバート・ホール(これまでの損失を一気に取り戻そうという魂胆か?)は簡単に埋まらなくてまだ余ってるんです。マイクロフォン使用のコンサートなのに切符代高いので躊躇しましたが、私は結局65ポンド払いましたよ。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)
先月のアイリーン・ペレとローゼンブラット氏のツーショット写真は、ローゼンブラットのFBから拝借。


    主な会場であるSt.John Smith Squire

   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)  



13月7日は、St. John's, Smith Squireでメキシコ系アメリカ人ソプラノのアイリーン・ペレAILYN PÉREZ

数日前にキャンセルしたフィリアノーティの代役ですが、このシリーズ3回目のペレは特別な存在のようで、珍しくローゼンブラット氏が舞台に登場して彼女に感謝してました。すっかり私物化してますが、もちろん構いませんので、どんどん好き勝手に仕切って下さい。


フィリアノーティも聴きたかったのに買ってなかったのは、この日はバービカンのコンサートに行く予定だったからですが、ツテがあって無料招待して頂いたので急遽ちゃっかりと乗り換えました。12月と1月のROHで可憐な椿姫だったペレは見逃せないでしょ?


詳しいプログラムは→こちら をご覧下さいですが、前半はスペイン語の歌、後半はオペラのアリア。マノン、シモン・ボッカネグラ、オテロなどを歌ってくれて、期待通りの愛らしさだったし一生懸命歌ってくれて好感持てましたが、前から10列目というのは一般的には良い席だけど、うんと近いほうが好きの私にはちょっと遠すぎて残念。


London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

ワンピース赤いロングドレスは後ろの赤いカーテンに溶け込み過ぎですが、前から見るとシンプルなだけですが、背中がうんと開いてて、しかも金の鎖が何重にもついてて洒落てました。

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London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

   London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

24月18日は同じくSt. John Smith Squireでラトヴィア美人のマリーナ・レベカMARINA REBEKA嬢のリサイタル。


おねだりすればこれも無料切符をもらえたでしょうけど、一昨年7月にゲオルギューの代役で急遽歌ったROH椿姫(→こちら )でとても素敵だったレベカ嬢、このリサイタルは忘れずに真っ先に最前列ど真ん中の切符を買ってあったので、そのまま自腹切った席に座りたいです(って、僅か20ポンドだし)。

London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)      London Opera-loving Kimono-girl (着物でオペラ in ロンドン)

NYメトで最近ドン・ジョヴァンニにも出て大躍進中なのに(ラジオで聴いたけど、とても素敵だった)、切符は売れ行きは目も当てられない程悪くて、直前までどっさり余ってました。最後に無料招待用にごっそりオンライン販売から引き上げたので、当日も良い席は立派に埋まってましたが、こんな上手で美しいソプラノさんなのに、オペラファンが押し寄せないなんて、実に勿体ないことですむっ 

  

コンサートの内容は→こちら をご覧下さいですが、 渋いシューベルトやラフマニノフの歌曲は若くてまだ深い味わいは出せないし、彼女の力強いまっすぐな声に向いてるとは思えないですが、派手に歌い上げたグノーやロッシーニは本領発揮で素晴らしかったです。楽々と出る凄い声量、張りのあって気持ちよく突き抜ける美しい声のレベカ嬢は、若いソプラノの中では(今まだ25、6歳のはず)私のイチオシのトップで、今回ロッシーニでコロラチューラも上手に転がせるとわかって更にグーラブラブ  去年はROHに魔笛(夜の女王)に出る予定だったのに、出産のためにキャンセルして残念だったわ~。


但し、出産太りのせいかちょっとふっくらしてしまったのは残念で(下から見上げるカメラアングルだと余計にね)、おまけにあまりお金の掛かってなさそうで趣味も良いとは言えないドレスぶーぶー

だけど、2着ご披露してくれたし、華のある長身美人は何を着てもゴージャスなわけだから、良いことにしましょう。


とてつもない大声を真正面2メートルからストレートに投げつけられて耳がおかしくなってしまいましたがショック!耳、私はこうして美声に溺れるのが最大の喜びですから大満足チョキ


リーズナブルなお値段で(来月のフローレスは例外)上手な歌手を聴けるローゼンブラット・リサイタル、是非頑張って続けて欲しいものです。               
                 


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