<6th Jan Sat>
テレビで映画ウエストサイド物語をやってたので久し振りに観たけど、HDで画質も良かったし、55年以上経った今でも色褪せない名作。洋画大好き少女だった私は小学生の時のオリジナル公開でまず観てるけど、英語で理解できて更に良さがわかった気がします。
先週は仕事だけで終わってしまったし、新ネタがないので、今更バレエ記録を続けます。
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10月19日のアシュトン没後25年周年トリプルビル、最初のは→こちら ですが、今日は二つ目と三つ目の演目を。
Le Baiser de la féeThe Fairy's Kiss(妖精の接吻)の内容は以下ですが(ほぼウィキのコピペ)、要するに気に入った男の子が大人になるまで待って自分の世界に連れ去る妖精の話で、舞台からなにから全て思い切り地味で暗い演目でした。音楽はショスタコービッチ。
スイスの山奥。吹雪の山道を赤ん坊を抱いた母親が歩いていると、妖精の部下である氷の精があらわれて母親につきまとう。さらに妖精の女王があらわれ赤ん坊を奪い去り接吻をし、その後また山道に置き去りにして去っていった(母親は死亡)。18年後、村祭りの日。立派な若者に成長した若者は結婚を約束した恋人と楽しそうに踊っていた。その若者に妖精の女王が近づいてくる。若者は最初は戸惑ったがあまりにも美しい妖精の女王に魅了されてしまう。そして結婚式の日、若者はついに妖精の女王の二度目の接吻を受けてしまい、永遠の国へ旅立っていった。
スコティッシュ・バレエ団のメンバー(→こちら)には日本人はいないようですが、この演目にはプリンパル5人のうち3人が出演。 三演目の中では一番冗長で、妖精役のダンサーも全然魅力的じゃなくて、観てるのが苦痛なくらいでしたが、救いは青年役のアンドリュー・ピースグッド。 こんなに細くて女性ダンサーを担げるのかしらと心配になるくらい華奢ですが、ちゃんと持ち上げたし、動きもシャープで芝居もなかなか。
時間は一番長くてもなんか演目で損してイマイチな印象で気の毒だったスコティッシュ・バレエでしたが、次のカラフルで明るいエリート・シンコペーションElite Symcopationsが引き立つようにこれが選ばれたのだとしたら、その役割はしっかり果たせました。 ↓写真をご覧になっただけでおわかりでしょう。
ジャニス・ジョプリンの曲を中心としたラグタイムナンバーに乗って、社交場に集った男女が
次々と踊りを披露するという内容、いくつかのバレエ団からたくさんのダンサーが一緒に踊るにはぴったりで、とくにユーモア溢れる柄のカラフルな衣装が素晴らしくて、楽しそうに踊るダンサーを観ながら観客も総微笑だったでしょう。馴染みのない人が多かったけど、それがこの公演のポイントですから、「ふーん、あらっ!」、とあっという間の35分間でした
一番目立つ役は高田茜ちゃんでしたが、ノーザン・バレエの伊藤陸久さんも印象に残りました。ノーザン・バレエには他に日本人もいるようです(→こちら)。
こうして違うバレエ団の人たちが一緒に踊る機会があると他のバレエ団の様子もわかるし交友も深まるし、彼らにとってこそ意義のあるイベントだったことでしょう。このすぐ後にイングリッシュ・ナショナル・バレエの男性プリンシパルがロイヤルバレエに移籍すると決まったのもこれがきっかけかもですしね(→こちら)。
高田茜ちゃんと言えば、もうすぐ始まるジゼルで相手役のマックレーが怪我して降板し、代役にはなんと彼女のボーイフレンド君が大抜擢され(→こちら)、ある意味とても楽しみ。