<8th Feb Wed>
咳を我慢しながらのコンサートは辛いですが、これは見逃せません。
Wagner Prelude to Tristan und Isolde
Wesendock Lieder
Act I from Die Walküre
Jonas Kaufmann tenor
London Symphony Orchestra
Sir Antonio Pappano conductor
Karita Mattila soprano
Eric Halfvarson bass
ヨナス・カウフマンが歌った前半の歌曲は退屈だったので観客の反応もごく普通でしたが、後半のワルキューレは凄かったです。終わった途端にウォーッ、とどよめいて、すぐにほぼ全員スタンディングオベーション
カウフマンはワルキューレで歌が始まる前に椅子に座っていた時から武者震いで、「よーし、やったるで~」、という気迫満々だったので期待は高まりました。
コンサートでワーグナーのオペラから少し歌ってくれたのは聞いたことありますが、一幕まとめて聴いたのは始めてで、いつもの下から見上げるかぶりつき席ではなく、良い角度で見られるH列だったので演技は表情だけでしたが情緒たっぷりだったし(近いけど双眼鏡も使った)、声もよく出て、完全復帰が証明されました。私は惹かれないバリトン的なカウフマンの野太い声にはワーグナーは向いてますね。・・と言いつつ、「ああ、これがフォークト様だったらどんなに幸せか・・」、と実は思ってましたが。ワルキューレはフォークト様もあちこちで歌ってるけど全体から見ると出番は少ないので損したような気になってしまい、追っ掛けて聴いたことはないのですが、こういうコンサート形式でやってくれたら、よしいつかどっかに聴きに行こう! (折角10月1日に東京でやるのに、会社辞めない限り行けないのが悲しいです)。
すみません、話が反れましたが、
久し振りに見たカリタ・マッティラはシワだらけのお婆さんになっててぎょっとしましたが、かつては細い声だったのに今ではすっかり太くなって最近はワーグナー歌ってるんですね。私は細い声だった時のほうが好きですが、今日は貫禄もあって悪くなかったです。
エリック・ハーフヴァーソンの迫力の低音も健在、パッパーノ大将の全身を見るのも新鮮だったし、良い角度から写真も撮れて満足でした。 美男子カウフマンはどれでも絵になるので写真を選ぶのが難しかったですが、とりあえず何枚かご覧下さい。
尚、これがバービカンのカウフマン・レジデンシーの第二弾ですが、私はこれでお終い。 切符代高いし(今日は85ポンド)、特にファンというわけではないので、明後日のカンバセーションにも行きません。4日前の歌曲リサイタルは→こちら。
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