<9th Feb Thus>
ムスメが遊びに来てくれて、親子三人で一日のんびり過ごしました。
忙しい時は観たオペラについて書けないまま過ぎてしまうけど、そうすると後になって誰が歌ったのかがわからなくなって私自身とても不便なので、これからは少々遅れても手短に記録しておくつもり。 というわけで、今更ですが2週間以上も前に観た「薔薇の騎士」を。
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1月20日にAキャストで観に行った時のことは→こちらでご覧下さいですが、今回はマルシャリンとオクタヴィアンだけ変更しての知名度から言うとBチーム。
朝から着物でリッチモンドに行ってたので(→こちら)疲れてしまい、upperslipsの席で居眠りしてしまいましたが、今日の左側からだとベッドが見えるけど、先日の右側からだと奥に広がる美しいプロダクションがよくわかるし・・、一度だけ片側から見るとすればどっちがいいのかしら? 長いので正面立見はしんどいし。
- Music Richard Strauss
- Libretto Hugo von Hofmannsthal
- Director Robert Carsen
- Set designer Paul Steinberg
- Costume designer Brigitte Reiffenstuel
- Lighting designers Robert Carsen and Peter van Praet
- Conductor Andris Nelsons
- Marschallin Rachel Willis-Sørensen
- Octavian Anna Stéphany
- Sophie von Faninal Sophie Bevan
- Baron Ochs Matthew Rose
- Faninal Jochen Schmeckenbecher
- マルシャリン(元帥夫人)はアメリカ人ソプラノのレイチェル・ウィリス・ソレンセン。5年前のフィガロの結婚(→こちら)で素敵な伯爵夫人だったので、実はAチームのルネ・フレミングよりも楽しみだったんですが、歌も動作もエレガントで貫禄あってさすがのフレミングに比べると、身のこなしも歌のフレージングも粗っぽくて、がっかりでした。
- マルシャリンとオクタヴィアンの声が似過ぎているのが今回のチームの欠点だったのですが、
- 代わりに、期待してなかったオクタヴィアンのアンナ・ステファニーがなかなか良かったので、このチームにも行った価値は充分ありました
- ステファニーは何度かコンサートで聴いていて手堅いけどいまひとつなにか足りないので華やかなオクタヴィアンには地味過ぎるだろうと思ったのですが、歌も演技も控え目でありながら充分オクタヴィアンの雰囲気を醸し出して、素敵なズボン役でした。 Aチームのアリス・クートが品のない演技と不調な歌唱だったこともあり、オクタヴィアンはステファニーの方がうんと良かったです。 これがROHデビューですが、これを機にどんどん出てくれるでしょう。 色んな役が出来て便利なメゾソプラノですから。
- 尚、ルネ・フレミングはこの役でオペラのキャリアを終結するのですが、最後の最後はこれと同じプロダクションによる春のNYメト公演。 相手役はエリーナ・ガランチャって豪華だわ~。 最後に花を持たせるわけだから望み得るベストなオクタヴィアンと共演させてあげるのは当然ですが、ROHは差をつけられ過ぎて口惜しくないのかしら?
- これだけじゃなくて、この頃は歌手の顔ぶれがしょぼ過ぎるぞ、ROH
- って、それを言い出したらあまりに例が多過ぎて悲しいので、考えないことにします・・
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