<7th Jan Mon>
Youtube秀樹三昧は控えようというのが実は今年の目標の一つなんですが、全然守れてません。ついでのお勧めもつい色々見ちゃうのですが、ピンク・レディの47才と60才のパフォーマンスにはびっくり。 体型が変わらないだけでも凄い
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去年最後のオペラは、うんと前に安い切符は買ってあったものの、ぎりぎりまで行こうかどうしようか迷った末の12月22日(土)のカルメンでした。 さすが人気オペラ、有名歌手が出なくても売り切れなので、当日の夕方にリターンしても絶対に売れるわけですしね。
2月のプレミエ(→こちら)で2回観て、一回目は斬新で洒落たプロダクションだと思ったけど、2回で既に飽きてしまい、カルメンがゴリラの着ぐるみで登場する場面だって面白いのは最初だけだし、カルメンの語りを録音で又聴くのもうざったい。 おまけに当初のカルメン(知らない人だったけど)が降りてしまい、代役は全く魅力なさそうなおばさんだし、ドン・ホセのブライアン・ジャッジは可もなく不可もないテノールなのは知ってる。
でも、まあ、闘牛士役は可愛いヴィノ君(ヴィノグラノフ)だし、得な役であるミカエラはもしかしたら上手かもしれないし、一応行ってみましょうかね、とようやく重い腰が上げりました。
Music Georges Bizet
Libretto Henri Meilhac and Ludovic Halévy
Director Barrie Kosky
Designer Katrin Lea Tag
Lighting designer Joachim Klein
Choreographer Otto Pichler
Dramaturg Zsolt Horpácsy
Conductor Keri-Lynn Wilson
- Carmen Tanja Ariane Baumgartner
- Don José Brian Jagde
- Escamillo Alexander Vinogradov
- Micaëla Eleonora Buratto
- Zuniga Jean Teitgen
- Frasquita Haegee Lee
- Mercédès Aigul Akhmetshina
- Dancaïro Germán E Alcántara
- Remendado François Piolino
- Moralès Dominic Sedgwick
で、結局どうだったと言うと、
良かったのは;-、
①普通は入ってない退屈な冒頭のアリアはカットされてすっきりした、
②ヴィノ君は(ちょっと貫禄がついて太くなってたけど)可愛いくて華があった、
③ミカエラは(ルックスはナンだけど)歌はなかなか良かった、
④なにか工夫したのか、階段を上り下りする音があまり気にならなかった(単に位置によって聞え具合が違うだけかも)
これでカルメンが素敵だったらそれなりに楽しめたんでしょうけどね、それはやっぱり駄目でした
このプロダクション、ドンホセを誘惑する場面とかで体をくねらせたりできないような状況にされてしまっているので(型破りしたいだけの演出家のエゴ)、歌の魅力だけで観客を説得しないといけないのですが、そんな歌手は滅多にいないわけで、今回のドイツ人の代役は(歌は下手じゃないけど)大柄でいかつくておまけに顔の皺が目立つ大年増なので、ビジュアル的に無理があり過ぎ。
実は、なにもこんな人急に呼んでこなくても、歌もルックスもぴったりなカルメンの代役がお抱えアーチストの中にいたんですよ。 実際にたしか彼女に2回やらせてあげたのに、私が行った日はそうじゃなかったのが残念なその人は今回もメルセデス役で出てるロシア人メゾのAigul Akhmetshinaというここの若手アーチスト。ちょっと前に場末の劇場でやった短縮版カルメンは素晴らしかった実績もあるのに、なぜ全部彼女にやらせてあげなかったんでしょうねえ。
というわけで、なんだかなあ・・と思う時間がほとんどだったので、時間を無駄にしないように、売り切れなのになぜか誰もいなかった正面立見エリアに移動し、スクワットやストレッチをしながら観てました。
こんなことならやっぱり来なきゃよかったと後悔したけど、来てみないとわからないしね。正面からだと良い写真が撮れるのはせめてもの慰め。
今年6月に又やるんですが(→こちら)、あまり楽しみじゃないです・・。
- Conductor Julia Jones
- Carmen Clémentine Margaine
- Don José Bryan Hymel
- Escamillo Luca Pisaroni
- Micaëla Ailyn Pérez