<17th Nov Wed)
トーチャンと二人で今夜はWigmore Hallのソプラノのリサイタルに行ったんだけど、直前に空席チェックしたらたくさん残ってるじゃないの。最前列まであって、それなら当日のシニア割引で買えばうんと安くついたじゃん・・。おまけに、無料のライブ・ストリームもやってたから、出掛けなくても家で無料で観られたってことね。まあ、そりゃかぶりつきで生で聴く迫力には及ばないから、仕方なく良かったことにするけど、最初からどれがストリーミングされるのか発表してもらいたいものです。それによって来週のメンバー購入も違ってくるんだからさ。
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11月16日、マクベスの初日に行ってきました。
マクベスは、勿論ドラマチックだし、初期のヴェルディですが彼らしい良さも充分あり、プロダクションもまともだけど古めかし過ぎず、なかなか良いです。テノールの出番がうんと少ないのが私にとっては物足りないので、今回も1回だけですが。
このプロダクションは、既に20年近くやってて、欠かさずに行ってる筈ですが、2002年のプレミアはマリア・グレギーナと アンソニー・マイケルズ・ムア、以降は記事にしてます。当然、ネトレプコが抜群。
マクベス 2006年3月 Tハンプソン、Vウルマーナ
マクベス 2011年5月 Sキーンリーサイド、Lモナルスティルスカヤ、Dピッタス
マクベス(リハーサル) 2018年3月 Aネトレプコ、Jルチッチ、Iダルカンジェロ、ネトレプコの夫
マクベス 2018年3月 Aネトレプコ、Jルチッチ、Iダルカンジェロ、ネトレプコの夫
今回のキャストはこちらで、普通の期待度でした。
だけど、これが意外に素晴らしかったのは嬉しい驚き。レビューも上々。
Evening Standard ★★★★★
The Independant ★★★★★
The Times ★★★★
The Arts Desk ★★★★
サイモン・キーンリーサイドのマクベスは10年ぶりですが(→こちら)、今回は声がよく出て、マクベス夫人に負けませんでした。何十回も聴いた中でベストのひとつでしょう。
マクベス夫人も歌唱はとても良かったです。アンナ・ピロッティは2016年7月のトロバトーレ(→こちら)で見て以来ですが、メトでもマクベス夫人で出たくらいですから、今一番のマクベス夫人なのでしょう。そりゃ、ネトレプコに比べたら全ての面で劣りますが、ネトコさんは別格だから、これだけ歌えれば立派。でも、折角これだけの声してるのに、気の毒にルックスが足引っ張ってスターになれないかも・・。
ギュンター・グロイスベックはROHでは2018年10月のラインの黄金、2015年4月のドイチェオーパーのローエングリンでどちらも良かったですが、今回のバンクォーは出番も少ないし、彼の良さが特に出てたとも思えず。
指揮者のダニエレ・ルスティオーニは2014年の愛の妙薬、2017年2月の椿姫、2016年5月にバービカンのヘンデルで指揮してくれてなかなかハンサム。
テノール二人はここの新旧の若手アーチスト。ここ数年ではベストなテノールで、まあ上手だったけど華がなくて、ここは手を抜いたのが明らか