マルグリッドとアルマンは戯曲「椿姫」原作の主人公カップルの名前で(オペラでは響きが良いようにヴィオレッタとアルフレード)、アシュトンのバレエは35分と短いのでリストの音楽に乗って早いテンポで二人は出会ってお父さんに邪魔されて再会して死んでいきます。
6月7日にゼナイダ・ヤノウスキーのロイヤルバレエ最後の演目もこれでしたが(→こちら)、10日に違うダンサーで観たところ、同じ振付とは思えないくらい違ってみえました。ゼナイダとロベルト・ボッレは大柄なせいもありドサっとした感じでケミストリーもなかったですが、このオシポワとシクリャーロフのロシア組は軽やかでしなやかで、二人は出来ているのではないかと疑うくらい(彼は結婚してるのでそんなことはないでしょうが)息の合った熱いシーンの連続。バレエとしてもラブストーリーとしても楽しめました
ロイヤルバレエで一番人気のナタリア・オシポワは、役によってはキャラに合わずなんだかなあ・・と思う時もありますが、これは可憐で素敵な悲劇のヒロインぶり。さすが。すみません、今が旬の若いオシポワと、体力の限界を感じたからこそ退団する今のゼナイダと比べるのは勿論フェアじゃないですけどね。
セルゲイ・ポルーニンが降りて、アルマンはマリインスキーバレエのウラジミール・シクリャーロフに変わって以来、「キャーッ!、あの私をメロメロにしたロミオだわ~っ」、と楽しみにしてた私。その3年前のロミオは(→こちら)メッチャ可愛いけど踊りはそう上手でもないと思ったけど、少年っぽさが抜けて大人っぽくなった今回のアルマンは実に素晴らしくて、踊りも演技も一流でした。
ああ、なんて可愛いの、上手なの、又観た~い!、と願う私、ヤッホー、今年マリインスキーバレエ引越公演があり、切符を買った時はキャスト未発表だったのですが、彼が出るドン・キホーテ(→こちら)とミックスビル(→こちら)の日に切符が買ってありました。「白鳥の湖」を見逃すのは口惜しいけど・・。
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