<13th Aug Thus>
仕事は休めることになったけど大雨の予報だったので、今日は博物館か美術館に行くしかないかな。
大英博物館やナショナル・ギャラリーと比べると不便な上に周辺に何もないのでなかなか行く機会がないテート・ブリテンはどうかしら?
ここの素敵なレストランでアフタヌーン・ティやランチしたりはしてるけど、展示をまともに観たことのはなんと40年ぶりだろうし、こないだ行ったウィリアム・モリスのレッド・ハウス(→こちら )で身近に感じたモリス夫人でラファエル前派のミューズだったジェーン・モリスがモデルになった絵も見たいしね。
写真はクリックして拡大して下さいね。
で、一通り見て回ったら、呆気に取られてしまいました
だって、ここの売り物であるラファエル前派が、所狭しどころじゃない3段重ねで展示されてるんですもの
超有名なロセッティやバーン=ジョーンズをこんな十羽一絡げにするなんて・・
そんな上の方に飾ってあっちゃ、よく見えないし、ガラスは反射するし、最悪
貧乏な出身で教育も受けてなかったモリス夫人のジェーンがめきめき教養を身につけてのし上がったことがジョージ・バーナード・ショウの戯曲「ピグマリオン」(映画マイ・フェア・レディの原作)のインスピレーションだったそうです。 この絵も描いたロセッティと仲良すぎて問題だったようですが。
このあまりにアンバランスな展示方法、スペース不足って言うんなら仕方ないですよ。でも、年代別に並べた中で最近の作品は広々とした部屋にパラパラとあるだけで、えらく隙間が空いてるじゃないの
皮で作った市松柄のキモノとか、「こんなのがアートか!」って話題騒然になったトレーシー・エミンの散らかったベッドとか、ここにいちゃ変でしょ?
こういう現代アートを展示するためにテイト・モダンを独立させたんじゃなかったの
モダンな内装にするのはまあ良いとしても、ほら、こんなにあちこち空いてるスペースがあるじゃないの。
このカラフルでヘンテコなぶら下がり物も展示作品ですって・・
救いだったのは、さすがここでは特別扱いのターナーはターナー・コレクションとして別にゆったり展示されてたことで、結局このコーナーが番良かったです。
お馴染みのぼかし油絵だけじゃなくて、色んな画法の絵があって、あらてめてターナーの名人ぶりに感嘆
でも、ここはターナーの絵が3万点以上も所蔵してるってことなので(そのほとんどが紙ベースの小さな作品だそうですが)、ヘンテコな現代アートはテイト・モダンに移して、代わりに倉庫に閉まってるターナーをもっとたくさん展示して頂きたいものです
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