<29th Aug Tue>
昨日は28度で快晴だったのに、明日は雨で14度だそうです。 私は毎日仕事だから天気が悪くても構いませんけどね。まだスカイ島の虫刺されで顔も首も腕も痒いし水ぶくれだらけですが、楽しいことを思い出しながら旅行日記書こう。
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折角だからスカイ島に行く途中にエジンバラ・フェスティバルでなにかやってたら観ようと思って探したら、19日のオペラ「マクベス」と20日のコンサート「ファウストの劫罰」があったので、この二つにしましょう。 マクベスと言えばスコットランドでシェークスピアがマクベスの舞台に選んだコーダー城は4年前に見学してるし(→こちら)、指揮はノセダ、歌手二人も知ってる人だもんね。
トリノとパレルモの共同プロダクションですが、セットはなくて金色のメタルの大台を色々組み合わせて様々なものに見立てるというアイデア。 なんか垢抜けないけど、工夫は買いましょう。衣装はまともでわかりやすいし、これが超一流オペラハウスだと「ちょっと淋しいわねえ・・」とがっかりだろうけど、まあここではこんなものでしょうか。
Macbeth →こちら
Macbeth Gabriele Viviani
Lady Macbeth Oksana Dyka
Banco Marko Mimica
Macduff Piero Pretti
La dama di Lady Macbeth Alexandra Zabala
Gianandrea Noseda Conductor
Claudio Fenoglio Chorus master
Emma Dante Director
Carmine Maringola Set designer
Vanessa Sannino Costume designer
Cristian Zucaro Lighting designer
New staging Teatro Regio Torino in co-production with Teatro Massimo di Palermo, Associazione Arena Sferisterio / Macerata Opera Festival
Orchestra and Chorus Teatro Regio Torino
オクサーナ・ダイカは、2014年5月にアラーニャと共演したトスカをやった時は(→こちら)、美声で声量もたっぷりだけど芝居が下手な上に主役3人の中で彼女が一番大柄なので漫画みたいだったけど、声自体は気に入ったウクライナ人のソプラノ。
マクベス夫人は演技が大切なのに、トスカよりはうんとましだったとは言え、表面的でいまいちだったけど、頑張ってるのはわかるし、なんせ美人は絵にはなるわけで、視線は彼女に集中。 もう少しドスのきいた声だといいのですが、ネトレプコのレベルを期待するわけにもいかないわけで・・。
マクベス役のガブリエレ・ヴィヴィアーニは、2013年3月にROHのラ・ボエームで地味だけどなかなか良かったマルチェロ(→こちら)。 脇役としては光っても主役にしてはカリスマ性不足ですが、恐妻に尻を叩かれる小心者のマクベスにはぴったりだし、正統的な渋い歌唱は立派でした。
マクダフ役のピエロ・プレッティはなかなか上手なテノールで、出番は少ないけど光ってました。
ノセダ指揮のオケは重さも暗さも感じられず、特にどうってことなかったかな。
切符代はリーズナブルで、隅っこに近いストール席4列目で60ポンド(隣はもっと高い)。こんな位置から滅多に観る機会はないし、トータルで充分元は取れました。 クラシックで美しいフェスティバル・シアターにも行けたしね。