<15th Jun Sat>
今日のtrooping the colourという祝賀パレードでキャサリン妃がバルコニーだけでなく最初から参列なさったことは日本でもニュースになった筈ですが、とりあえずお元気そうな姿が拝見できて本当に嬉しかったです。
-----------------------------------
6月11日は日本からいらしてた友人とグラインドボーンへ。お屋敷やお庭、食事については別に投稿しますが、まずオペラについて。
グラインドボーンにはいらしたことのない彼女が是非行ってみたい、でも忙しい彼女が都合つくのはこの日だけということで演目のチョイスはなくレハールのメリー・ウィドウ・・。中年男女の軽い恋愛コメディで、本格的なオペラではなく台詞が多いオペレッタにそんなにお金は使いたくなので(一番高い席は270ポンド)安い切符が買えたら行きましょうということでしたが、かろうじて残ってた上の方の85ポンドの席が運良く買えました。
ここでやるのは初めてだそうですが、きっとこのお屋敷の奥方であるダニエル・デニースが「私、これがやりたいわ。そんなに歌わなくていいから楽だし、私の得意なダンスをたくさん入れましょう」と仰ったのではないかと想像します。私は苦手なデニースですが、たしかにコメディ演技も上手だし、今まで観た中で一番彼女に向いてて、とても良かったです。往年の名バリトンのSirトーマス・アレンが出てたのはご愛嬌。80歳は越してると思ったけどまだ79歳だそうで、張り切って嬉しそうに演技してたし、ちょこっと歌った歌もまだ大丈夫でした。
レビューがなかなか良いのは美しいプロダクションによるところも大きいのでしょう。
evening standard ★★★★ Financial Times ★★★★ Telegraph ★★★★ arts desk ★★★
尚、本来はドイツ語のところ、台詞を英語にするのは仕方ないとして、歌まで英語にされたのは嫌でした。
Conductor John Wilson/Director Cal McCrystal/Designer Gary McCann/Choreographer Carrie-Anne Ingrouille/Lighting Designer Ben Cracknell
London Philharmonic Orchestra
The Glyndebourne Chorus
Hanna Glawari Danielle de Niese
Count Danilo Danilovitsch Germán Olvera
Baron Mirko Zeta Thomas Allen
Valencienne Soraya Mafi
Camille de Rosillon Michael McDermott
Viscount Cascada Alex Otterburn
Raoul de St Brioche Innocent Masuku
Njegus Tom Edden
Kronow Michael Wallace
Olga Rachel Taylor
Bogdanovitsch Adam Marsden
Sylviane Emily Hodkinson
Pritschitsch John Mackenzie-Lavansch
Praskowia Melissa Gregory
Chorus Director Aidan Oliver
上から見下ろす席は初めてでしたが、舞台からそんなに遠くないし、居心地の良い席でした。
初めてのグラインドボーン、Hさんには喜んで頂けたようです。
この日は雨の可能性もあったので洗える着物にして、銀色の袋帯でゴージャス感を。グラインドボーンのお屋敷にこじつけが建物の柄(お寺かな?)。