<15th June Sat>
ROHの湖上の美人の録音がBBCラジオで放送され、スコットランド旅行の写真の整理をしながら聴きました。5回も生で観たのですが、聴けば聴くほど好きになるオペラで、特にオペラの舞台となった湖にも行ったし、登場人物に縁のあるお城にも行って親近感がぐっと増したので更に感激
-------------------------------------------
<6月7日(金)> 曇りのち晴れ 写真はクリックで拡大
さあ、エジンバラで二日間歩き回るハードな日がやって来ました
12時間以上、食事とバス乗車以外はずっと立ったり歩いたりで長い一日でしたが、この日が旅行中で一番気温の変化が激しくて一日のうちに冬と夏が来たので、ジーンズのジャケット、毛糸のカーディガン、綿の長袖シャツ、薄手のヒートテック2枚とボレロ、毛糸の帽子とスカーフを着たり脱いだりで忙しかったです。一方、旅行中ずっと半袖シャツとジャケットといういでたちで通したトーチャン、鈍い人は楽でいいわね。
昨日はあんなに暖かったのに今日は朝からどんより曇ってひんやり。外にずっといると、手袋持ってくればよかったと後悔したほどでした。
まずはホテルから歩いてすぐブリタニア号の見学に行きましょう。
港に着いたら、あら、バグパイプが聴こえる
近づいてみたら、大きな客船が着いたので、キルト姿の女性が桟橋で行進しながらウエルカム演奏してました
しかし、Quest for Adventureという大きな船と比べたら、肝心のブリタニア号が貧弱に見えてしまうわね
-------------------------------------------
ブリタニア号は1953年から44年間、王室外交に貢献した4,715トン、長さ126メートル、高さ43メートルのヨットで、エリザベス女王ご夫妻が設計の段階から関わり、細かいところまで好みに合わせたお気に入りの船。
1997年に王室経費削減のために手放すことになった時のお別れセレモニーのことはよく覚えていますが、幸せな時を過ごした思い入れの多い船と別れるのが余程辛かったのでしょう、決して感情を表さない女王様がすごく悲しい顔をなさって涙を拭ってらしたのが痛ましかったです たしか、ブリタニア号にさよならしたのが一番悲しい出来事だったと仰ってたし。
進水式は1953年4月16日。私が生まれるちょうど一週間前なので、いわば私と同い年のわけですが、まだまだ元気に航海できるのに44歳の若さで無理矢理リタイヤさせられて博物館になってしまっのは不本意なこと。まだ現役でいたいのに尼さんにさせられてしまってようなものかしら。お金のために、生殺しになって悲しい運命だこと・・・
でも、女王様にはお気の毒ですが、だからこそ私たち一般人も足を踏み入れることができるわけで、私がエジンバラに行きたいと思った大きな理由と言ってもいいくらい。
オーディオガイド付きで、日本語もありましたよ。
200人以上の船員が働いていたわけですから、将校や水兵、色んなランクのキャビン等たくさんあり、全て見学したのですが、やっぱり興味があるのはロイヤルファミリーが過ごした所ですから、アップする写真もそれを中心にしますね。宮殿ではなく、カントリーハウスをイメージしてデザインされたとのことです。
↑ 女王様の寝室は花柄でフェミニン
↓ 隣にある夫君フィリップ殿下の寝室は、軍人らしくすっきりと凛々しく
→ 唯一のダブルベッドは、チャールズ皇太子とダイアナ妃の新婚旅行の際に備えたそうです
日向ぼっこやゲームをなさった広いデッキと、そのすぐ中にあるバー付きのくつろぎ部屋
世界中の要人が招かれた晩餐会用のダイニングルームは、プライベートディナーに貸し出ししてるそうですよ。
ダイニングルームの隣にある広い居間には床に釘付けされたグランドピアノもあり、ノエル・カワードが演奏したこともあるそうな。
少人数のダイニングルームと船員キャビン。
あちこちにロイヤルファミリーのリラックスした写真が飾られているのですが、離婚して去った人の写真はなし。でも、気さくなダイアナ妃は船員たちのスペースもよく訪問して船員たちに人気があったと書いてありました。
ダイアナ妃が息子たちに駆け寄って抱きしめた有名な場面のデッキはこの辺かしらね?
-------------------------------------------
見学後はショッピングセンターの中にあるカフェでブリタニア号を見下ろしながらサンドイッチとスープで軽く済ませ、バスで10分の街の中心に行きました
まずは、スコットランド国会議事堂が無料で見学させてもらえます。
でも、UKの一部なのに国会議事堂って?
そうなんです、スコットランドは特別扱いしてもらってて、1707年の統合以来消滅してた国会が2000年に復活し、更に再来年にはUKから独立するかどうか国民投票も予定されてます。私はNoという結果になるような気がしますけどね。
一等地にあるこのモダンな建物は、スペイン人による設計で、外部はコンクリート、中は木でできていて、後で違う角度から眺めて写真撮ったので凝ったデザインの全体像がわかって頂ける筈ですが、建設費用がえらく掛かったのが問題になったのも当然でしょう。
------------------------------------------
次は、国会議事堂のすぐ隣にあるホリルードハウス宮殿に。The Palace of Holyroodhouse
ここは現役の宮殿で、来週は女王様がいらして滞在なさるイベントがあるそうです。
しかし、売り物はなんと言っても、悲劇のスコットランド女王メアリー・スチュワートにまつわるエピソードが多いことで、写真撮影禁止なので内部の写真はないですが、優雅だけど陰惨な雰囲気が漂ってるので、こんなどんよりした日がぴったりかも。
隣には廃墟となった修道院があり、メンデルスゾーンはここで交響曲第三番「スコットランド」のインスピレーションを得たとのこと
アーチェリーの試合が行われていたためにお庭に入れてもらえませんでした。標的が見えないので、彼ら(退役軍人や警察官)がどれくらいの腕前なのかわかりませんが、ユニフォームは様になってます。
カフェでお茶してる短い間に、あれ~、急に雲がふっ飛んで青空になってるじゃないの。宮殿の印象も明るくなってしまったこと。
お日様が照ったら急に暖かくなったので、すぐ前にあるホリルード公園の丘に上ってみましょう。もう夕方なので、てっぺんまで行く時間はないでしょうけど。
北のアテネと呼ばれてるらしいエジンバラには丘が多いのですが、この日はこれから歩きに歩き、もう一つの丘にも上って、絶景写真を撮りまくったので、それは次回ずらっと並べます。
音楽(クラシック) ブログランキングへ