<16th Mar Mon>
昨日まで、「大勢の人にコロナウイルスを感染させて免疫を付ける集団免疫」という他の欧州の国とは違う方針だったのに(「もう少し経ったら70才以上の人に4ケ月間の自主隔離してもらうことは見当しているが」 とは言ってたけど)、今日、ボリス首相は夕方5時過ぎのスピーチで大きく方向転換し、「不必要な外出はしないこと。パブやクラブや劇場等には行かないように。他の社交も控えること。なるべく自宅勤務せよ」、と。
学校は閉鎖せず、デパートは例えばセフルリッジズは時短営業、と全面的にシャットアウトしてしまうわけではないのですが、明日からロンドンはゴーストタウンでしょうか(博物館とかはどうなるんだろう?)
政府の命令ではなく、あくまで自らの決定での閉鎖なので保険が効かないらしいけど、逆らうわけにはいかないでしょうから、既に閉鎖する劇場が続出。
ロイヤルオペラハウスは今夜から期限無しで即閉鎖ですから、椿姫を観に来た人はさぞやびっくりしたことでしょう。まだROHから個別に連絡ありませんが、Websiteでは「返金ではなく出来れば寄付して下さい」、ですって。返金求める人が多いでしょうから、いちいち個別に対応する方が人件費が嵩むだろうに。
4月中旬まででROHに行く予定してたのは(おそらく全演目)、明日のフィデリオ(カウフマン)、イエヌーファ、椿姫、アラーニャ夫婦の道化師+、白鳥の湖、ミックス・バレエ。
ウィグモア・ホールからはすぐにメールで連絡が来て、「自動的にアカウントにクレジットしますが、返金を希望の方は連絡して下さい」、と。こちらはとりあえず4月14日までの期限付き。私は今週末のイエスティン君と4月初めのアンスネスが該当します。
バービカンからは連絡なし。今週行く予定になってるんですけど、当然キャンセルでしょうね。
明日になると、他の劇場がどうするかどっと発表されるでしょうが、ま、全滅でしょうね。 自宅勤務でも忙しくてチェックしてられませんが、ヒマ人トーチャンが逐一知らせてくれるでしょう。
まだキャンセルにはなってないけど、私が珍しくOld Vicにお芝居に行くことになってるのがあり(4月6日が初日→こちら)、これもきっと駄目でしょうね。今をときめく若手俳優のティモシー・シャラメが出るってんで、苦労してかぶりつき席を確保したのに・・。
因みにムスメは先週末に一週間のスキー旅行でイタリア国境近くのフランスに出掛け、その直後からフランスは大変なことになったので、怪我したり帰って来られなくなったらと心配でしたが、14日の土曜日に無事帰国。その後すぐにフランス中のスキーリゾートは閉鎖になったので、ぎりぎりセーフでした。 今日、出稼ぎ先のアイルランドに戻った筈ですが、いずれにしてもあと2週間くらいで今の仕事は終わるとのことで、フリーランスなのでもしかすると暫く仕事はないかも。
仕事がなくなって収入がなくなるのは辛いですが、逆に私はうんと忙しくなるかもしれなくて戦々恐々。
実は同じ建物でエレベーターを共有する他の会社の人が感染して以来、オフィス勤務と自宅勤務を半々にして全員が倒れないように対応してるのですが、ボリスの言うことを受けて全員家で働けと言われたら、効率が著しく低下して大変なことになり、折角夜うんとヒマになっても、自宅残業で潰れてしまう・・。 あー、やだやだ。
ヨーロッパ大陸へのオペラ遠征も既にいくつかパアになったのですが、それは又あらためて。