<12th Sept Thus>
一昨日は年一度の健康診断。きれいなクリニックで値段高いけど、会社が出してくれるから行くわけよね。会社勤めは色んなオマケ付きなのがありがたいけど、年寄りがいつまでもしがみついてるわけにはいかないし、これが最後の健康診断かも。
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ROH今シーズン初めてのイベントとして、9月6日、ペルー人の人気テノール、ホァン・ディエゴ・フローレスJuan Diego Florezのマスタークラスに行ってみました。直前にやっとClore Studioのリターン切符が買えたので。
撮影してたのでROHサイトに映像が出てくる筈で、それを待ってるんですがなかなか出ないので、それ無しで一応レポートしときます。
↑ 撮ったのは開始前のこの写真だけ。終わったらフローレスはさっさと引き上げてしまったし。
↓ 以下の写真はフローレスのFBから拝借。
生徒一人30分で3人やってくれましたが、まずROHのJette Parker Young Artistsのイギリス人新入りメゾ・ソプラノStephanie Wake-Edwards。ロッシーニのタンクレディ。
ニュージーランドのテノール、Filipe Manu君もJette Parkerに入ったばかり。精悍なアボリジニ顔でなかなかハンサムだし、まあ私好みの声なので2年間楽しみです。 お得意のドン・パスクァーレなので、フローレス先生が自身で歌いまくりました。 マスタークラスはいくつか行ってますが、これ程歌ってくれる先生は初めてで、それが一番楽しめました。
マスタークラスって教えるポイントが先生によって全く違い、基本的な発声から直そうとしたり、歌詞の理解に拘ったりする人もいるのですが、フローレス先生は言うなれば「メリハリ」重視。「ずっとフルに歌い続けてたら疲れちゃうから、こうやって声を休めるんだよ」、と大袈裟に身振り手振りでたっぷり見本を示してくれました。
唯一残念だったのは先生だけマイク使ってたこと。折角フローレス王子が目の前で本気で歌ってくれてるのに生で聴けないなんて残念過ぎます。
最初の二人は予想通りの生徒でしたが、3人目はなんと全盲のメキシコ人テノール、Alan Pingarron。フローレスはもちろん承知の上だったでしょうが、身振り手振りをやり過ぎるわけにもいかないし、やり難そうでした。演目はマノン。
でも、目が見えないと、オペラで演じることは出来ないし、このルックスではコンサート歌手になるのも難しいだろうし、なによりも歌のレベルが・・。なぜこの人が選ばれたんだろ・・・? マスタークラスって生徒が下手なほうが興味深いからいいんですけどね。
フローレス王子は話も面白おかしく上手だし、エンターテイメントとして最高のマスタークラスでした。終了後に全員でちょっとトークもあり、これは映像ではカットされるのかもしれないけど、サイトに出てきたらお知らせしますね。
19日にはここで彼のトーク・イベントもあり、楽しみです(→こちら)。 売り切れですが、ちらほらリターンが出るので、ご興味ある方は狙いましょう。私もリターンで拾いました。サービス精神に満ちたチャーミングな人だから、絶対面白いですよ。
フローレス王子の出るオペラも来週始まります。今シーズンのオープニングのウェルテル。
マスタークラスと言えば、9月19日はRoyal College of Musicで往年のテノール、デニス・オニール、10月9日はRoyal Academy of Musicで現役バリトンのサイモン・キーンリーサイドやってくれて、両方行く予定です。どちらも無料なのもありがたいし(今回のフローレス王子は20ポンド)。