<28th February Tue>
春めいた続いて心地良く、水仙なども咲き出して、イギリスで一番美しい花の季節はもうすぐです。
2月は16回もオペラやコンサートに行ってあたふたしましたが、今週はオペラ2回とコンサート1回という平均的なスケジュールでやれやれ。今日はまたムスメが夕食に来てくれて、嬉しいトーチャンカーチャンでした。
明日はいよいよ私にとっては最後のモーツァルトとなるドン・ジョヴァンニです。
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モーツァルト/ダ・ポンテ三部作もあとドン・ジョヴァンニとフィガロの結婚1回づつ残すのみとなり、久し振りに他のオペラも始まりました。
昨日はドヴォルザークのルサルカの初日に行きましたが、ROHでは新プロダクションとは言え、すでに他でやっててチープなセットと衣装であることは事前に知っていたので驚きも失望もしませんでしたが、案の定、カーテンコールで演出家やデザイナーが登場した時は大変なブーイングが起こりました
お昼にジムで頑張り過ぎて疲れていたのか、ウトウトしっぱなしで、これでは観たことにはならない気もするので、感想は来週もう一度ちゃんと観てからにすることにして、今日は、ここまで派手なブーイングも珍しいだろうという程の珍しいシーンの動画をアップしておきますね。
要するに御なじみの人魚姫のお話なんですが、王子はTシャツ、水の精ルサルカはトレーナー・ズボンをはいたまま、ルサルカのお父さんは無精ひげの飲んだくれ、姉妹たちは品の悪いスケスケ衣装でまるで最低クラスの売春婦、着ぐるみの猫も出てくるし、というすっ飛んだプロダクションでは、激しいブーイングも当然かもしれませんが、当のご本人たちは嬉しそうでした。物議を醸すのが目的なわけですし、新聞批評も5つ星から1つ星まで様々という、まさに彼らの思うつぼ。
フル・ステージでやるのはなんとROHでは初めてという珍しいオペラなんだから、最初はまともな設定でロマンチックな悲恋物語に浸りたいという気もしますが、悲劇を茶化して笑い飛ばすというのは私のブログにも通じる点があるのかな、と思ったりして
Composer Antonin Dvorák
Directors Jossi Wieler/Sergio Morabito
Revival Director Samantha Seymour
Set designs Barbara Ehnes
Costume designs Anja Rabes
Lighting design Olaf Freese
Choreographer Altea Garrido
Video Chris Kondek
Conductor Yannick Nézet-Séguin
Rusalka Camilla Nylund
Foreign Princess Petra Lang
Prince Bryan Hymel
Ježibaba Agnes Zwierko
Vodník Alan Held
Huntsman Daniel Grice
Gamekeeper Gyula Orendt
Kitchen Boy Ilse Eerens
Wood Nymphs Anna Devin/Justina Gringyte/Madeleine Pierard
演出は問題ありでも、主役カップルを演じたCamilla NylundとBryan Hymelは素晴らしい歌唱で喝采浴びました。それがオペラにとっては最も大切なわけですから、それだけで私にとっては○印。
もう一度観てどういう意見になるのか、自分自身でも楽しみ。トーチャンも一緒に行ったのですが、珍しく来週もまた行くと言い出したのは、彼も同じ思いなのかも。