<6th Jan Sun>
イギリスでも今日で松の内が今日で終わり、クリスマス・ツリーが片付けられました。ムスメが家にいた時は毎年飾ってましたが、次回はいつ登場するのやら。
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今年初めてのコンサートは1月4日のイエスティン君たちのデュエットコンサートでしたが(→こちら)、去年最後のコンサートは12月28日のニッキー・スペンス(テノール)。
同じWigmore Hallですが、切符ゲットの状況は全く逆で、イエスティン君のは一般販売開始時にひどい席が数枚残っているだけですぐに売り切れたので根気よくリターンを狙うしかなかったのですが、ニッキー君はずっとどっさり売れ残ってたので当日シニア割引で最前列を18ポンドでゲット。ウィグモアホールは60歳以上の人は開演1時間前からその日の一番安い値段でどの席でも売ってくれるがありがたいので、ちょくちょく利用してます。
ギルドホール音楽院卒のニッキー君を初めて聴いたのは、2015年6月にドタキャンしたトビー・スペンスの代役でMiddle Temple Hallに出た時でしたが(→こちら)、その時はかなり剥げてはいたもののまだ若いニーチャンという感じだったのに、3年半経った今、ますます剥げただけでなく、すっかりオッサンの雰囲気になっててびっくり。まだ35歳なのに・・。
それ以来、2015年11月にバービカンのオペラ・コンサート「ザザ」(レオンカヴァッロ)のちょい役(→こちら)で出てたし、2018年3月にROHでヤナチェクのFrom the House of the Dead(→こちら)で凄みのあるチンピラ囚人役がぴったりで存在感ありました。
彼の声が好きだからこそ一時間前に着いてシニア割引切符を誰よりも先に手に入れたのですが、期待は裏切られませんでした。
それどころか、声に円熟さが加わり、低音から高音までむらなく伸びる美声で、実に立派な歌唱でした
一見地味なプログラムですが、後半はクリスマスのテーマで統一されて一貫性がありながら色んなスタイルで変化に富み、抜群のテクニックをたっぷりご披露してくれて、トーチャンも感心してました。
前の方はそこそこ埋まってましたが、後ろの方がガラガラなのはきっと本人にも見えた筈で、「僕、こんなに上手いのに、やっぱりルックスで損してるのかなあ・・」、と嘆いたでしょうか?
その通りですよ! 自覚しましょうね。 デブは自己責任ですから、おおいに反省してもっと痩せなきゃ駄目です。 ちゃんと背丈はあるし顔立ちだって悪くないんだから、この出っ腹さえなくなれば容貌の乏しい人が多いテノール界ではハンデがなくなって、オペラ出演の機会も増える筈。 このままでは勿体なさ過ぎる貴重なイギリス人テノールのニッキー君、頑張れ
ザザ@バービカン。 ほら、ここまで体重落としたら、充分サマになるじゃないの。
From the House of the Dead
次にシニア割引で聴きに行く予定なのは、1月14日にロビン・トリッチラーRobin Tritschlerが歌うシューマン(→こちら)。端正なアイリッシュのテノールです。
16日はクリスチャン・ゲルハーハーの「冬の旅」がありますが、もちろん売り切れで、リターン入手も困難でしょう(→こちら)。
そうだ、ニッキー君と同じくらいのデブなのに大活躍してるイギリス人テノール、アラン・クレイトンがRoyal Academy of Musicで2月7日にマスタークラスやってくれます(→こちら)。入場無料、予約不要。私はもちろん行きます!