<30th Aug Thus>
年だから仕方ないけど、体力の衰えを感じるこの頃、ちょっと泳ぐだけでぐったり疲れてしまうのよね。今日も昼休みにジムで泳いでから午後も仕事だったので、帰宅したら眠くてたまりませんが、頑張ってペーザロの写真をアップしましょう。
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小さい写真はクリックで拡大します。
8月19日から3泊したアドリア海の小さな街ペーザロはボローニャから電車で1時間半。見所はそんなにないので、観光は一日で充分でしょう。
海岸にある金色オブフェSfera Grande di Pomodoro、Arnoldo Pomodoro氏作。私がヴァチカンとニューヨークのUNビルで見たのより小さいような気はしますが、箱根にもあるそうですね。
30度から35度くらいでしょうか、私にとってはすごく暑かったですが、日本からいらした友人は「日本に比べたらすごく涼しい!」、と。たしかに、日向はクラクラしますが、日陰だと快適ですからね。
ホテルもほとんど海岸沿いだし、ここは海水浴が売り物の素朴な家族連れビーチリゾート。ずらーっと並ぶビーチパラソルが壮観。
砂の質は最高で、細かくてさらさら。
ビーチの近くに立派な要塞があるのに、残念ながら中には入れません。いわゆる観光には全然力が入ってないペーザロ、ホテルにはろくな街の地図すら置いてなくて、ホテルの人によると「予算がないから」だそうです。実は良い地図を観光案内で見つけたのですが、普通の店の奥にあるので見つけるのが困難なインフォメーションセンターでした。
観光の要はここで生まれたロッシーニ。今年は没後150年ということで、ことさら強調してるのかも。
旧市街のど真ん中に生家が残ってます。
家具はなく、ほとんどが資料展示で、今年ロッシーニ・フェスティバルで上演したリッチャルドとゾレイダの音符などが並べてありました。ロッシーニ・ファンには興味深いでしょう。
ロッシーニも眺めたと思うと、窓からの眺めに感激。
ロッシーニの両親の肖像画。
街の中心、ポポロ広場Piazza Del Popolo。でも、昼も夜も誰もいません。レストランやカフェが並んでるわけでもないし。
オペラ終演後にかろうじて開いてたこのお店でピッツァを頂きました。食べ物編は又あらためて。
大聖堂Cattedrale di San Terenzio。 中はすっきり明るくて、手入れもちゃんとされてます。
このカテドラルは古代ローマの屋敷の上に建てられてそうで、その時の美しいモザイクの床が何箇所かで見られます。古代ローマ帝国を滅ぼした大きな原因がキリスト教なわけだし、なにもわざわざ貴重な建物の上に教会建てなくてもねえ。
ロッシーニ劇場Teatro Rossini。オペラファンにとっては一番重要な建物ですが、幸いここでオペラを観ることが出来ました。中の様子は別途詳しくご覧頂きます。
市立博物館Palazzo Mosca - Musei Civici。16世紀の商人の館だそうです(→こちら)。
絵画は宗教画が多くて、私は興味なし。マヨルカ陶器が一番良かったかな。
ロッシーニ没後150年はここでも利用されてて、いくつかの部屋に色んな鍵盤楽器が展示されてました。
ちょっとしたコンサートができる部屋もあり、使いようによっては充実のミュージアムなのですが、ここもがらーんとしてました。海水浴とオペラだけの街、ペーザロ・・。
そうだ、今回は行けなかったけど、又ペーザロに行くことがあれば是非行ってみたいローマ皇帝の別荘Villa Imperialeが5キロ離れた所にあるので、メモしとこ。古代ローマ皇帝ではなく、15世紀の神聖ローマ帝国の皇帝が着工式を行ったルネッサンス時代の美しい宮殿だそうです。バスツアーもあるそうですが、曜日限定で要予約。
ペーザロ観光はこれくらいしかないので、他の日はちょっと遠出してサン・マリノ共和国に行き、ボローニャも散々歩いたし、オペラ遠征と言えどもしっかり物見遊山もできた旅、まだまだ続きます。