<29th May Mon>
今日はドン・カルロの最終日でしたが、なんとキャンセルされたそうです。 究極のドタキャン。
今回はあまりに歌手のレベルが低いのでリハーサル(→こちら)だけでいいかと思いつつも、もしか誰か倒れて違う歌手に代わったら話は別と思って切符をギリギリまでキープしてたのですが、諦めて直前にリターンしたんです
もう一枚あった切符で友人が行ってこの珍事を報告してくれたのですが、開演時間になって「歌手が病気で歌えません。代役が見つからないのでキャンセルします」、というアナウンスがあったそうです。
歌手が突然歌えなくなることはしょっちゅうあって、だからこそ代役が控えてる筈なのに、情けないぞ、ROH! オペラ界の恥さらし
でも、幕が下りたままだったわけではなく、1幕から3幕までの抜粋で1時間半近くやってくれたんですって。その上で切符代は全額返金してくれるのはせめてもの良心でしょうが、それにしても、歌手が一人倒れたくらいで、なんという失態。
もし倒れたのがドンカルロ役で、来月始まるオテロの準備でヨナス・カウフマンが既にロンドン入りしてるらしいので、勿論ずっといるわけじゃないけど、たまたま今日はROHにいて、「よーし、それなら俺が代わり代わりに歌ったろやないかい!、この演出は覚えてるし、秋にパリでやるからよ~」、って一肌脱いでくれたら美談になったのにね。そんなことになったら切符手放した私は地団太踏みますけど。 いや、そこまではあり得なくても、究極のドタキャン劇、体験しできなくて残念
と、ここまで書いて、歌えなくなったのはエリザベッタということが判明。一時間前に倒れて病院に運ばれたそうです。 折角無名のソプラノを抜擢してあげたのにこんな迷惑掛けるなんて・・・。 勿論、一番辛いのは本人でしょうし、悪いのは代役を用意してなかったROHで、経済的に大損したのも自業自得。ブー
因みに、私は聴いてませんが、初日のレビューはこちら。 これに4ツ星付けるイヴニング・スタンダード、もう信用できないわ。
Evening Standard ★★★★
Financial Times ★★★
Times (£) ★★★
Bachtrack ★★★
The Stage ★★★
Guardian ★★★
Telegraph ★★★
Independent ★★★
What'sOnStage ★★★
でも、昨夜バービカンのコンサートで隣の席に座った男性が「ドン・カルロは凄く良かった。ハイメルは安定してるしソプラノの良い声だった」と他の人に言ってるのを聴き、私はのぞけったけど、「蓼食う虫も好き好き」で、オペラって結局は聴き手の趣味なんでしょう。私が好きなカウンターテナーだって気色悪っ!と毛嫌いするのが普通でしょうしね。
あれやこれやで、オペラって本当に色んなアクシデントがあるから、面白いけど嫌だわ。
これは、4年前のドン・カルロ。これまでの最強チーム(→こちら)。