<9th July Thus>
昨日の夕方から始まった地下鉄ストライキは今日が本番。 足並み揃わない時もあるけど、今回は本当に全部止まってる! こういう日は家にいるしかないので、テレビでテニス観ながらブログでも書いてましょ。
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以下の写真はクリックで拡大します
7月4日の土曜日、一度行ってみたかったGrange Park Operaにやっと行くことができました(→こちら )。
清々しい快晴、緑が美しいカントリーサイド、正装の人々、予想外に良かったオペラと、夢のような素晴らしい一日でした
機会がなかったのは車じゃないと行き難いので、正装するのが嫌いなトーチャンに同行を求めることはできず、今回はオペラ仲間のご主人の運転に便乗させて頂いて実現したのでした。
グレンジ・オペラは言わばグラインドボーンのミニ版ですが、ロンドンからの距離はほぼ同じなのに、グラインドボーンのような無料シャトルバスはないし、遠い電車の駅からタクシーが必要なのが不便。
折角ですから、着物で参りましょう。長年のオペラ仲間で最近は着物仲間でもある胡蝶蘭さんとご一緒ですしね。
先週の猛暑は去ったけど、まだ充分夏の雰囲気なので、ピンクの夏物と、帯は黒の紗献上。胡蝶蘭さんが白っぽい装いをされると伺っていたので、私は少々ダークにしましたが、帯揚げと帯締めを白にして夏らしさを演出。髪飾りはいつもより派手にして。
胡蝶蘭さんが20代の時にお母様に縫って頂いたという白い絽の着物を初めてお召しでしたが、上品で華やかでゴージャスなオペラハウス向き。ご主人も蝶ネクタイでダンディな装いされて、とても素敵なカップルでした。
帯は銀色で、カントリーの緑の中で映える爽やかなコーディネート。私はメリハリ利いた組み合わせが好きなんですが、こういう同系色もいいですね。今度やってみよ。
この館は、17世紀にお金持ちの政治家が建てたのが始まりで、19世紀にギリシャ柱の復古調で改築され、今はEnglish Heritageという保存団体が管理してますが、廃墟だったのを1998年に夏のオペラハウスとしてオープンしたそうです。
グラインドボーン同様、長いインターバルの間に食事します。レストランもありますが、広いお庭には芝生のピクニックエリア、オリエンタル風テント、大きな屋外スペースもあります。 上の写真で荷車を押してるおにいさんは駐車場から運んでくれるサービスで、ポーター料25ポンド。
私たちはここで開演前にコーヒーとケーキを頂きましたが、すでにインターバルに向けて支度が始まってます。食べ物飲み物、ワイングラスは言うに及ばず、テーブルに飾るお花まで持参する人が多いです。オペラのついでではなく食事タイムが重要で、ピクニックも名物。 私たちはレストランにしましたが。
左: ここが無料のピクニック芝生ですが、ほとんど誰もいませんでした。
右: 正面のギリシャ柱がオペラ会場で、かつてはオランジェリーだったそうです。
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ユニークなレストランでした。
なにがかと言うと、全くきちんと修復されてなくて、天井なんか床が落ちたままの剥き出しで廃墟のままなんです。
でも、それが幽霊屋敷みたいな独特の雰囲気を醸し出してて、きっとぼろぼろの壁を隠すために薄い布地が掛けてあるのですが、布に描かれた淡い色の絵も洒落てて素敵でした。ここで夜にキャンドルライトで過ごしたら怖いだろうけど・・
私が頂いたのはテリーヌ、シーバス、ティラミスの3コース。60ポンドは少々お高めですが、味は普通においしかったし、窓から緑の芝生が見えて気持ち良かったし、満足。
シーバスは既に食べ掛け。 ティラミスは大き過ぎて、途中でギブアップ。デザートがでかいのはイギリスの伝統ですもんね。
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オペラが終了したのは9時15分ですが、まだ明るくて、夕陽がきれいでした。風もなく、気温もほとんど下がらず、薄い着物の上にショールも不要なイギリスにしては珍しいの夏の夕暮れ。
ところで、右の写真のクラシックカー、駐車場ではなく玄関にずっと置いてあったので飾りかと思ったら、本当に誰かがっこれでオペラにいらしたようです。かっけ~
夢のような一日の終わりに相応しい映画のようなシーンでした
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観たオペラはサン・サーンスのサムソンとデリラで、パフォーマンスについては別に書きますが、会場だけご案内しましょう。
かつてのオランジェリーを改造したこじんまりしたホールですが、550席にしてはゆったりとした贅沢な空間で、2階の私の席から正装の紳士淑女を見下ろすことができてワクワク感も増しました。
因みにシャンデリアは布製で、オペラが始まるとNYメトみたいに上に上がるのです。
年中行事として行くような金持ちじゃないけど、今年は行きますとも (8月1日)
イエスティン君がヘンデルのSaulの新プロダクションで主役ですからね、気合を入れて今までで一番高い切符を大奮発~
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