<14th Jun Fri>
明日はtrooping the colourという王室イベントがあり、馬車パレードとかもありますが、なんとケイト妃が参加すると発表されました。おそらくバルコニーに登場するだけでしょうが、久し振りに姿が見られるのは喜ばしいことです。
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6月9日はWigmore Hallで仏テノールのシリル・デュボワの午後のリサイタル(→こちら)を聴いた後、日本からの友人とカドガン・ホールでコンサート形式でヴェルディの初期の作品「二人のフォスカリ」を聴きました。
滅多に上演されないので、10年前にROHでドミンゴ先生とメリで聴いたことがあるだけですが(→こちら)、内容についてはその時のブログをコピペすると、「実存した15世紀のベニス総督とその息子が二人のフォルカリで、元祖落書き魔でもあった英国の風雲児、詩人バイロン卿の作をベースにしてるそうですが、無実の罪で流刑される息子の無念さと、その息子を公私混同できなくて救えない父親の葛藤がテーマ。しかし、内容が暗いばかりなのは構いませんが、全く話に展開がないのが大欠点で、ヒット曲はなくても音楽はヴェルディらしさに満ちてるのにこれだけ人気がないのはドラマ性ゼロのせいです」。
今回はコンサート形式で歌手が突っ立って歌うだけなので更にドラマ性がないわけで、稀なヴェルディが聴けるのと一人くらいは上手な歌手がいるでしょうという希望で行ってみました。最前列ほぼ真ん中で27ポンドと安いし
このチェルシー・オペラ・グループはここで何度か聴いてますが、いつもレベルはそこそこで、今回も然り。
Andrii Kymach bass-baritone
Pablo Bemsch tenor
Anush Hovhannisyan soprano
Emyr Wyn Jones bass-baritone
Andrew Henley tenor
Georgia Mae Bishop mezzo-soprano
John Vallance tenor
Kevin Hollands bass
Matthew Kofi Waldren conductor
Chelsea Opera Group Chorus & Orchestra
期待通り、全てにおいて地味でしたが、ヴェルディらしさは味わえたし、息子フォスカリのテノールPablo Bemschは上手だったし、大柄で派手な美人でゴージャスなドレスの妻役ソプラノAnush Hovhannisyanは上手ではないけれど大胆な歌唱に惹き込まれました。
Wigmore HallとCadogan Hallのダブルヘッダーでしたが、どちらも最前列で楽しめました