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Channel: 着物でオペラ in ロンドン
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イヴァン・マグリのダミ声リサイタル @Wigmore Hall

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<11th Apr Tue>

ヤッホー、明日からイースター4連休を含む6連休OK。いえ、別に会社で嫌なことがあるわけではないですけどね、やっぱり嬉しい。 で、リタイヤして毎日が日曜日になったら、どういう気持ちなのかしらん? などとあれこれ考えるビミョウなお年頃ですわんうーん

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4月3日はウィグモア・ホールでシチリア人テノールのイヴァン・マグリのリサイタルがありました。権威あるウィグモア・シリーズの一環ではなく、辻井伸行さん同様、ホールを借りただけですが。

弁護士の道楽で歌のリサイタルを企画して下さるローゼンブラット氏のシリーズですが、はい、これがトーチャンが「rusty brass(錆びた銅)」と形容した(トビー・スペンスのshining gold光り輝くゴールドに対して)テノールです。

 

Ivan Magri tenor

Iain Burnside piano

 

Vincenzo Bellini (1801-1835)

Malinconia, ninfa gentile

Ma rendi pur contento

Gaetano Donizetti (1797-1848)

L'elisir d’amore/Una furtiva lagrima

Il Duca d'Alba / Angelo casto e bel

Giuseppe Verdi (1813-1901)

I Lombardi alla prima crociata / La mia letizia infondere

Rigoletto / Parmi veder le lagrime / La donne è mobile

Interval

Jules Massenet (1842-1912)

Werther / O nature pleine de grâce / Pourquoi me réveiller

Paolo Tosti (1846-1916)

A vucchella / La Serenata / L'alba separa dalla luce l'ombra

Ernesto de Curtis (1875-1937)

Non ti scordar di me

Stanislao Gastaldon (1861-1939)

Musica proibita Op. 5

Giacomo Puccini (1858-1924)

La bohème / Che gelida manina

アンコールはオー・ソレ・ミオ

 

ローゼンブラット氏の選択眼を信用して、ろくに歌手について調べないでかぶりつきを買ってしまったのですが、ま、たまに外れるのは仕方ないとしても、カーテンコールの様子を見ていつものように嬉しそうなローゼンブラット氏の笑顔は職業柄得意であろうお芝居? それとも観客の盛り上がりを見て素晴らしかったのかと錯覚? はたまた大量に余った切符を顧客と弁護士事務所の職員にばらまいて「カーテンコールで盛り上げるように」と命令したおいたのが上手くいった満足感? それとも騒いでたのはマグリの親衛隊?

そうなんです、深く音楽を愛する爺婆のウィグモア常連とは全く違う種類の客からヤンヤの喝采が飛びまくったリサイタルだったんです拍手。 なので本人はとても嬉しそうでしたが、濁ったダミ声で、しかも小さなホールだということを無視したでかい声、更に音程も外れまくった歌を誰よりも近いところから聴き続けなくてはならなかった私の身にもなって下さいよぉ・・・ゲッソリ

最後の方はそれでもかなりクリアな声になったので、最初は調子が悪かっただけかもしれないけど、「早く終わってくれないかなあ・・むっ、これ私の好きな歌なのにイメージ崩れるわあ・・プンプン」、とか苦しみながら聴くコンサートというのも滅多にないですよ。 

 

などとぶつくさ言う割には終演後に一番乗りで舞台裏のグリーンルームへ。折角着物なんだしトーチャンという2ショット用写真係も連れてるので、着物を着る機会が与えられただけでもよかったと思うことにしましょう。

ご覧の通り小柄で舞台映えしそうもない上に(カメラ写りは良いけど)、ウィグモアホールにはそぐわない派手なデザインの光る素材のスーツで、いかにも暑苦しいシチリア男アセアセ

 

そう言えば、「東京文化会館で歌うんだよ」と嬉しそうに言ってましたが、4月16日のこれですね(→こちら)。 ま、他の歌手も出るし値段も馬鹿高くはないし、それにたまたま私が聴いた日だけ調子悪かったのかもしれないし、既に切符持ってらっしゃる方は覚悟して楽しんで下さいませ。

 

などと、実は他人ごとではないのですよ、私もショボーン。 彼のROHデビューの切符が買ってあるわけですから。 6月の愛の妙薬はロベルト・アラーニャとロランド・ヴィラゾンなのですが、一日だけマグリの日があって(→こちら)、期待が高かったので割と良い席を奮発してしまった・・。 このリサイタル後に即刻リターンしたけど、勿論この日が一番売れ行きが悪いわけで、売れるかしら? 来シーズンはROHのリゴレットにも2回だけ出るので(→こちら)、間違えてその日の切符は買わないようにせねば。

 

しかし、オペラ歌手は要するに好き嫌いですから、こういう男らしくワイルドなテノールがいいわ、と仰る方もいるでしょう。 ローゼンブラットさんはいつものようにきっとこれをYoutubeにアップしてくれるでしょうから、ご興味あればどうぞ。

 


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