<8th July Sun>
ウィンブルドンの男子シングルス決勝で我がアンディ・マレーはやっぱり負けてしまいましたが、
最初珍しく不安定だったフェデラーのスキを狙って第一セットを勝ち取り、第二セットもチャンスがあった時は、
「も、も、もしかしたら勝てるかも・・・。長い不毛の時を経てついに男子シングルスのチャンピオンに英国人かあ・・」、という夢も見させてもらったし、
あれくらいの負け具合が丁度良かったと思います。一セットも取れないでボロ負けしたらあまりにも悲しいし、かと言って、大変な接戦になった末に敗れたら口惜し過ぎますもんね。
そもそも今年の目標は決勝まで進むことだった筈だから、ナダルの敗退という幸運も重なって、悲願達成したわけだから、喜ばないと。
でも、試合後のインタビューでアンディの涙を見た時は誰もがぐっと来ちゃいましたよね・・・
嬉し涙の優勝者は珍しくないけど、あんなにオープンに口惜し涙を流した敗者を見るにははじめてかも。ぐっと下唇をかみ締めて我慢するってのが英国人的悲しみ方なんだけど、アンディは若者らしい素直な涙でまたファンを増やしたのではないかしら
でも、泣くのも当然よね、開催国なのに76年も優勝できないスポーツ弱小国イギリスの男子代表として期待を一身に背負わされたんだから。俺はそんなこと気にしてないから、というふてぶてし気な態度を取ってたけど、でもやっぱり精神的な重圧は大きかったんだ。
しかし、一生懸命応援しながらスポーツ観戦するのってすごく疲れるから、もうすぐはじまるオリンピックに耐えられるかしら。やる方も国の威信を背負うということではウィンブルドン・テニスの比じゃないわけだし・・・。
ま、それはそれとして、
今日のウィンブルドンのロイヤルボックスは決勝戦に相応しい華やかさでしたね。
ケイト妃と妹ピッパの姉妹が花形だったけど、キャメロン首相やロンドン市長のボリス他の政治家が顔を揃え、ベッカム夫婦もいた。
アンディのガールフレンドのキムちゃんの憂いの表情も美しいしけど、
試合後に登場したフェデラーの3歳の双子のお嬢ちゃんたちの愛らしいこと。お母さんも美人だし。
でも、ほんと、負けた相手がジョコヴィッチやナダルじゃなくてフェデラーでよかった。これで彼はウィンブルドン優勝7回目でサンプラスとタイ記録になったわけで、それはそれで目出度いことだし。
それに、冷静に見たら、サーブが上手くいかなかったアンディよりフェデラーの方が今日は勝ってて、負けて仕方なしと言わざるを得ないでしょう。これが逆で、それでも負けたら、イギリス人(私も)は口惜しくて今夜は眠れません。
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