<13th Apr Thus>
オペラやコンサートで覚えておきたい無名歌手を発見した場合はブログに書いておかないと忘れてしまうので備忘録として残しておくことにしたのですが、先月まさにそれに匹敵するオペラがありました。
3月20日のEnglish National OperaのパーテノペーPartenope(→こちら)の新人二人、ルックスも良いテノールのルパート・チャールズワースとソプラノのステファニー・ウィンザー・ルイスですが、フレッシュでクセのない澄んだ美声で共演の先輩たちに勝ってました
↓ 背広姿の女性はパトリシア・バードン
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そもそもは古代の設定ですが、1920年代に読み替えられたスタイリッシュなプロダクションも評判良くて(写真付レビューは→こちら)、ビジュアル的にも楽しめました。他愛ない恋のさや当てなのでどの時代でも問題ないし、少人数の歌合戦のような美しいヘンデルのオペラで皆さん上手な中、意外にも一番弱かったのはタイトルロールのサラ・タイナン。 難しい役なので仕方ないし、すらりと美しい彼女はとっかえひっかえの洒落た衣装が全て素敵でモテモテの女王様にぴったりだったのでまあ良いのですが。
ところで、ロバート・マレーの代役だったルパート君、どっかで聞いた名前なのに思い出せなかったのですが、3月27日のカドガン・ホールのヘンデル・ガラに出ていたことが後から判明し、「そうそう、そうだったわ」と地団太踏みました。 忘れてた私が悪いんだけど(最近記憶力が凄く落ちて・・)、このガラ・コンサートにはイエスティン君も出るので行こうかどうしようかずっと迷った末に、私好みの舞台近くの席がもうなかったし、イエスティン君はどうせちょっとしか歌わないだろうし等々、結局行かなかったんです。 イエスティン君を聞き逃したことはなんとも思わないけど、ルパート君を聴く機会は少ないから残念無念・・。 あ、でも、秋にグラインドボーンの「ハムレット」のドサ回り公演に出るから行こうかしら? でもヘンテコなオペラだろうなあ・・
でもさ、全て英語にしちゃうENOは嫌いだから観に行かないんじゃなかったっけ?
はい、そうなんですけどね、これもイタリア語からの変換が不自然だったのは大いに減点だったものの、これだけ大幅割引してくれれば、大好きなヘンデルですからね、行く気になろうってもんです。 最近ENOは値上がってなんと一番高いのはこの日は120ポンドもしたんですが(もっと高い日もあり)、レスタースクエアのミュージカル当日割引小屋で99ポンドのが30ポンドで買えましたもん。 夕方だったのでこれしかありませんでしたが、もっと早く行けば120ポンドが30ポンドで買えたかも。 ENO自体もシニア割引で一番安い切符以外は直前に半額にしてくれたのですが、こっちのTKTSの方が更に安いですもんね。 おかげで30ポンドで素晴らしいパフォーマンスが聴けて満足な長い夜でした
さて、経営不振のENOは金儲けのためにミュージカルを時々やるようになり、「カルーセル」がオープンしたばかり(→こちら)。 オペラ歌手になりそこねたけれど一般的な知名度は高いキャサリン・ジェンキンスとアルフィー・ボーの共演なのですが(アルフィー・ボーはちゃんとオペラも歌えますが)、レビューは散々で、歌は上手いけど芝居が下手らしい上につまんないプロダクションのようです。 割引にはならないでしょうから観に行きませんけどね。