<14th November (Mon)>
先月末に夏時間が終了してからすっかり冬の雰囲気になってしまったし、今日は寒かった。
オペラ鑑賞記も溜まってるけど、とりあえずマドリッド旅行を片付けたほうがすっきりするかな。
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<11月8日(火)>
結論を先に言ってしまうと、今日は実によく歩き、トーチャンの万歩計は今回の旅行中最高の27,434歩。日焼けで顔もちょっとヒリヒリ。
ピカピカの快晴の中、マドリッドから日帰りでトレドに行きました。
マドリッドとトレド間だけ走るトレド・エクスプレスとも言うべき全席指定電車は、70キロをノンストップで30分ちょっとで走り、料金は(時間や電車の種類によって違うのかもしれませんが)、私たちは往復一人€20弱。観光用かと思いきや、ビジネス客の方が多かったような車内の雰囲気。観光客はバスで行く人が多いのか、電車は本数も車両少ないので、帰りの切符も朝確保しておきました。
電車は快適でしたが、多少マドリッド都心から観光バスに乗るほうが正解だったかもと思う局面が何度もあり、トーチャンをちょっと恨んだ一日でした。
トレド駅は可愛いくて、これは電車で行かないと見られないわけだから、電車に一票。
トレド駅から観光スポットまではちょっと距離があるし坂道を登らなくてはならないので、普通の人は駅前からバスに乗るようですが(私たち以外は皆そうしてた)、普通じゃないトーチャンが立てた計画ですから、私たちは勿論歩くんです。
しかも、すぐに街の中心に行ったりはせず、トーチャンが「トレドと言えばこの景色の写真を撮らにゃ」、という地点にまず行くんです。河沿いを歩くとトレド全体の地形もよくわかるし、今日はお天気も抜群でウォーキング日和で気持ち良かったんですが、あまりに遠くて・・・ 「ほら、あそこにバスが何台が停まってるのがここから見えるんだから大したことないさ、15分か20分くらい」、というトーチャンの言うことを信じた私がバカだった。だって、途中で道が大きく蛇行して反対方向に行っちゃうんだもん(グーグルマップで下調べしたトーチャンは知ってたに違いない)。第一、バスがいるってことは観光バスで行けば絶好カメラ・スポットとしてそこまで連れてってくれるってことよね、きっと。これだけでも、観光バスの勝ちだわ。
で、結局ふーふー言いながら軽く30分は掛かってやっと着いて撮ったここからの貴重な写真、是非ともクリックで拡大してご覧になって下さいましね。
帰りも同じ道しかなくて、これだけで疲れてしまったので、ぶーたれながら、振り返りながら空タクシーを必死を探す私。「歩かないと景色がちゃんと見えないだろ」、と反撃するトーチャン。「そんならタクシーが捕まったら私一人で乗っちゃうから」とマジで思った私。
結局、タクシーは結構走ってたけど、どれも人が乗ってて夫婦喧嘩が避けられたのは幸いだったかも。
で、結局、トレドはどうだったかと言うと、街の中心に着くまでに坂道を嫌というほど上らなきゃならなかったのでそれだけで疲れてしまったせいもあるかもしれないけど(この時に足の指にマメができた)、4泊もするんだからトレドにも行きたいと言ったのは私だけど、ちょっと抱いてたイメージと違ったし(これは私自身の勝手な言い分だけど)、あんまり素敵だとは思えませんでした。狭い石畳の道ばかりで開放感のある広場とかないし、観光地化し過ぎ。
カテドラルだけは素晴らしかったです。宗教的な所があまり好きでない上に嫌というほどカテドラルを見学してる私が気に入ったくらいですから、とても素敵な空間でした。ステンドグラスから差し込む光も感動的だったし。
カテドラルのすぐ近くの小さな広場にあるレストランの野外でランチ。
「又パエリャかよ」とトーチャンに言われたけど、日本人はお米を食べると元気が出るのよ。だからスペインは良いの。
でも、トーチャンの注文したマメのスープの方が美味しかった。
トレドの名産はナイフとマジパン菓子。
カテドラル以外にはあまり見所がないので、曲がりくねった石畳の小路を迷いながら散々歩き回り、最後はサンタ・クルス美術館Museo de Santa Cruzを駆け足で見学して、勿論また駅まで歩き、5時20分の電車でマドリッドに帰りました。
夕食はマヨール広場のタパス・バーで。一皿の量が結構多かったので、3種類しか食べられませんでした。€17もしたタコ。美味しかったけど、しばらくタコは食べたくない。
観光客向けのお店ばかりのマヨール広場ではなく、すぐ近くにあるガラス張りのサンミゲル市場で食べればよかったかも。マーケットというよりフード・コートで、色んなものを少しづつつまめるもんね。何度も通り抜けてるのにタイミングが合わなくて一度もここでは食べてないのが残念。
最後の夜はフラメンコでも観るという手もあったのですが、「そんなり観光客みたいなことはしたくない」というトーチャン(おのぼり観光客のくせに)。私も、フラメンコを観るのであれば、超一流のダンサーがよくロンドンに来るので、お酒の余興でなく集中してじっくり鑑賞したいのでフラメンコはパスして、また今夜も夜景写真徒歩ツアー。
カテドラルに行ってみたら凄い人出。明日はマドリッドの聖人を祝う祭日なので、その前夜祭としてミサをやってて、邪魔にならない程度にちょっと中に入ってみたら凄く上手な歌手が歌ってたりして特別な雰囲気でした。
カテドラルの外では15人くらいの男性ばかりでギター軍団がマリア様に歌を捧げてました。宗教に対する敬虔な献身ぶりはイギリス人にはまずみられないので、これもスペイン観光の一つでしょう。