Quantcast
Channel: 着物でオペラ in ロンドン
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3001

アンドレア・シェニエ by Giordano アラーニャ健在!

$
0
0

<16th Jun Sun>

来週は夜のお出掛けが少ないので、目標!毎日ブログ更新、ってことで頑張ります。今日から始まったCardiff Singer of the Worldをテレビで観ながら。今夜の勝者で決勝進出決定したのはルックスも良い中国人テノールで幸先良いし。

若いテノール君を発見するのは楽しいですが、長年応援してる中年テノールの活躍も嬉しいです。ってことで、写真を選ぶのが大変だったオペラについて。

-----------------------------------------

 

ジョルダーノのアンドレア・シェニエを5月28日(右側から)と6月9日(最終日、左側から)の2回、舞台横から観賞(ROH→こちら)。

 

アンドレア・シェニエはフランス革命時代に実在した若き詩人で、革命穏健派の彼は、ロベスピエール率いる過激派ジャコバン党により断頭台で処刑。 血生臭い革命を背景に運命に翻弄される貴族の令嬢と詩人のロマンチックな悲恋物語で(最後は一緒にギロチン行き)、マクヴィッカーのまともで美しい演出と甘いアリアで、初心者にもお勧めできるプロダクション。オペラの裾野を広げるつもりが本当にあるのであれば、こういう理解しやすくて音楽の良さが一番伝わるセットと衣装でもっとやって頂きたいものです。詳しいストーリーはブログをやり始めて張り切ってた頃に書いた以前の記事をご覧下さい(→こちら)。

 

今回は2015年1月にカウフマンとウエストブルックでプレミエだったプロダクション(→こちら)の初リバイバル。

 

Music Umberto Giordano

Libretto Luigi Illica

Director David McVicar

Set designer Robert Jones

Costume designer Jenny Tiramani

Lighting designer Adam Silverman

Movement director Andrew George

Revival Director Marie Lambert

 

Conductor Daniel Oren

Andrea Chénier Roberto Alagna

Maddalena di Coigny Sondra Radvanovsky

Carlo Gérard Dimitri Platanias

Bersi Christine Rice

Countess di Coigny Rosalind Plowright

Major-Domo John Cunningham

Pietro Fléville Stephen Gadd

Abbé Aled Hall

Mathieu Adrian Clarke

 

レビューはこちら。クリックで記事に飛びます。

Broadway World ★★★★★
The Independent ★★★★
Telegraph ★★★★
The Stage ★★★★
The Guardian ★★★
Evening Standard ★★★
Bachtrack ★★★

 

5ツ星から3ツ星とまちまちの評価で、私は初日に聴いてないので同意も反対もできないのですが、私が行った日は素晴らしかったですよ。特に最終日は皆さん熱が入ってて、うっとりでした。

 

 

ソンドラ・ラヴァノフスキーのびらびら歌唱が苦手でしたが、今はそれがほとんどなくなって、去年パリで観た仮面舞踏会もなかなかよかったし、今回のシェニエは共演者の好演にも助けられて、切ない女心を熱く演じて立派なヒロインでした。拍手も一番多かった拍手

 

ジェラルド役はディミトリ・プラタニアス。充分上手だけど、なんせここに出過ぎで死ぬほど聞き飽きてるし、輪郭がはっきりしない声も好みではないので、他のバリトンで聴きたかったな。ずんぐりむっくりでこの顔でお嬢様に恋するのも無理があるし・・ぼけー

 

私にとっては今回はなんと言っても注目はロベルト・アラーニャだったのですが、過去2回が「なんだかなあ・・えー?」とがっかりだったし(2017年5月の愛の妙薬→こちらはあまりにもひどかった/2017年のトゥーランドット→こちらはまあまあ)、4月はパリのカルメンをキャンセルしたので体調悪いのかしらと、期待はあまりしてませんでした。

でも、第一声で心配は吹っ飛び、昔と大して変わらない甘い声と立派な声量で、あー、よかったー、と一安心して、あとはうっとり聞ほ惚れましたラブ。 主に白髪のせいでロマンチックなヒーローにしてはそりゃ年食ってるけど、そこは演技力でカバーして、長年のファンの贔屓目ではなく、まだまだ素晴らしいテノールであることを証明してくれました拍手。この役で彼を聴いたのは初めてだったし、とても楽しめたので、あと1、2回、立ち見ででも買っておけばよかった。

 

脇役も皆さん上手で、演出を含めたオペラの醍醐味をしっかり味わえ、切符の売れ行きは出だし悪かったけど最後にはちゃんと売れたし、意外なヒットになったと思いますクラッカー

 

たくさん写真撮って、これ以上どれをカットするか決められないので、載せておきます。

      

 

 

     

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3001

Trending Articles