<28th Feb Thus>
「うわ~ッ、スケジュール表真っ黒!」、とずっと心配してた2月ですが、全て無事にこなせました。仕事も忙しかったので直前になってさすがに怖気づいて2つキャンセルしましたが、それでもオペラとコンサートに12回(ROH7回、バービカン3回、Wigmore Hall2回)行き、他にもあれこれ用事があったし、着物お出掛けも5回。いつも順不同のブログ記事ですが、溜まっているものを全てすっ飛ばし、愛しいイエスティン君の昨日のコンサートを優先
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2月27日、Wigmore Hallにご贔屓カウンターテナーのイエスティン・デーヴィスを聴きに行きました。
今シーズンはレジデントと称して4回も出てくれるイエスティン君、これがその3つ目ですが、人気上昇に乗じて切符のゲットがどんどん難しくなってます。年寄り客の多いウィグモア・ホールのフレンズ予約はいまだにオンラインではなく郵送或いはネットで申し込むんですが、イエスティン君のために年間100ポンドのサポートフレンズになった私は毎回「かぶりつき席を頂戴!」、とデカデカと書いてるのに、買う度に舞台から遠のき、こないだ7月のコンサートを買った際はH列しか取れませんでした。ちょっと前まで割りと簡単に最前列が買えたし直前でも残ってたのにこの頃は早々と売り切れてしまう程で、嬉しいけど悲しいファン心。
幸いまだ4列目が買えた昨日のコンサート、理想的ではないけれど、しっとりとふくよかなイエスティン君の美声にうっとりして、仕事でバタバタした醜い一日の終わりに美しい夢の世界に連れてってもらえました
一緒に行ったトーチャンがイエスティン君を聴くのはこれが3回目ですが、すっかり気に入ったようで、「こないだのバービカンのCT(ラダミストのDavid Danielsのこと)よりずっと良い声だね」、と当たり前のことをぬかしてました。
仕事疲れの私は実に器用に演奏だけの曲の時はずっと居眠りしてたのでコンサート全体については感想言えませんが、イエスティン君が歌ってくれたのはパーセルを中心とする17世紀のイギリスの英語の歌で、典雅で美しい小品を味わうにはクラシックでこじんまりとしたウィグモアホールは雰囲気も最高。
ウィグモアラベルのCDにもなるようですから、CTファンの方には特に私が惹かれるイエスティン君の中音の美しさを是非聴いて頂きたいです。
Iestyn Davies countertenor
Richard Egarr harpsichord
musicians from the Academy of Ancient Music
Henry Purcell (1659-1695) Arise, my muse/Strike the viol/Here the Deities approve/The pale and the purple rose
Giovanni Gabrieli(1554/7-1612) Sonata XXI for 3 violins
Johann Pachebel (1653-1706) Canon
Henry Purcell Three Parts upon a Ground/'Tis Nature's Voice/Crown the altar/If music be the food of love
interval
Jeremiah Clarke(1674-1707) The Glory of the Arcadian Groves
John Blow(1648/9-1708) Poor Celadon, he sighs in vain
William Croft(1678-1727) Ye Tuneful Numbers
John Blow Suite from Venus and Adonis
Pelham Hamfrey(1647/8-1674) A hymne to God the Father
Henry Purcell O solitude, my sweetest choice
アンコールは、パーセルのFairest Isle
イエスティン君の顔に見惚れててプログラムは全く見てないのでどの曲かわからないのですが、今日は普通に紙の音符を使ってた彼が途中で出だしを間違えた曲があり、CD録のためにももう一回やり直したり、少しお喋りもしてくれて、今やこのホールのお馴染みさんでもあり、和気藹々の雰囲気でした。
イエスティン君はノーネクタイに綿パンというクラシックコンサートにしてはえらくカジュアルないでたちで、12月のバービカンのバルタザールの窮屈な燕尾服も素敵だったけど(→こちら) 、今日はずっとリラックスして洒落た感じ。もしかしたら、イギリス人男性には珍しく、案外お洒落なのかも。
寒かったけど、頑張って着物で行きましたよ。最前列ではないけど通路側の席なので、舞台のイエスティン君からよく見えるかもと期待して。ブルーグレーに可愛らしい小花が散った小紋と黒いなつめ柄の黒い帯で、適度に華やかでかつ落ち着いたコーディネートにしたつもり。
終了後は舞台裏のグリーンルームに行ってみましょう
一番乗りの私を、部屋で待ってたイエスティン君が「ハロ~~ッ」と大袈裟に迎えてくれました。
僕のファンのこの着物女性がいつものように他人を押しのけてまっさきに駆け付けるだろうと予想してたのもしれません。
ブログ用の写真が目的ということも知っているので、すぐに肩を抱いてくれてポーズ! もたつくトーチャンに早く早くとせっついたりしてみっともない夫婦ぶりを見せてしまいましたが、私の後ろに長蛇の列ができていたので、焦ったわけです。
チャイナ風シャツのハープシコード&指揮のリチャード・エガー氏ともツーショット。彼はハープシコードの腕前も超一流だし、the Academy of Ancient Musicを率いるだけでなく、今やイギリスのバロック音楽にとっては最も大切な音楽家の一人で、もうすぐ世界に大きく羽ばたきます、絶対に。
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