<25th July Wed>
話題のバイロイト音楽祭のローエングリンの初日の音声の生中継を聴きながらブログ書いてます。やっぱりキャンセルしちゃったアラーニャで聴きたかったわ。ベチャワでは面白くない。
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7月19日に着物でグラインドボーンに行った時(→こちら)に観たのはヘンデルのサウルSaul(→こちら)。
旧約聖書に出てくる二人のイスラエル王のお話で、老いたサウル王が、のし上がって来てやがて有名なダビデ王になる青年に嫉妬してあれこれ意地悪するという英語オラトリオです。
2015年8月のプレミエ(→こちらと→こちら)、同年11月のドサ周り(→こちら)に続いて、生で観るのはこれが3度目でしたが、ヘンテコなのが多いバリー・コスキーの演出の中ではカラフルで美しくて一番好きなのにも拘わらず、やはり新鮮さは薄れるし、ドラマ性ではドサ周りの歌手陣の方が良かったわ、とか思ってしまい、翌日のジュリオ・チェーザレ(初めて観た、今回の本命)の感動と比べると満足度が段違いだったのでした。
Conductor Laurence Cummings
Director Barrie Kosky
Designer Katrin Lea Tag
Choreographer Otto Pichler
Lighting Designer Joachim Klein
Orchestra of the Age of Enlightenment
Merab Karina Gauvin
Michal Anna Devin
Saul/Apparition of Samuel Markus Brück
David Iestyn Davies
Jonathan Allan Clayton
Abner/High Priest/Amalekite/Doeg Stuart Jackson
Witch of Endor John Graham-Hall
Dancers Robin Gladwin, Ellyn Hebron, Thomas Herron, Merry Holden, Gareth Mole, Yasset Roldan
先回に続きダヴィデ役のイエスティン君、NY以来引き締まって精悍に。上半身裸の場面もありますからね。
先回と少し変わったのはジョナサン(サウル王の息子)との関係描写でしたが、ここまであからさまなゲイ行為は不要では? いちゃついて絵になる二人ではないし・・。
あ、こっち向いてくれてるのかな? 初日だったので終演後に出演者のドリンクがあり、出待ちで会えなかったけど、舞台から最前列の私たちには気付いてくれたようなのでいいことにしましょう。(手を振ってくれたそうなんですが、私はその時他の人の写真撮ってて見逃した・・)。
ローレンス・カミングスはのきびきびした指揮振りは席からよく見えました。サウルのマーカス・ブルックは初めて聴きましたが、前回のクリストファー・パーヴィスのイメージが強烈で、慣れるまでに時間掛かりましたが、悪くなかったです。
それにしても、こんな肥満歌手が多いオペラも初めてで、サウル王族側は次女以外、オヤジも息子も長女もデブな上、重臣がとてつもない巨漢。
スチュアート・ジャクソンの隣に立つと太めのアラン・クレイトンがほっそり見える 二人とも好きな英国人テノールだけど、絶好調ではなかったような。
誰と並んでもすらっと見えるオルガン奏者のジェームス・マクヴィニーは素顔もイケメン。いつかちゃんと聴きにいってみよ。
カリーナ・ゴーヴァンの迫力ある声は、ほっそりしたアンナ・デヴィンとは対照的で、プレミエのルーシー・クロウとソフィー・ビーヴァンより良かったです。アンナ嬢はROH若手アーチストだった頃から好きでしたが、ドサ周りの好演が認められて本公演に昇格。イエスティン君とは可愛いチャーミングなカップルでした。
不気味な老婆役はジョン・グレアム・ホール。昔は超ハンサムだった彼は今だって二枚目役が似合うと思うのよね。見てみたい。
さて、2015年のプレミエの画像が7月26日から8月2日までテレグラフ紙のサイトで無料でご覧頂けますので、是非どうぞ(→こちら)。
相変わらずヒデキのYoutube漁りで夜更かしが続いてる上に、3月の上野の春祭のフォークト様の歌曲リサイタルの映像(→こちら)も何度も聴いて忙しいけど、時間を見つけて私も観てみよっと。