3月10日の日曜日、バービカンでオランダ人指揮者バーナード・ハイティンク90歳お誕生日コンサートがありました(→こちら)。Bernard Haitink at 90 と銘打った3つのコンサートのうちの最初で、14日と21日にもあります。
トーチャンは彼は客席に座って他の人達の演奏でお祝いしてもらうのだと思っていたようですが(たしかにそういう形もあり、この歳だとそれが普通かも)、いえいえ、まだまだ現役のハイティンク先生ですから、自ら指揮して下さるのです。 同じ年に生まれたアンドレ・プレヴィンが先月90歳を目前にして亡くなった直後でもあり、殊更に無事に90歳を迎えたことはおめでたい限り
切符代をケチったのでうんと後ろの席ですが、全体の盛り上がりがよくわかるし、いつもは前列の人しかみえないLSOの全員の顔を拝むこともできました。
3月4日に90歳になられたハイティンク先生は、指揮台の上では立ったり座ったり(ブルックナーは70分以上と長いですからね)、舞台から何度も引っ込んだり又出てきたりした時は杖をついたりつかなかったりして、90歳らしいお元気さ加減でした。
ピアニストのティル・フェルナー、私は生で聴いたのは初めてかもですが、こんな遠くからしかもモーツァルトですから実力の程はよくわかりません。ソロのアーチストはやはり近くでみたいですが、今日はブルックナーがお目当てなので、全体の音のバランスを考えて遠くの席にしました
インターバルで椅子をうんと増やしてピアノを片付ける舞台での作業が見られたのも面白かったです。いつもはトイレに行って友人と話してるうちに済んでしまうので見た事がなかったのですが、大きな箱がまず椅子を運んで上ってきて、帰りにピアノを入れて降りていくのですね。
Mozart Piano Concerto No 22
Bernard Haitink conductor
このコンサートは録画されたので、Youtubeで90日間観ることが出来ます(→こちら)
私は随分前にプロムスでベルリン・フィルが先生の指揮でブルックナーを演奏した時に感動し、それ以来、機会があればブルックナーもハイティンク先生も聴きに行ってます。なぜかブログ記事にはしてませんが(哲学者みたいな表情のH先生はあまりフォトジェニックではないからかしら?)、ここで一気にお祝いとお詫びを兼ねて、ブログ開設以来の先生のカーテンコール写真をアップしましょう。超ヒマ人トーチャンが過去の写真に全て説明を加えてくれたおかげで簡単に検索できるのです(もっと違うことに時間を使って欲しいけど。例えば旅行の計画とか)
10年前と比べるとやっぱり少しお年を召したのですが、90歳でこれだけやれるって本当に凄いです。
この後、先生は一年間のサバティカル(引退ではなく)をお取りになるそうで、おそらくこれが私が生で聴く最後の機会になるでしょう。
まずは番外のお宝ツーショット。2011年9月11日、Wigmore Hall、クリスチャン・ゲルハーハー(後ろにいます)のリサイタル終了後のグリーン・ルーム。
2009年3月15日、バービカン、ペレイヤ&コンセルトヘボー・オーケストラ
2009年9月23日、ロイヤル・フェスティバル・ホール、シカゴ交響楽団
2012年6月14日、バービカン、ピレシュ、LSO
2013年2月12日、バービカン、ピレシュ
2017年5月28日、バービカン、LSO (テノールのエリック・カトラーが出るから行った)